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Future Circus Lab レポート

2017年12月8日~10日、台湾の駁二芸術特区で「Future Circus Lab(未來馬戲實驗場)」という名前の現代サーカスのフェスが行われました。なんと参加費無料、それでいて非常に豪華かつ先進的で暖かいフェスでした。

駁二芸術特区は、倉庫跡が並ぶ巨大なアートスペースで、観光地。駅が4つもある巨大な敷地です。その両端が公園になっていて、その東端の大義公園でフェスは行われました。時間が16:00-22:00だったので、それまでの時間は参加者の皆さん近くで観光していたのではないでしょうか。

フーパーが集まって練習してて、そのうちの一人のファッションから、もしかしてこれはサーカス版ウッドストック?なんて思いました。自由で暖かいけどカウンターカルチャーでもある。
大義公園内では違うお祭りもやってました。

隣のイベントも合わせて良い雰囲気になっていたのですが、実は本フェスの前身が去年あり、それと比べるとサーカスフェス自体の規模は小さくなりました。隣でステージを観ていた台湾のファイヤーパフォーマーと話したのですが「ステージの大きさもお客も半分くらいだ」とのこと。

それでも十分デカイですね。日本の五分の一の人口である台湾が、これだけの規模の一切投げ銭も集めない無料サーカスイベントを開く。商店街の為の大道芸フェスばかりな日本のことを考えると、このフェスの凄さが際立ちます。

1日目のメインステージは、シンホー氏の挨拶の後に台湾ガラショーに10組が出演し、ドキュメンタリー映画<Circus is ...Circus>を上映しました。この日はほんと寒かった。

ラウンドステージではジョアンによる現代サーカス「プラー」が行われ、3日間とも演じていました。1本の長い棒を担ぐところから始まり4人の観客を巻き込み作り上げていく60分間という長いザ・現代サーカスですが、ずっとケラケラと笑い声がしてて、親子連れが楽しんでみてたのが印象的でした。

このほか、倉庫の一つでプロ向けのワークショップ(無料)も3日間行われていました。世界中から呼んだゲストによるWSで、全部で8種10コマという充実っぷり。渡邉尚とジョアンだけ2コマ持ちだったのも報告しておきます。

2日目と3日目は、一般向けのワークショップも開かれました。

2日目と3日目の昼のメインステージは、Throw2Catchによるシーソーアクロバット。客と絡みながら面白く派手で盛り上がってました。

2日目と3日目はオープンステージがあり、6組づつ計12組出演。そのうち半分は日本からの出演でした。それもあり現地は日本人パフォーマーが沢山いました。

2日目と3日目の18時からは同じ演目で、Incubatorとして4組がメインステージに出演。

2日目の20:30からは世界の夜。順に、ホワイトアスパラガス、エマ・ホーネル、渡邉尚、ルーカス、ギョーム、ファー(カンボジア)、アイム・モラレスが出演。とんでもない豪華陣ですが、彼等に共通しているのは、とても先進的かつ見てて面白いところです。Future Circus Labというフェス自体のタイトルのように、未来のサーカスをいち早く体現したようなガラショーでした。日本で見た人も多いですが、照明がきちんとしていたせいか、日本で見た時より良かったという評価も沢山聞きました。

シートを持ち込んで席を確保している観客が多く、有料席あったら買いたかったです。あわや座れないかと危惧したんですが、その場で知り合った台湾の方のシートに座らせて貰えて前の方で見れました。余裕があるし暖かいなぁ、台湾。2日からは無事気候も暖かくなっていました。

3日目の最後のメインステージは、DJの選曲に合わせてのジャグリングバトル。かなり良かったです。最後に警察が来てしまうくらい、22時を超えても尚盛り上がりました。

ショーグンさんが対ディアボロで燃えて奇跡的ムーブメントを出したり

セーラー服でディアボロでくるくる周る女子が居たり

圧倒的に巧かった剣玉と2回の延長戦を制して優勝したのは、ハットながらシルホイールも使って楽しませてくれた方だったり

ジャグリングバトルって良いですね。一体感ある有終の美でした。

台湾-日本間はLCCなら片道1万円程度だし、もっと誰でも来れば良いと思える良いフェスでした。来年はもっと日本人来るんじゃないかな。

夜は関係者だけの打ち上げに紛れこみ、シンホー氏と直接話せました。その話は次のnoteで

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