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「本を囲んだ語り部屋」2024/2/11 荒木博行さん『自分の頭で考える読書』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋」
2/11は著者ゲスト回!!荒木博行さんにお越しいただき『自分の頭で考える読書』を取り上げて盛り上がりました!

こちらの本にはbook cafeを始め様々な分野で学びの裾野を広げている荒木さんらしさを感じるメッセージがたくさん詰まっています。

その中でも『本の魅力は、「魅力的ではないこと」』というメッセージは非常に印象的です。
『短時間で効率的に情報を吸収するという意味では、本は「魅力的」ではない。しかし、情報量が少ないということは、自分の思考を投入する余地があるということだ。語感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」があることが、本の最大の魅力なのである。』というメッセージから、自分の頭で考えるための読書のあり方を感じることができました。

語り部屋では荒木さんにいろいろお話を伺いながら、本のメッセージを深めていきました。
冒頭ではこの本を書かれた理由についてお聞きしましたが、多くの人が読書に対して「囚われ」を持っているというお話は印象に残りました。荒木さんからは人生の楽しさには「意図したものを意図したとおりに手に入れることの楽しさ」と「意図しないものを手に入れてしまった楽しさ」があるというお話がありました。ともすると読書に対して意図したとおりのものを手に入れようと期待してしまいますが、意図しないものが、後から生まれてくることも含めて楽しむ姿勢が大切だと感じました。自分の読書に対する「囚われ」を振り返る良い機会になりそうです。

今日のお話の中で特に印象に残ったのはアウトプットの機会に身を置き続けている荒木さんの姿勢です。音声発信や講演、執筆など常にアウトプットし続けているからこそ、インプットの量も質も高まるということに加え、常に新しい人と話す、新しいテーマに出会うといった「日常とは違う体験」に触れる機会を積極的に作られている点は非常に刺激になります。

そして多種多様な人に伝える中では相手が咀嚼できるものかどうかを考えているという点も印象的でした。荒木さんと言えば非常にメタファーがうまく、今日も「にわとり」の例えでこの相手に咀嚼できるということをお話されていましたが、この抽象と具体を往復できるメタファー力が様々な人に伝えられる力になると感じました。

荒木さんのメッセージは「懐疑」と「問い」をもって頭を駆動させる「自分の頭で考える」読書です。荒木さんの読書に対するメッセージをカギ括弧に入れながら、自分なりの読書のあり方を考えて実践していきたいと思いました!


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