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「本を囲んだ語り部屋」2023/11/5 アラン『幸福論』

日曜朝のX(Twitter)スペース「本を囲んだ語り部屋」
11/5はアランの『幸福論』を取り上げました!!

「悲観は気分によるものであり、楽観は意志によるものである」という言葉が印象的なアランの『幸福論』。
flier要約の最後はこのようなセンテンスで終わっていました。

「外を見ると雨が降っている。それを見て不満を漏らす人もいるだろう。しかし、雨のおかげで空気は澄み、道路は綺麗に洗い流される。雨の日だからこそ、いい顔が見たいものである。」

語り部屋ではモデレータそれぞれが考える「幸福」について語り合いました!
アランの幸福論には「情念」という言葉が何度も登場します。「情念」という言葉にある「念」という言葉に着目すると「今」の「心」であることに気づきます。

この今も自分の中には何らかの感情が沸き起こっているはずです。喜怒哀楽のような大きな感情でなくとも、どのような感情が自分の中に沸き起こっているかを細かく捉えていくこと。まずはその感情をしっかりと捉えてくことが大事なように感じました。

その上でその感情をいかに自分の幸福に向けて意思を持って行動していくのか、「EMOTION」という言葉にある「MOTION:動き」という意味にもつながり、感情と行動の関係について考える良い機会となりました。

そして参加者の方からのご紹介で岡本太郎の言葉に出会うことができました。

『僕は幸福という言葉は大嫌いだ。僕はその代わりに、「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、つらいこと、つまり死と対決するとき、人間は燃え上がる。それは生きがいであり、そのとき湧き起こるのが幸せではなくて「歓喜」なんだ。』

幸福の定義は人それぞれですが、芸術家岡本太郎の言葉からは生きることの意味を投げかけられました。自分が心から「歓喜」したいものは何か?、じっくりと考えてみたいと思いました。

#本を囲んだ語り部屋


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