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Play work -働き方再興戦略-

”遊ぶように働く” この言葉を聞いて、みなさんはどのような印象を受けますか

あなたの周りで遊ぶようにして働き、
稼いでいる人はいますか?

この6年間、どんな想いで副業に取り組んできたか
ここで少し自己開示していこうと思う


副業・兼業の現状

まずは中小企業白書のデータから昨今の副業・兼業の現状について紐解いてみる
 
副業として起業を希望する者や副業として起業を準備する者は増加傾向であり
『起業希望者』や『起業準備者』の減少を補っている状況である。

引用:中小企業白書2020年版 中小企業庁編 p.Ⅰ・152


また起業家の内訳として多くはフリーランスの構成比が高く、会社員をしながら起業する(副業起業家)は市場の10%以下の存在である。

起業家の中でサラリーマン起業家はまだまだ少数派のようだ

引用:中小企業白書2020年版 中小企業庁編 p.Ⅰ・152


次に副業の企業・労働者にとってのメリットデメリットについて
厚労省からも下記内容が示されている。

【労働者】
① スキルや経験を得ることで労働者が主体的にキャリアを形成することができる。
② 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求できる
③ 所得が増加する。
④ 本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
 
【企業】
① 労働者が社内では得られない知識・スキルを獲得することができる。
② 労働者の自律性・自主性を促すことができる。
③ 優秀な人材の獲得・流出の防止ができ、競争力が向上する。
④ 労働者が社外から新たな知識・情報や人脈を入れることで、事業機会の拡大につながる。

また副業実施者・未実施者の各400名を対象とした副業の潜在ニーズに関する調査によると副業によって得られたものの上位として下記内容が挙げられている

副業は本業だけでは得られないスキル、人脈、時間術を手に入れることができ、
自己実現しながら所得を増加させることができるのが醍醐味のようだ

❶日々の充実感が上昇時間の使い方がうまくなった
❷将来に対する不安が少なくなった
❸人脈が広がった
❹自分のやりたいこと・強みが明確になった

引用:2020年最新副業の潜在意識に関する調査


COVID・早期退職による価値観の変化

2020年3月
COVID-19という未曾有のウイルス蔓延により
私たちの生活様式・働き方は一変させられた

在宅勤務の強制的な普及・オンライン会議の過密
通勤時間の短縮・家庭と職場のシームレス化
無駄な飲み会の淘汰

そんなコロナ禍中、2020年4月から正式にアステラスでは副業兼業が解禁された
副業元年と言われた2018年から2年遅れての解禁


その翌年の2021年12月 

アステラスでは650名を早期退職をおこなった
人数にして3人に1人 、お世話になった多くの先輩・同期が会社を辞めていった

私が入社した2016年
大手内資系製薬会社への就職は
60歳までの終身雇用制が担保された感覚(錯覚)を持って社会人になった

COVID-19 
大型の早期退職を経験したこの2年間
多くの社員が”働くとはなにか”を考えさせられ
終身雇用の終焉を肌で感じとった年になった

”仕事だけしていればいい”
そんな価値観は見事に破壊されたように感じた

社内外ともにVUCAの中、
僭越ながら社内のライフキャリアセミナーで
2度講師を務めさせていただいた

研究から開発、営業まで各回ともに社内で300名以上の方にご参加いただき、今までどんな想いで副業に取り組んで、本業に活かしてきたかを講演させてもらい想定以上の反響に自身も驚いた

副業を始めたきっかけ

私が新卒入社した2016年の夏
全てはこの資料との出会いから始まった。

厚生労働省 働き方の未来2035
働き方の未来2035より抜粋
働き方の未来2035より抜粋

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000133449.pdf


厚労省が有識者を集めて議論した内容のこの資料 

”副業・兼業は当たり前のこととなる”

新卒の自分にこの言葉がとても解像度高く、そして魅力的に写った
そしてこの未来が来ることに確信を持ち、
自分が最初にその働き方・生き方を体現したいという夢が芽生えた

2016年、リモートワーク・在宅勤務など概念もまだ普及されていない中で
新型ウイルスの影響で加速された今の働き方までもこの資料は的中していた
もう13年も経たずにこの未来を迎えることを否定する人は今誰もいないだろう



事業内容について

ここ数年、ありがたいことに
社内外で副業や起業したいという方から
個別相談をいただく機会が急に増えてきた

同世代や新卒もいれば、一回り以上年上の方からも

その際に今井はいったい副業で何をしているの?と聞かれる機会も増え、自身が起業した事業を時系列に沿って簡単に概要を整理した

またビジネスモデルを考える時には
3つのマイルールを大切にしている

❶ 市場成長率が高く、価値観に沿っている
❷ 固定費を最小化、利益率が高い
❸ 出口戦略がある 

事業詳細については下記リンクからも各種SNSを覗いてみてください▷ https://lit.link/yasuakiimai


❶BBQケータリングサービス 

 2016年〜

肉の稲毛と魚の今井

【スタートアップ】
共同起業者:リクルートMg(元インターン同期)

【サービス内容】
BBQ出張料理・機材準備などケータリング
卸業者、漁港関係者から厳選食材の仕入れ
企業・イベント幹事業務アウトソーシング
サウナイベントのプロデュース

【事業実績】
・各社Kick-offやチービルイベントを中心 800~1200名/年 通算4000名程度
・事業協賛:コロナビール・chillout・昇陽窯・シーシャショップなど5社
・BBQ / サウナなどのアウトドアイベントのプロデュース・ディレクション多数
・メディア、雑誌取材複数
 マツコ会議・おはよう日本・ウワサのお客さま・UOMO・日経トレンディーetc

マツコにいじりに渾身の全国放送ボケでスベる


❷自家焙煎コーヒー豆 EC販売  

 2017年〜

【スタートアップ】 
共同起業:元スタバ時代ブラックエプロンメンバー
クラウドファンディングにて250万円資金調達

【サービス内容】
自家焙煎珈琲オンライン販売 
全国カフェへの卸販売 
イベント・コーヒーセミナー企画運営
焙煎・ブレンド研究開発 

【事業実績】
正社員3名体制 ロースター兼オフィス @埼玉
表参道・渋谷・下北沢にてコーヒーセミナー
有名Youtuber OEM契約


❸新規事業コンサルティング 

 2019年〜

【サービス内容】
企業向け 新規事業開発やマーケティング戦略におけるコンサルティング
会社員向け 開業から青色確定申告まで副業スタートアップ支援
※本業でもマーケティングへ異動し、中小企業診断士を自己学習

【事業実績】
個人事業主から法人、株式会社など現11社と業務委託契約を締結
今夏では材木座海岸の海の家、リビエラ逗子マリーナでのディレクションを担当

日本最大級の海の家@材木座海岸


❹塊根植物EC販売 

 2021年~ 

【サービス内容】
塊根植物(グラキリス・マカイエンセ・恵比寿笑)のEC販売
ボタニカルライフなどインテリアデザインのコンサルティング

【事業実績】
 ・雑誌取材 Lightning 8月号 『いま暮らすべき家』事業特集予定


❺キャンプギア サブスクサービス 

 2022年~ 

 Coming soon…


時間創出における工夫

多くの人が副業における一番のボトルネックは”時間がない”だと思う

副業でいつも痛感するのが、時間の貴重さと捻出への工夫

本業、育児、プライベートの時間を除くと1日で使える時間は有限だ
そのなかで下記3つのルールを継続してきた


❶早朝時間・有給休暇のフル活用 
 ・4:00~7:00 早朝時間の活用 
 ・入社以来、有給休暇  消化率 90-120% 
 ・隙間時間をoutlookスケジュールblock

❷時間をお金で積極的に買う
・共働きで家事を自動化、可処分時間の最大化
     → ルンバ・ブラーバ・ドラム式洗濯乾燥機・食洗器・自動給餌器・低温調理器
・クレジットカード コンシェルジュサービスの活用 
     →検索・手配・予約などのアウトソーシング

❸劣後順位の明確化とモノコトを1増1減
・ミニマリズム 足るを知り、努力する 
・全てを自分でやらない。苦手なことは得意な人に任せる、頼る、委任する



最後に

副業を始めた2016年当初
多くの人に笑われ、否定されることも多かった

二兎を追う者は一兎をも得ず

新卒ということもあり、
周囲も心配から本業に支障が出る、どちらも中途半端になる
そんなニュアンスの言葉をもらうことも多かった


副業・兼業が当たり前になる世界観を信じて、
朝4時に起きて、時間を捻出し
歯を食いしばる経験も沢山した


そして本業あっての副業という原則を大切にして、本業も軽視することなく
本業に副業、家庭へのリソースアロケーションに葛藤、試行錯誤してきた

“Fast Alone, Far Together”
”Don't put all your eggs in one basket”


当時の私は少し早く行きたかったので、
個人や信頼できる共同起業者の仲間たちとやってきた

まずはどんなに小さな一歩でも良いから 
小さくはじめて、大きく育てる
早く始めるほど複利の力を得られる

失敗を恐れず挑戦・行動変容をする
挑戦しないことをリスクと捉える


2022年はみんなで
少し遠くに行くステージに来ていると思う

定数と変数を意識して、
時間・資産・能力・情熱もアロケーションをしていく

”副業・兼業が当たり前に” なる
働き方の未来は空想から現実になってきた

二兎を追う者がだけが二兎を得ることができる

これからの働き方やキャリアも
周到に準備し、チャレンジした者が最後に笑う

そんな想いでこれからも働いていきたい

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