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海外帰国後の成田空港入国審査とその後のMYSOS管理体験記_2021年11月7日現在

どうも、ICJ2号ファンドというベンチャーキャピタルで投資責任者をしている、吉沢です。

この記事では、私が2021年11月7日に、アフリカ・ジブチから成田空港に帰国し、そのときに空港でどんなプロセスを経験し、その後の10日間の隔離期間(14日からの短縮)までを過ごしたかについて、今後、同じ仕組みの期間中に帰国する方の参考になるよう、なるべく仔細に共有させていただきます。
※本記事の内容は2021年11月7日に、ドーハ経由成田空港に到着した時点での経験を基に記載しています。最新のプロセス・方法などは、この記事とは異なる可能性がありますし、渡航先によっても異なる可能性があります。
それを踏まえた上で、参考としていただければ幸いです


フライト前に海外で行っておくべき準備

私が成田空港に着く前のフライト、ドーハ空港→成田空港での機内では、日本の入国に際して書くべき書類・目を通しておくべき書類が、フライト開始直後の、早いタイミングで、一通り配布されました。

ここでもらえる書類なんですが、
■何枚かの待機に関する誓約書および申告書類(署名等が必要なもの)
■MYSOSという待機期間中に位置監視されるスマホアプリの案内
■COCOAという悪名高き厚生労働省の接触確認アプリの案内
■質問表Webというものの利用案内
といったものになります。

で、ここでポイントなんですが、実は今更、ホントはフライトに乗る前に行っておくべき準備が、いくつかあるんです。これを、まずはご紹介。

ポイント①
MYSOSとCOCOAの2つのアプリは、飛行機に乗る前に、下記のリンクからインストールしておきましょう!

MYSOS → iPhoneリンクはこちらAndroidリンクはこちら
COCOA → iPhoneリンクはこちらAndroidリンクはこちら

なぜかといいますと、機内でMYSOSとCOCOAをインストールしようとしても、フライトのWiFiだと、ダウンロードがほぼ不可能で、結局、着陸してからのインストールになっちゃうからです。で、着陸後は、慌ただしく移動などが折り混ざるので、ダウンロードをする間合いが意外と取りづらく、これが、途中のプロセスで時間ロスとなり、待ち行列の後ろになっちまう恐れがあるわけです。
なので、できるだけこちら、フライトに乗る前に、海外でのWifi接続でダウンロードし、その上で、必要情報なども入力してしまっておくのがオススメです。
同時に、
ポイント②
自分の待機場所などをWebに入力し、QRコードを発行する流れ「質問表Web」というもありまして、こちらについても、フライトの前に入力し、QRコードをスマホに保存しておくことをオススメします

質問表Webの説明PDFはこちらより

これも、フライト前にやっておかないと、ネットにつながんないすよね。
まあ、この①と②、もしもフライト前に対応できませんでしたら、空港着陸後、なるべくプロセスが始まる前に、1つでも多く、こなしておきましょう。

フライト中に行っておくべき準備

さて、というわけで、日本への帰りのフライト中なのですが、ここでも行っておくべき準備があります。それは、下記の2つ!

ポイント③
署名書類などは、できる限り機内で全部記入しちゃいましょう!それほど複雑な内容などはないため、これらを埋めておくと、後の流れでつっかかることが減り、スムーズに行きやすくなります

ポイント④
書きやすいボールペンを手元に準備、書類を一通りいれておけるバインダーなども併せて用意しておきましょう

着陸後の移動にて、アワアワと移動しながら突然記入する場面が来たり、大量の新たに出現する引換券的なものなどが手元に溢れて、移動中に落としがちなので、バインダーや封筒みたいなものがあると、とても楽です。

日本の空港(この場合成田)に到着直後

私の場合ですが、成田に到着したら、降りたゲートのところで係員のおねえさん・おばさんが4人程出迎えがあり、降りてきた人たちを整列させて、順次、検疫場所へと移動します。
これがまあ、殺人的に速いペースで歩く・歩く・・・。私の場合、だいたい早足で10分程、およそ1Kmくらいは歩いた感じでした。あんまり速くて、後ろの列がちぎれたので、かなり大きな声でスタッフの人に「これじゃさ、子供とかきついじゃんよー」と、スピードダウンを強くリクエストするような感じでした。

で、ここでポイントになるんですが、

ポイント⑤
極力、機内にはキャスター付きの手荷物やかさばるものは持っていかず、預けちゃいましょう

というのも、どうせこのプロセス、要領よく抜けても100分くらいかかっちゃうので、荷物が出てくる待ち時間なんてないんすよね。それより、移動対応のために、ほんと、身軽になるのが重要です。

それから、もう1つ重要なポイントが、ここで出現します。

ポイント⑥
どうせ着陸から2時間くらいは、娑婆に出るまでにかかってしまうので、移動手段の予約(レンタカーやハイヤー、家族の出迎え)などには、着陸してから2時間のタイムラグを見込んでおきましょう

実際、私のときも、この見立て時間を聞かされて、慌てて交通手段をキャンセルしたりする人が周りに多くいました。

移動後、待機場所での待ち時間

さて、一通り移動が終わりますと、パイプ椅子がズラーッと並ばれた場所に連れて行かれまして、ここに着席をし、待ちながら、書類の記入・確認などを行うタイムがスタートします。
ここの役割は、検疫などのプロセスが、前のフライトのお客さんなどで埋まっており、それを待つためというのがメイン。なので、無為にかなり待たされることも多いようです。私のフライトの場合は、おおよそここで30分くらい待たされました。上記のポイントで、書類記入やアプリインストール、そして設定の終わっていない方は、ここが時間短縮のための最後のチャンスなので、やっていないことがあったら、さっさことどんどんこなしましょう。

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待合場所での様子:人で溢れかえりストレス高いです

怒涛の書類確認/検査プロセス開始

で、ここから一気に、流れ作業のプロセスに入っていきます。ざっと流れを書きますと、

・書類の確認と一部回収(パスポート・出国した国で実施した出国前72時間以内のPCR検査結果とその日本大使館での書き換え結果・機内で記入した誓約書類・ワクチン証明書・ワクチン証明書のコピー→10日間へ短縮を希望するなら必要)

・PCR検査(唾液を入れる検査でした)

・COCOAのスマホインストール作業・確認作業

・MYSOSのスマホインストール作業・確認作業

・待機場所の登録作業(上記ポイント②で触れたQRコードすね)

・PCRの検査結果待ち(私の場合は、このステップにきてから40分待ちました)

・出国審査(いつものゲートみたいなところが、手作業で)

・荷物受け取って税関

という流れになりました。

でですね、さっきからなぜしつこく、私が前倒しで作業することをオススメしたかというと、この一連の流れで、「アプリのスマホ登録」などが、ひとたびふんづまりが始まりますと、どんどん待ち列になっていっちゃうんですね。
なので、1つ1つの上記のプロセスを、少しでも事前準備で素早く抜けられるようにしておくと、どんどん前の方になっていき、他の人を待つ確率が下がり、かなり早く外に出られるようになるのです(と言っても、110分かかりましたが、私の場合・・・)

で、細かいんですが、ここ上記の流れでもう1つだけポイントがありまして、

ポイント⑦
上記の書類確認の流れが始まったら、口内になるべく唾液を貯め始めた方がいい

です。これは、移動が続くので、思いのほか喉が乾き気味になりまして、いざPCRのところにいくと、思った以上に唾液が出にくかったりするんです。なので、可能な範囲で、多少でも口に唾液を貯めておく方が、スムーズです(もとい、私はここで思いのほか、時間ロスしました・・・)

というわけで、以上で、私の場合は成田空港から開放され、自宅には一緒に出張した友人の自家用車で帰宅となりました。

帰宅後の監視と行動について

さて、自宅に戻りまして、翌日になりますと、監視アプリMYSOSが、こんな画面になります。

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この画面ですが、帰ってきた当日には、この画面にならないので「あれ?おかしくない?」なんて心配しなくて大丈夫です。

で、このアプリから行うことが3つありまして、
1=健康状態報告を行う
毎日、アプリの真ん中にある「健康状態報告」から、その日の健康状態を3つほどの質問に答える形で回答します
2=現在位置確認のためのボタンを1日3回ほど通知のあとに押す
これですが、下記のような画面の通知が、1日に3回ほど届きますので、届いたらなるべく早く(と、下記に書いてあるように)、そのアクションを行います。ここは細かく時間を測りませんでしたが、通知後4-5分以内くらいなら、まったく問題なかったです。ちなみに、何回かこれを押せないことがありましたが、とくにお咎めはありませんでした

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3=主にAIからかかってくる30秒間の通話に顔出しで出る
これが一番面倒なやつなんですが、1日1回、このアプリにかかってくる通話に出て、顔出しし、背景(部屋など)を映して、30秒間それを録画され続けるというのが発生します。Webを見ていると、場合によっては実際の人間があっちにでることもあるそうですが、私の場合は、ずっとAIもとい自動録画でかかってきただけでした。
この通話が来る1分前に、アプリから通知がくるんですけれど、このタイミングが、絶望的に悪いときにかかってくるんすよね、いつも。
他のユーザーのも聞いてみましたが、概ねこのコールは、午前10時~午後3時くらいまでの範囲の時間にかかってきているみたいでした(すみません、もしかしたら、まーったく違う時間にかかってくる人もいるかもです)

というわけで、この3つを、毎日こなしながら、自宅自主隔離をされつづけました。
これに反すると、場合によっては名前を晒しますよ、という脅しがありますが、これは本当に悪質な場合に限られるようで、上記の1-3を多少怠ったとしても、お咎めが厳しくくる!というわけでは無いようですので、そこまでナイーブにならなくても大丈夫かと(これは、僕の周り5-6人の友人を含めた結果での感想です)。

ちなみに、私の場合はきっちり、待機期間中は自宅に籠もっていたんですが、どうも友人の話を聞くと「いや、軽い散歩とか、最低限の買い物とかは許容されるみたいだよ」なども声もあり、これ、厚生労働省のガイドラインの書きぶりも曖昧なので( https://www.hco.mhlw.go.jp/faq/jp.php )、「ほんとは、もうちょっと運動できたのか?」と、後で疑心暗鬼になった次第。
※なにせ、この間、本当に家に籠もっていたので、1日の平均歩数が500歩を切り、解除になった直後、外を歩き回ったら、ギックリ腰になってしまいまして・・・

14日→10日間への期間短縮手続きへ

さて、そうやって穏やかに?自宅隔離をしていると、待機して9日目に、下記のような通知が、MYSOS経由で届きました。

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これが届きましたら、その翌日(つまり10日目ですね)に、下記のリンクで紹介されているPCR検査機関に、自費にて検査を受けに行き、結果を受け取ります。
▶厚生労働省が紹介しているPCR検査機関検索はこちらより

で、この検査を受けに行くための移動については、公共交通機関を利用しない前提にて、家から離れてもOKということになっています。

というわけで、私の場合は、家から徒歩でいける場所にある検査機関に10日目の朝に行きまして、そこで検査。

で、例によってのあれなんですが・・・
・当日検査結果出そうとすると、20,000円
・翌日検査結果なら、15,000円
・翌々日検査結果なら、10,000円
※いずれも、証明書発行料込

というこの3択・・・。これねー、提出した翌日から解除らしいので、迷うわけです。結局、これ、私の場合には15,000円で翌日発行にしたら、運良く、当日の夜(つまり10日目)の夜に手元に証明書が電子で届いたので、そのまま提出。

この提出がですね・・・下記のような、MYSOSのメニューリンクから飛ぶ画面になるんですが、登録の方法は、下記の厚労省ページ(ちょっと下の方に手順フローが記載されています)のガイダンスに沿って行ってみてください

▶厚労省ページのMYSOSからの陰性証明書登録手順はこちら

で、この中にある下記のステップ3からステップ4への動きなんですが、ステップ3までがMYSOSになっていて、そこからステップ4になると、ブラウザーが立ち上がるという、ちょっとトリッキーな動きになります。

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(上記)厚生労働省ページより抜粋

そして、このステップ4以降での、陰性証明書のアップロードですが、物理的に証書が手元にあればそれをスマホで撮影しておき、アップロード。

僕の場合は、これがPDFで手元に届いたので、ちょっと厄介。

結局、スマホにダウンロードしたPDFを開き、その画面をスクリーンショットしまして、それをアップロードするという方法で、うまく行きました(※PDF形式は、直接アップロードできませんでした)。

で、翌日になりますと、下記のような画面がMYSOSアプリに出まして、晴れて自由の身。アプリはそのまま、アンインストールしてOKということになります。

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最後に・・・意外と頼りになった問い合わせ窓口

というわけで、上記のような流れにて、晴れて自由の身になれるのですが、私の場合、なぜか解除になったあと、少しアプリがおかしな挙動をして、「おいおい、引き続き監視されてるみたいなバグになってるぜ・・」
と不安になりまして、下記に紹介されている、MYSOSの問い合わせ窓口にメールをしてみました。
すると、自分の名前・生年月日・パスポート番号を添付して連絡したところ、わずか2時間くらいで、かなり的確なフォローアップ連絡がきまして、とても満足行く対応をしていただけました。
このときに「なーんだ、こんなに対応いいなら、もっと気になることも、メールで聞いときゃよかった」と後悔した次第。
というわけで、待機期間中のポイントとしては、下記の連絡先メールを有効活用しましょう!というのがあるかと思います。

▼アプリに関する相談窓口
app@hco.mhlw.go.jp

▼全般的な問い合わせ窓口
followup@hco.mhlw.go.jp

以上となります。

まあほんと、このコロナ下での海外移動は、帰国後のこうしたハードルも高いですが、こういうことを乗り越えてでも、今のタイミングだからこそ、海外に新しい打ち手を打っていくのは、非常に重要かと思います。

そんな、果敢な移動をされる方々に対して、この記事が少しでも負担の軽減になれば幸いです。

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そんな営みの1つとして、私が今回ジブチで、優秀な日本人経営者率いるDodai社が現地で活躍する様を投資家として支援してきた報告会内容を下記のYoutubeで公開しています。
隔離期間中、お時間のある方はぜひ、ご覧いただければ幸いです

▼今回出張してきた、アフリカの要所・ジブチでのDodai社についての報告Youtubeはこちら
https://youtu.be/VoJhiSRZC48


P&G→コンサル→ライフネット生命立上げ→現在は自分たちで創業したICJ社にて、ベンチャー投資・支援と大企業の新規事業コンサルを手がけています。MUFGフィンテックアクセラレーター、NRIアクセラレータなど、大企業と連携したベンチャーの事業加速が得意技。