また訴訟・・・伊藤詩織対話をあきらめないといっていたのではないか。なのに▪▪

伊藤詩織が敗訴した。

杉田氏の2018年6～7月頃にしたいいねについて伊藤詩織が訴えていた件。

杉田氏は以下のようなツイートにいいねをつけたことで訴えられていた。

　いいねを複数押している人は多いがそのなかで杉田議員が抽出されたのは、フォロアーが多く、国会議員だからということらしい。

名誉感情の侵害

　よく間違えられるが、名誉感情の侵害は名誉毀損ではない。また、「名誉」の侵害でもない。名誉の「感情」を侵害したかどうかが問われているわけで、客観的にどうみられるかという名誉毀損とは違う。主観的な感情を対象としている。

　名誉感情の侵害：民事上、名誉毀損として保護される「名誉」は外部的名誉である。 外部的名誉とは、ある人に対して社会が与えている評判や世評などの評価をいう。 これに対して名誉感情とは本人が自己に対して有している価値意識や感情（いわゆるプライドや自尊心）をいう。

　名誉感情というのは人さまざまではあるため、法的な線引きは難しい。　

　具体的に見てみる。

　「被害妄想」

　＜言っていることの整合性がなく、被害妄想？を疑いましたよ。売名行為なのかな？　杉田さんでなくても感じました＞

　このツイートの指摘は疑った事実でしかない。伊藤自身が山口氏がデートレイプドラッグを使ったとしきりに口にしているが、疑った事実だから不法行為ではないと反論している。
　しかも実は伊藤が控訴審で提出した検事との対話の中で、自身が「一方的に被害妄想でもあると思うんですけど」と言っている。思い当たる部分があるということであろう。これで人がいいねを付けたといって訴えるというのは、やりすぎだろう。

コネ

　＜コネを作ろうとホテルに行ったのに、上手くいかなかったと分かると虚言を吐き始めたのです＞
　＜枕営業の失敗ですよね＞

　伊藤氏がコネをつくろうとしたという部分は事実。ただし、そのつもりでホテルへいったことに関しては伊藤氏は否定している。
　山口氏の陳述を元に考えると、ホテル内でそのつもりになった可能性は完全には否定できない。
　Visaの獲得がなかなか難しかったのも事実である。
　山口氏は警察のポリグラフを受けて95％以上の確率でシロであるから、5％以下でしかない伊藤氏を疑う者がいても不思議ではない。
　警察の科学的検証の一部から、伊藤氏が疑われてもやむを得ない状況。伊藤氏自身が捜査員の口から聞いたポリグラフのことを書いている。
　どちらかがクロでどちらかがシロというなら、ポリグラフ上は山口氏のほうがシロの可能性が圧倒的に高いのだ。

　以下のように伊藤氏は裁判資料及びBlackBoxを読むと整合性のない部分が散見される。事実と異なる事を言ったり、証拠がなく思いこんでいることがある。
➀仕事の依頼、応募なのに友人や海外の番組でオファーと言っていた。
②入院していないのに数日入院していたと山口に言っている。これは意図的なので本人もBB で認めている。
③妊娠の可能性がないとわかった後も妊娠の恐怖を訴えていた。（捜査員に言われたことの延長と釈明があったが、捜査員がそんな嘘はつかせるとは考え難い。）
④鮨屋のトイレには給水タンクがないのにそれに頭をもたせかけたと妄想。
➄デートレイプドラッグの証拠などないのにインターネットの情報だけで疑い、確信がありますと言って世界中に山口氏が使ったかように誤解させた。
⑥事件のあった4月の時点で大学を卒業していなかったのに大学を卒業したと語っていた。

　山口氏と枕を共にしたとき、伊藤詩織は卒業していなかった。

　いいねの件についてメディア発表に対する読者のコメントを見ると、伊藤詩織は敗訴に妥当という意見は圧倒的に多い。

　セカンドレイプという言葉が何度も使われるが、そもそもファーストレイプにあたるできごと自体の真相がまだ明らかになっていない。
　つまりツイート自体がセカンドレイプかどうかも未だ不明な段階である。もし山口氏の主張が正しいとすれば、上記のコメントは事実を指摘する内容として、違法性が阻却される可能性があり、いいねなど問題ではなくなる。

　杉田氏はかなり右寄りな国会議員であり、フォロアーも多く影響力が大きい、一方伊藤氏はリベラルな発言が目立ち、ポリアモリーの広告塔にもなっており、自らは左翼ではないと言ってはいる。
　本人は自覚がないようだが左寄りに分類できるだろう。支援している面々をみるとかなり左によっている。伊藤詩織が訴えを起こした相手は山口氏、大澤氏、はすみ氏、杉田氏いずれも右よりの論客である。

　政治的な背景がなければよいなとは思う。

　ツイートをした相手を直接訴えるならわかるが、わざわざ「いいね」を押した100件をリサーチさせ、いちいち名誉感情に触れさせて侵害として訴えるというのは、この裁判では恣意的でおかしい。
　名誉毀損と勘違いしている。できるだけ目を通さないようにしていたというのであれば、本人の主観的感情には触れなかったものを裁判を経て目にしたことを自白したことになる。つまり、執拗に名誉感情を侵害しているのは抽出したかなりの数のツイートを伊藤氏に見せた人たちであるという論がなり立つ。

　杉田氏が何件いいねをおしたかではなく、杉田氏が伊藤詩織が名誉感情を毀損するような執拗な行為を行ったかどうか。例えば杉田氏自身が自分がいいねを押したツイートを一覧にして、伊藤詩織にこれにみんないいねつけたわよ、100件あるわよとでも言うならば、悪質ともとれるが、そうではなく普通に支援者のツイートにいいねを押していたとすれば、そして、伊藤の方もよく読んでいないような状態であれば、訴訟にするほどもないという判断なのだろうとは思われる。

　伊藤詩織は控訴するだろうが、結果もある程度予想できるので正直あまり関心もわかない。

　訴訟によって効果があったとかなかったとかいうが、そもそも最初の山口敬之VS伊藤氏訴訟がまだ決着のついていない現段階では、ツイートが誹謗中傷に違法性があるかどうかすらも確定できない。

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2024年2月17日追記

この裁判は後に高裁で逆転したあと
、ついに最高裁は上告を棄却した。

当ブログの予想に反して名誉感情の侵害なども認められたらしい。
伊藤詩織と山口敬之との裁判で山口氏の加害が認定されたことで、関連する裁判では山口氏側の劣勢が見られる。

司法としてはある程度の一貫性を考慮しているだろうし、元になる伊藤山口の裁判の詳細な経緯まで読む裁判官も少いだろうと推察される。どれほど疑わしくとも結論が出れば、司法はそれを前提として論理を展開する。そうでなくて法の安定性が危うくなる。

今回の事件にかかわり、多くの訴訟が広がった。

2024年時点では、
伊藤詩織：山口敬之　準強姦刑事不起訴
山口敬之：伊藤詩織　虚偽告訴刑事不起訴

以下民事

○✕伊藤詩織：✕○山口敬之　最高裁
○伊藤詩織：✕大沢　地裁
○伊藤詩織：✕はすみとしこ　最高裁
○伊藤詩織：✕杉田水脈　最高裁

○山口敬之：✕永添　　地裁
✕山口敬之：○有田　　地裁
○山口敬之：✕小林　　地裁

塩村あやか：はすみとしこ　地裁係争中