寺田祐也/編集×マーケ

オウンドメディア設計とコンテンツ改善、たまに執筆/雑誌編集11年→Web編集7年目/2…

寺田祐也/編集×マーケ

オウンドメディア設計とコンテンツ改善、たまに執筆/雑誌編集11年→Web編集7年目/2019年実績20サイト/ナイル@五反田note編集パートナー/ほぼ日の塾1期生/サイボウズ式第2編集部/ ほめる編集者(ほめ編)/文章/UX/移住/北海道/育児/川崎フロンターレ/風のように永田

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    編集や文章のこと、ふと気になったこととかを書いてます。

  • 『岩田さん』の話をしよう

    2019年12月5日に代官山蔦屋書店で行われたイベント「古賀史健が永田泰大に訊く『岩田さん』のこと。」のレポートです。主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています。

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    ほぼ日、ほぼ日の塾などで感じたことを書いています。

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ほぼ日の塾で、うまく書けなかった話

先週、高校の同級生と久しぶりに飲んだ。 高校時代から仲良し、というわけではなかったけど、たまたま今も東京で働いていて職場も近いし、考え方も近いから飲んでいて楽しいという男女3人とぼくだ。 品川駅そばのにぎやかな居酒屋で話すうちに、「久しぶり」のひとりは会うのが2年ぶりだとわかった。そんなことを感じさせないほど、話が盛り上るから不思議だ。仕事の話、家族や子供の話、健康診断の話、趣味の話、そして少しだけ高校の思い出話。 高校卒業から21年。ぼくらは、40歳になる。 なぜ、こん

    • 4月を実感した話

      4月1日、ぼくはいつものように子供の朝ごはんを作ろうとしていた。 長男は3月、6歳になったばかり。 少し早起きして、誕生日プレゼントに買ってもらったSwitchのポケモンをやるのが習慣になっている。 いつものように朝が始まっていた。 朝ごはんができたので、「ゲームを終わらせて、手を洗って、食べよう」と長男に声をかけ、ぼくはトースターから食パンを取り出そうとしていた。 ふと視界のすみで彼が立ち止まって動かないのに気づいた。「どうした?」と振り向く。 「うえーん!!!」と、

      • 5.岩田さんもそうだよ、きっと。|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

        (イベント主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています) 最初から読む 「事務所の玄関先でさ」 「あとから学んでいったんじゃないかな」 「嘘でもいいから言われたいって」 糸井さんが加わって、尽きることがないように広がる岩田さんの話。 糸井さんと永田さんにとって、岩田さんの存在がどれほど大切なものだったのか。 岩田さんがいた場面のなにげない会話のひとつひとつを丁寧に伝えるふたりは、まるで心に残るアルバムの写真を懐かしみながら話しているようでした。 そして徐々に、

        • 4. お父さんが「やめろ」と言うとしたら|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          (イベント主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています) 最初から読む 「ちゃんと伝えたい」と考え続けていた岩田さん。 そのきっかけとなったのは、糸井さんの取材だったのかもしれません。 多くの時間を一緒に過ごしたふたりの経営者が、ふたりだけの場で、ひとりの人間として、何を話していたのでしょう。 永田さんの呼びかけで糸井さんも壇上に登場します。 手元の時計では、イベント開始からあっという間に1時間が過ぎていました。 まだまだ『岩田さん』の話は尽きません。 お父

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        記事

          3. 本当は重いですよね?|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          (イベント主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています) 最初から読む 「整理した状態で話す」という岩田さんの個性と、糸井さんの存在によって『岩田さん』は自然なかたちで本にまとめることができた、と永田さんは話します。 さらに話は、永田さんと岩田さんの最初の出会い、そして糸井さんと岩田さんの関係へとつながっていきます。 会場全体がふたりの話に笑ったり、聴き入ったり、気持ちを重ねたりしています。ぼくは、夜が深まっていくのを心地よく感じていました。 「伝わること」と

          3. 本当は重いですよね?|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          2.『岩田さん』の文章が特異な2つのこと|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          (イベント主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています) 最初から読む 永田さんと古賀さんの『岩田さん』の話は、前回の「てらいのない自信」の話をきっかけに、プログラマーとしての岩田さん、経営者としての岩田さんへと深まっていきます。 33歳でHAL研(HAL研究所)を率いる社長になった岩田さん。ほぼ日を訪れるたびに言葉を重ねたもうひとりの経営者、糸井重里さんとのおしゃべりを永田さんはどのように1冊の本へとまとめていったのでしょう。 経営者としての岩田さんと、プロ

          2.『岩田さん』の文章が特異な2つのこと|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          1.岩田さんの「いやいやいや」|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          (今回のnoteは、2019年12月5日に代官山蔦屋書店で行われたイベント「古賀史健が永田泰大に訊く『岩田さん』のこと。」のレポートです。主催であるほぼ日さんの協力をいただいて作成しています。) 『岩田さん』の編集者であるほぼ日の永田泰大さんと、『嫌われる勇気』の著者である古賀史健さんの対談イベントに参加してきました。 後半では、たまたま会場に来ていた糸井重里さんも飛び入りで参加。3人で語りあうという贅沢で楽しいおしゃべりに、会場全体が気持ちを重ねた夜となりました。 あま

          1.岩田さんの「いやいやいや」|『岩田さん』の話をしよう|永田泰大×糸井重里×古賀史健 #岩田さんのつづき

          2020年に取り組みたいこと

          今日から仕事始めということで、2020年に取り組みたい仕事や個人的な目標について書いておきます。 なにかのご縁でnoteを見てくれたこの機会に「へぇ。そういうことやりたい人なのね。」と思ってもらえたらうれしいです。 2020年に取り組みたいことは3つあります。 1.「事業に貢献するコンテンツならナイル」と言われたい2019年はナイルのデジタルマーケティング事業部で、コンサルタントとしてオウンドメディア構築や改善、コンテンツとマーケティングの方針立案など20のプロジェクトに

          2020年に取り組みたいこと

          『#岩田さん 』がつないでくれた瞬間

          不思議な本だ。 読み始めたとき、そう思いました。 本の語り手である岩田さんは、2015年に亡くなっています。 その彼が、「高校生のとき、まだパソコンということばもないような時代に、わたしは…」と語り始める。最初、ぼくはそれがどうにも不思議でした。 今はもういない人の言葉が、まるで生きているように流れている。 「この人はもう、この世にいないのだよな…?」と首をひねるような気分で読み進めました。それくらい、「そこにいる」かのような感じがしました。 そして、最初に感じた違和感

          『#岩田さん 』がつないでくれた瞬間

          7月が終わりますね

          ちょっと前まで令和だ元年だと騒いでた気分なのに、もう7月が終わるんですね。早い。 前にnoteを書いたのが5月末で、再びしばらく書けてなかったので、7月が終わる前にちょっと書いてます。 「デジタルネイティブって、いるんだなぁ」と思う後輩がいます。インターネットの世界に自然と立っていて、自分の興味関心に近い人をTwitterやブログを経由して見つけているし、直接つながってたりもする…みたいな人です。 そういう後輩と雑談していると、勉強になることがけっこうあります。ぼくの知

          7月が終わりますね

          noteを書く目的は「雑談がしたい」でいいんじゃないか

          久しぶりにnoteを書きます。 書くのが3ヶ月ぶりなので、文章がですます調です。 書きたいなと思ったのは、いま読んでいる吉田尚記さんの『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』の内容が良かったからです。 吉田さんのことを知ったのは、「質問力」の記事で「小さな声の人には、小さな声で話しかける」という話がきっかけでした。信頼できる人だなと思って、本を買って読んでいます。 で、その本で心に残っているのが 無意味な雑談をすることは、生物学的に気持ちが良いことだし、正しいこと

          noteを書く目的は「雑談がしたい」でいいんじゃないか

          幡野広志さんの『写真集』を買いにTOBICHIへ行った話

          気持ちよく晴れた日曜日の朝、ぼんやりとTwitterを眺めていたら、糸井重里さんと写真家の幡野広志さんによる対談の最終回が、ほぼ日で公開されたことを知った。 パソコンの前で少し背筋を伸ばして座り直し、一気に読んだ。久しぶりに、Webの記事で泣いてしまった。 幡野さんは1983年生まれのカメラマンだ。「多発性骨髄腫」という病、わかりやすく言うと「がん」と告知されている。発病の1年前に生まれた長男の優くんは、今年3歳になる。 ぼくは、幡野さんが息子や奥さんと向き合う姿勢が好き

          幡野広志さんの『写真集』を買いにTOBICHIへ行った話

          Jリーグ順位予想という名のなにか

          今日は、夜も遅いので読んでもためにならないnoteを書く。 明日、2月23日(金)からサッカーのJリーグが開幕する。 弊社には「サッカー観戦部」という10人ほどの部活動があり、会社の経費で部費もいただけるというありがたい仕組みがある。ただ、「観戦部」なので基本は試合を観ながら飲んで食べて雑談してるだけの、なんともゆるい部活である。 そんなサッカー観戦部なのだが、今週は開幕戦を控えているということで、どこかメンバーもそわそわしている。社内チャットツール「Slack」の片隅に

          Jリーグ順位予想という名のなにか

          応援される存在であるために

          「観客の笑い声が入って、ようやく映画が完成する」 そう語ったのは、三谷幸喜さんだ。 インターネットの記事は、公開するとその日のうちにSNSで反響が見える。だから、三谷さんの言葉と近い感覚になったりする。 記事の内容に共感してくれた感想や、記事から派生した新しいアイデアを読んだりできるのは、Webならではの「完成」のありかただろう。 似たような話で、歌舞伎の上演中に「成田屋!」「よっ!ご両人!」などと声をかける「大向こう(おおむこう)」と呼ばれる人たちがいる。 書籍『応援さ

          応援される存在であるために

          健全に書き続けるための朝書く習慣

          朝、職場についたら必ずコーヒーを入れて飲む。 いまはドリップパックという、1杯だけ入れる個別包装のコーヒーを使っている。とくにこだわりとかはなくて、コーヒーの香りがすれば何でもいい。 9時すぎのオフィス。フロアには日中の10分の1くらいの社員しかいない。 パッケージを破って、マグカップの上にパックをのせて、お湯を注ぐ。すると、白い湯気と一緒にコーヒーの香ばしい匂いが鼻の奥まで届いて、それで仕事スイッチが入る。本当に、その一瞬のためにコーヒーは飲んでいる。 よく、眠気覚ま

          健全に書き続けるための朝書く習慣

          忘れたくない糸井さんと泰延さんの会話

          一昨日の深夜、Twitterで糸井さんと田中泰延さんがこんな会話をしていた。 泰延さん:モノ自体の品質は良いこと、そして商品の後ろに「ストーリー」「歴史」が感じられたら人は買い物する。ほぼ日はそういうモノのセレクトショップであり、メーカーでもある。それを20年積み重ねてきたわけで、「ブランドを立ち上げる」というときに学ばないといけないのは「物語を紡ぐ言葉の力」だよね。 糸井さん:上手なストーリーテラーでない者でも、ほんとのことさえ書けばいい。それができるモノだけを、創る、

          忘れたくない糸井さんと泰延さんの会話