Xへの依存で得られる物

 以前Xを辞めて数か月した経緯を記録した内容をポストしたが、今回はXへの依存で得られる物を残して置こうと思う。ちなみに悪い側面だけの内容だ。自分で制作した物を販売するとか、自社製品のマーケティングにXは最適だが、それ以外の目的が無い人間は制限できないなら辞めた方がいいと思う。


他者への攻撃性の強化

 このノートも、他者への攻撃性を強化する側面があると言われたらそうなのかもしれないが、思い返せばXだと現実世界ではほんとどうでもいい事で(言い争っている当人達からしたら、大事なことなのかもしれないが)、他人を数の力でねじ伏せたり、または論破しようとしている、不毛な争いを腐る程見かけた。

 この現象はひとえに、現実世界のクソさ加減から肉体が解放されて、ネット上と言ういわば肉体が無い精神の世界に思考だけ、しかも匿名で社会的束縛からも逃れられ、言論の制限も無くなったからじゃないかと思う。

 結果として、日本人特有の非常に強力な同調圧力で、こいつはいくらでも叩いていいとなれば、集団で寄ってたかって芸能人であろうと人権無視で攻撃し自殺にまで追い込むようなサービスになった。

思考の先鋭化

 他人のポストにいいねを押すと、自動で似たようなポストが表示される様なサービスになっているので、思考が先鋭化と言うか元々あった考えが凝り固まる様になるのかなと感じている。

 異常なまでに他人へ自分の考えの押し付けやら、まるで何かに憑りつかれたかの様に、チー牛やらの差別用語を(当人は差別している自覚すらもない)匿名性を盾に連呼するアカウントを見ると、大体の人間にはネットは害悪なんでしょうねと思わざるを得ない。学校の教育なんてもはや何の役にも立たないねぇ。

 他人を貶める事により、現実ではどうしようもない、自分の格を意図的に上げる行為をネット上でし続けるのも、Xを始めとした匿名性のSNSの害悪性がいかんなく発揮された産物だと思う。

 日本人に限らずだが、ネット依存が著しいと、現実が希釈化されるから、急激なモラルの低下が発生するんだろうなと。

メンタルヘルスの悪化

 いわずもがな、メンタルに悪影響が出る。ネット全般だが、画面越しに現実逃避で独りでコンテンツを消化していると、人間はつながりの不足感を感じ、オキシトシンと言う脳内物質が不足しメンタルに悪影響が出る厄介な動物なので、そこの孤独感を利用されスパチャやら何やらでカモられる。

 これは現実でも同じなのかもしれないが、例えばアイドル産業に一定数男も女も嵌まるのは、誰かを金銭的にも精神的にも物理的にも応援する事によって、つながりの不足を解消していると錯覚させ、目の前の自分の現実から目を背けられるからだと思う。まぁでもそうなるのは分かるわ、大概の人間にとって面倒だし辛いよな、現実はよ。

 またSNS全般、容易に他者比較が意図してもしなくても出来てしまうので、SNSを利用する場合、むやみやたらに誰かをフォローするのは非推奨だ。この世には自分より遥かに格上の人間は掃いて捨てるほどいるからね。 

インスタグラムも同様

 言わずもがなルッキズムを増長させるSNSなので、特に容姿に恵まれなかった人間は男女問わず使わない方がいいだろう。集客には向いていると思うけどね。

 昔、スマホ脳と言う書籍で読んだが、確か北欧あたりだったかな、の子供たちのSNS利用による鬱病の罹患率が非常に高い様だ。日本の様に小さい時から仕方がないとはいえ、スマホを持たされてネットに常時繋げられる様な環境にいると、そうなるのは当たり前だと思う。

 最後に100余計なお世話だが、人生が上手く行っていないと思っている人間や、自分に不満がある人間は、SNSなど使わない事を推奨しますよ。特にXあたりは。俺も人の事は言えないが、現実への辛さに立ち向かえない人間ほど、ネット依存になりやすいからね。