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60日後はHawaii#2 〜昭和初期人Hawaiiに行かないってよ

円安だろうが、物価高だろうが、とにかくハワイに行きたい私。
初めての海外旅行が夢のハワイ、いまさらパスポートなんて、と尻込む母80歳!
2人が行く気なら、私も初海外の腹を決めるわ、の妹で計3名のハワイ旅行。
日程を決めて予約したいけれど、さすがにサプライズでは行けません。
さあ、どうしましょう

はは、いもうと、わたし


さて、勝手にハワイに母を連れて行くと決めた私。
先ずは、妹に打診。
他県で暮らす妹には、電話で相談。
顔の見えない状況下でも、またなんてすごいこと考えたんだねー、と電話越しに驚きが伝わってきます。

でも、この旅行は絶対に妹と一緒に行きたいのです。
幼い頃から、大きくなったら、マンションの上の階と下の階に住む!と言っては母を喜ばせた妹も、結婚後は遠く離れた県外への転勤生活です。
コロナ禍もあり、帰省も難しい時もありました。

全く知り合いもいない他県で、必死に子育てしてきた妹。具合が悪くても夫が出張中でも、周りに頼りに頼れる人も少ない中、甘えたことも何も言わなかったけれど、どれだけ大変だったろうと思います。
ハワイでは、子育てがひと段落した妹に、ホッとひと息のんびりタイムを過ごしてほしいと思っています。
これまでよく頑張ってきたね、と。

またそんな妹を、母もお商売をしていたこともあり、なかなか訪ねて行くこともままならず、長年もどかしい思いを抱えていたようでした。

今回は、そんな心の空白を埋めるような、母娘だけの時間をみっちりとらせてあげたい!
夫や子どもたちのことを、ついつい優先してしまう主婦3人。この旅行の間は、各々が『わたし』だけの気持ちで過ごしてほしいと思っています。

また当然ですが、実質母の年齢と体力を考えると私が自分1人で連れて行くなんてムリ過ぎます。
数年前に癌の手術もした母です。やっと体調が落ち着いてはいても、何があるかわかりません。
妹が一緒に来てくれたら心強い、と言うよりも、いてくれないと!

さらには、母の為だもんね、と旅費の折半まで快諾してくれ、本当にひと安心です。
私パート勤め、夫も普通の会社員の我が家には、とても母の分まで丸々旅費を出せる余裕はありません。完全に巻き込み事故な妹ですが、本当に有難いばかりです!

これで先ずは、夢のハワイ旅行が、現実に一歩近づきました。

傘寿のプレゼント

それから母を説得。
ただ、ずっとずっと辛抱し父を立てて苦労して、私たち兄妹3人を育ててくれた母80歳です。
お商売の難しさ、人の温かさと、その逆もイヤと言うほど味わって。
そう簡単には、こんな浮かれた話に乗ってくれるような人ではありません。意を決して、旅行をプレゼントしたい旨を伝えてみたものの。

そんなもったいない、私なんかがハワイに行っていいのかしら。
嬉しくないわけじゃないの、でも申し訳ないわ。
こんなこと言ってもらえるだけで、もう充分よ。

昭和初期生まれの母の口からは、この3点セットがとめどなくあふれてきます。そうだよね、ハワイに行こうなんて、バカバカしい夢。
服やバッグも長く同じ物を使い続け、日々の食費や光熱費も節約しようと、80歳過ぎても自炊で頑張る母です。
どうにか行くに気になってほしいのですが、もうその話はいいわ、なんて言ってる。

親孝行は押し売りで!

だからこそ!
一生に一度でもいいから、母にあの幸せなハワイの夕焼けを見せてあげたいんです。
何も考えずにビーチ沿いをゆったりお散歩し、ふらっとお店をのぞいて。  
傘寿のプレゼントに、そんな時間をプレゼントしたいのに。
もう、親孝行の押し売りです。


これは母の行く行かないを説得するよりも、日程決めてどんどんプランを立ててと。母の返事を待ちながら、並行して旅行準備を進めることに!

ははHawaiiに行かないってよ!

母には、気が向いたら見てみてね、とハワイの旅行冊子を用意しました。が、あなたがどうぞ持って帰ってね、とつれない返事。
もっと喜んでくれるのでは、と思ったのとちがう母の様子に、私の気持ちもしぼみます。

やっぱり無茶な話なのか、せめて70代の頃に計画すべきだったのか。
どうしてもっと早く連れて行かなかったのか、と後悔しきり。 

さてさて、スタートする前から暗雲が。この母娘旅はどうなるのでしょうか。

次回は旅行プラン編です

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