夢日記 2022.4.18

 おれのベッドの枕元には2リットルペットボトル入りのポカリと底に五センチぐらい残っている飲み掛けのポカリがある。おれが親に「おやすみ」と声をかけて寝室に行こうとすると親が500ミリリットルのポカリを持ってきておれに手渡す。おれはポカリを受け取って寝室に行き、すでにある2本のポカリと一緒にもらったポカリを枕元に入れる。そしてふと足元に目をやるとポカリの柄が入ったスポーツボトルがある。ゴールの横に籠に入れて置いてあって、サッカー部が給水の時に滝のみしているあのボトルだ。

 ポカリ、ポカリ、ポカリ、ポカリ。

 僕はサッカー部でも何でもなかったからあのボトルのお世話になったことは一度もないけれど、サッカーを見るのは好きなので見慣れている。最近はjリーグなんかでも飲み切れるサイズのペットボトルの水を大量に用意して、一回で飲み切っていることが多い。やっぱりコロナの影響なのだろうか。そもそもこうして夢の中にポカリが出てくるのもワクチンの副反応はポカリ飲めば治るとかいうソース不明の情報を親が聞きつけてからずっと家に常備されているからで、家族が昨日ワクチンを打ったからだ。体が丈夫すぎて1回目も2回目も出なかったし、3回目も当然のように出なかった。一方おれが打った時はポカリ飲んでたけれど2回目の時は39度くらいの熱が三日ぐらい続いた。結局ポカリを飲もうが飲むまいが副反応出るやつは出るし出ないやつは出ない。当たり前だ。もっともポカリは好きなので普通に飲んでいる。

 もらったポカリには手もつけずに夢の中のおれは眠る。そして夢の中で夢を見る。ややこしい。夢を見たのではなく目覚めた後かもしれない。夢中夢? とにかく目覚めたか夢の中か、おれは何か高校時代の陸上部の友達と約束があるらしく、家を出る。部活の知り合いはいろんなところから高校に通っていておれの家が特別集まりやすいとか何処かから近いとかいう訳でもないのに、なぜか集合場所はおれの家のそばになっている。

 部活の友達との待ち合わせのはずがそこに混じって先生がいる。おれが高校二年生になる時に異動になった副顧問の先生でおれは四年ぶりに彼と再会する。おれが「あ、どうも!お久しぶりです」と挨拶すると(おれはコミュ障なので話す時に「あ」がつく。鳴き声みたいなものだ)、先生は片手を上げて「オウ」と答える。懐かしい気持ちになったところで、異動になってから結婚されていたことを知っていたので「おめでとうございます」と声をかけようと思って先生の顔を見ると変色していて、何というか、緑?顔色だけ見たらマインクラフトのゾンビそのものでおれは固まる。先生が言う「マジで死んだ」。携帯をつけるとTwitterが開いてあって、おれはこのページが先生のアカウントのものであることを知っている。アカウントは毎日更新されていたが2021年9月8日を最後に更新が止まっている。

 そこで場面は切り替わってどこかの結婚式場におれはいる。鐘が鳴り響く中、ウエディングドレスを着た女性がバージンロードを歩いている。ヴェールに覆われていて、顔を見ることはできない。そしてそこにいて然るべき新郎がいない。何処かから啜り泣く声が聞こえる。


 

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