夢日記 2022.3.19

 ビルの一室に入る。時間はおそらく夜中で古いビルなので明かりはまばらだ。建物は古ぼけていて内部の構造が露出しているところもあり、壁紙は一部剥げていて全体的に汚い印象を持たせる。
 もしかすると僕が入ったのはビルの一室ではなく、ビルの四階と五階の間にある謎の空間みたいなところなのかもしれない(ニューカマーランドみたいな)。もっともビルの一室だとしても不法侵入だが。
 このよく分からない特殊な空間にいるのは僕だけ。正確に言うならば僕と僕の友達四人だけ。さらに正確に言うなら友達かどうかも怪しい。現実で僕はこの三人と仲良くはない。二人は中学同じで同じクラスにもなったことがあるが仲良くなるどころか言葉を交わす機会もあまりなかった奴である(僕は陰キャなので僕の人生にはそう言う人間がたくさん登場する。いじめられなかっただけましである)。夜中にこういう所に出かける友達として登場するという事は、なんだかんだ言って僕もこいつらと仲良くしたかったんだろうなと思う。もう一人に限っては全く知らない奴である。ただこいつは僕の友達によく似た格好をしていて、そいつとは仲が良かったのだけれど、高校離れてからは全く接点がない。僕の友達によく似た格好と言っても、実際にはただよくいる大学生の格好といった感じで、よく見ると顔も僕の知り合いからパーツ持ってきて福笑いの要領ではめてみましたみたいな感じで、しかし福笑いで奇跡が起きたのかパーツの組み合わせが上手くはまって悪くない顔面をしていた。
 4.5階の中にはベンチがあり、隅の方には壁と床にわたって広くスクリーンが貼られている。友達の知らない奴が横にある機械にお金を入れると、スクリーンに映像が映る。足元のスクリーンが友達の知らない奴の足に反応する仕組みになっている。全身でプレーするタイプのゲームらしい。友達の知らない奴はずっと一人で夢中になってやっている。その間僕は多分他の二人と話していたのだと思う。内容は覚えていない。
 ところで何故僕は自分が不法侵入をしていると思ったかと言うと、しばらくした後警備員がやって来た時僕らは絵に描いたように固まってしまったからである。ところが警備員は僕らには気付かずに去っていってしまう。その後から僕らは声を抑えることにのみ意識的になる。
 警備員が来てからさらにしばらく経つと、僕らは不法侵入してこのビルの中にいるのに、ほかの団体が入ってくる。さらには犬を連れた人、親子連れまでやってきて僕らは隅に追いやられる。

 夢なのでオチはありません。

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