〈好きな音楽のお話〉Machine Girl「Wrfgrl」 〜変換のための準備をする狼男の音楽〜
Youtubeを見ていたらおそらく違法と思われるアルバムフル尺の動画が出てきて、サムネイルになっていたジャケットを見てなんだこれ?と思ってすぐにSpotifyで検索して聴いて、速攻でハマる。
Machine Girlはアメリカの二人組ユニットで、バンド名の由来は井口昇監督の日本のカルト映画「片腕マシンガール」らしい。もっともおれはその映画を見ていないからなんとも言えない。wikipediaによるとめちゃくちゃグロいらしい。
女子高生が弟をいじめによって失ったので復讐しようとして、なんやかんやあって左腕がマシンガンになったので、こいつをぶっ放しに行くぜ……みたいな話。つまり「マシンガール」というのはわれわれオタクが真っ先に想像するような全身メカニックで顔だけ美少女……みたいなやつの事ではなくて、「マシン」というのはマシンガンのことであって機械のことでは無い。 いや、マシンガンのマシンは機械のことだから一緒か。
話が大幅に逸れたので戻す。
ジャンルとしては「デジタル・ハードコア」、「ブレイクコア」などに該当するらしい。この辺のエレクトリックな音楽は本当にジャンル分けが(そこまでやるか?ってレベルで)細かくて、おれみたいな素人には何がどう違うのか分からない。
いちおうブレイクコアについて調べてみると、Wikipediaにはこんなことが書いてある。
……ふ〜〜〜〜〜〜ん???
……ふ〜〜〜〜〜〜ん。(諦め)
曲は全体的に暗い雰囲気を纏っている……というか、歪んでいる。ドラムはハイテンポかつ複雑で旋律らしい旋律を持たない。同じ音を延々と繰り返すような曲もある。
こういう曲は得てして単調になってしまうことがある。しかしこのアルバムは聴いていて不安になる部分もあるが、決して聴いていて退屈にはならないし、不快にもならない。おまけに聴いていると段々気持ちよくなってくる。「聴くドラッグ」みたいな形容詞があるけれど、(そうした安易な形容の是非はともかくとして)多分こういう曲のことを指すんだと思う。
おれみたいに音楽ゲームが好きでよくハードコアを聴いているみたいな人は間違いなく好きだと思う。ただ同時に全く分からん人には分からんだろうな、とも思う。
あとジャケットがいい。
写真の血まみれのオオカミの写真だけだったらまず敬遠してしまいそうだけれど、露骨に変な日本語が絶妙なB級感(というか、ダサさ)を醸し出している。それでいてダサ過ぎず、威圧感もある。
取ってつけたような「2014年2月」なんてもう……最高。
あとなぜかちょくちょく日本語の歌詞が出てくる。
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