奇説無惨絵条々書影

『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)、目次公開

 『奇説無惨絵条々』(文藝春秋)、各書店様、WEB書店様などで好評予約中です。2/27発売予定。

 『奇説無惨絵条々』の冒頭部分、試し読み公開中です!

 はい、今日は発売三日前ということで、目次の公開をします!
 実は目次を公開してしまうと、ある程度の仕掛けが分かってしまうと思いますが、まあしょうがないことです。
 というわけで、公開。

 はい、お分かりの方はお分かりですね。
 そう、『奇説無惨絵条々』は、いわゆる額縁小説なのです。
 額縁小説というのは、たとえば『アラビアンナイト』などが分かりやすいのではないでしょうか。あのお話は様々な短編が寄り集まることによって成立している物語集ですが(『千夜一夜物語』という日本語タイトルもそれを示していますね)、実は小さな物語一つ一つはシャーリアール王の求めに従い伺候した語り部シェヘラザードの語った物語です。そして、『アラビアンナイト』の中でも、このシャーリアール王とシェヘラザードの物語が小さな物語を従える大きな物語として存在しています。
 わかりづらい?
 つまるところ、細かな物語を物語るシェへラザードの行ないもまた我々からすると物語になっている、という、さながら玉ねぎの皮のような構造になっているわけです。

 実はこれ、オール讀物で連載が決まった時から担当者さんに「やる」と宣言していました。そのために、連載当時から短編そのものに仕掛けを用意していました。いやー、阿呆でしょう? 2~3年をかけ、ひたすら額縁小説にするための仕掛けを構築していたんですよ。二年前のわたしが暇だったからこそできたげいと……いえなんでもありません。

 もちろん、小説の枠組みはあくまでコンセプトに過ぎません。このコンセプトを用いて何をしようというのかが、作家の腕の見せ所というものですが……。これは直に読んでのお楽しみということで。


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 マルサン書店仲見世本店様での『曽呂利』(実業之日本社文庫)大展開の様子です。同店様、また間を取り持ってくださいました秋山香乃先生、まことにありがとうございます!

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歴史、時代小説分野を専門にしている商業小説家。ゆるふわ系男子になりたい。
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