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20190225(月)『青野くんに触りたいから死にたい』を読んだ。『終末のフール』を読んでいる。

以下の文章に『青野くんに触りたいから死にたい』20話までのネタバレがあります。


毎週、水曜日と土曜日にアルバイトをしていると、1か月ある長いはずの春休みが日月火、木金というように2日と3日に細切れされてしまうので精神衛生上あまりよくない。なんだか常にアルバイトの予定が目下に迫っているように感じて気が滅入ってしまう。実際は週に2日間しか労働していないのだけど…。3月に入ったら週1日のシフトに戻るのでそれまでの辛抱だ。

最近kindleを使い始めて、マンガを少しずつ買っている。『麻酔科医ハナ』3巻~6巻『青野くんに触りたいから死にたい』1巻~4巻を購入して読んだ。

『青野くん』は本当に完璧なマンガだと以前から知ってはいたんだけど漫画を購入するになかなか至らなかったのでやっと読めてよかった。物語の構成力はさることながら個人的には演出が巧みだなと思う。透けたり、物や人と重なることができる幽霊の特性を生かした恋愛の描き方は独創的でエロチックだし、ある意味リアルだ。抱き合えないなら「物と重なって」抱き合おう、触れないなら互いの手を重ねあって、相手の手の動きを追いながら自分で自分を愛撫しよう、とか。本当に恋人が幽霊だったらどうやってスキンシップを取ろうかな、と作者は真剣に考えているんだろうな。

物語自体もテンポは速く、2巻3巻からどんどん謎の真相に近づいていると感じるけれど、それだけにとどまらず3巻からはさらに四つ首様や青野くんと刈谷さんの家庭環境にまで言及が入り物語はさらに広がりも見せている。

4巻まで読了したわけだけどこれからどうなるのだろう。4巻の終わりでなんとなく最終決戦前夜の雰囲気を感じたのだけど、また青野くんに再開できるのかな。そして、黒青野くんの目的や当初の青野くんが成仏できない理由、黒青野くんの出現するトリガー、出現した時の「×印のあるあの場所」の意味、黒青野くんのいる「あの場所」に現れる足の爪の黒い女性は誰なのか、亡くなった青野君の母親?とか、まだまだ解明されていない謎は多いし、何よりも、刈谷さんはこの物語を経てどう成長し、最後にどんな決断を下すのか。

5巻からの期待もかなり高まっている。

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小説は『終末のフール』伊坂幸太郎著を読み始めた。

8年後に小惑星が地球に衝突することが判明してから5年後、騒ぎが落ち着いた後の、団地に住んでいる住民それぞれの「人生の決断」を描いた連作短編集だ。

人は制限時間を設定されると、問題に直面出来たり(せざるを得ない)決断を下す(下さるを得ない)ことができるのだけど、その場面設定に隕石が地球に落下するなんていう小学生が思いつくようなシンプルで幼稚ともとれる設定をしたのは独特だった。しかしこういうシンプルで分かりやすいのが伊坂幸太郎の小説なんだよな。隕石が直撃して死ぬなんて設定も「じっさいそうだとしたら」かなり極限状態だ。だけど「8年後に直撃すると判明してから5年後」という設定がミソで、死を緩やかに待つ老人ホームの住居者のような落ち着きと諦念の中で、残された人生の問題を諦念と開き直りの中で自分なりに解決したり決断を下していく。

伊坂幸太郎の小説は読後感が爽やかなので好きだ。

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他にも、ビタミンB群のサプリメントを買ったり、『ペリリュー楽園のゲルニカ』1,2巻を紙媒体で購入したり、大学の4年への進級が決定して安堵したり、アルバイトしているのに「もの」を買うのを躊躇してしまったり、夜寝られなくなって、寝不足のままアルバイトに出勤して苦しんだりしている

人生はたいへんだ。そうですね。

とりあえずまずは夜寝られるようにならないといけない。新聞がポストを揺らす音を聞きながら絶望するのはだるいので。

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