「シンカイSTORYBOOK」制作のこと

こんにちは。はじめまして。お久しぶりです。
初代シンカイの住人・小林隆史です。

多くの方から、いろんな想いをいただいて始まった「やってこ!シンカイ」。オーナーを担ってくれた柿次郎さんは、お金のこと、仕組みづくり、お店として何ができるのか、どんな価値を残していけるのかを日々考えながら、奮闘しています。それはかつて、僕らが遊びとして住んでいた「シンカイ」というものを、さらにアップデートして持続可能なものにするというハードルの上にあることであり、柿次郎さんの心意気に感謝の気持ちが募るばかりです。

さらに店長のナカノちゃんは、多くの期待と、かつてない場所づくりに頭を抱えながら、いずれは知人や友人といっしょに子育てができる場を目指して、新たな世代を巻き込みながら、お店としての体制を整えています。

あらゆる人から意見をもらってはトライし、またトライの連続。お店という大前提は、経験のないナカノちゃんにとって初めてのことばかりで、きっと心底投げ出してしまいたくなったこともあったんじゃないかなと思います。でも、諦めない。最後は折れない。ナカノちゃんにはどこか、そんな負けん気があります。

そんな二人が、僕の青春とも言える住まい「シンカイ」を次なる方向で、僕では巻き込めなかったような人たちにもサムズアップしながら、ご近所さんに愛されてきたこの場所に新しい変化をもたらすさまは、ありがとうの一言につきます。

さて、そんな二人をそばに、5月から僕は、
「隆史くんは次のステージに行ったほうがいい」(柿次郎さん)
「隆史さん、早く荷物片付けて下さい」(ナカノちゃん)と
少々荒めで人情深い言葉に背中を叩かれ、シンカイから住まいを移しました。そしてしばらくして、2011年からのシンカイをまとめる本づくりを進めることとなりました。

それがまさに、みなさんへのリターンとして予定していた「STORY BOOK」です。

実は11月末に発送する予定で、進めてきました。
B5版の雑誌としてリリースしようと考えていた僕ら(正確には、僕と柿次郎さんと、2011年からずっとシンカイを見守り続けてくれているデザイナーであり、シンカイでよく呑む廣田さん)は、写真やアートの本に造詣の深い藤原印刷さんのお見積までいただきながら、よし!と制作の船出を進み始めようとしていました。

しかし、ここでいま一度、「本としてのクオリティや、手にする楽しさを、もっと込められないだろうか?」と思いを馳せ、一旦、振り出しに戻ることとしました。

相談の中で、柿次郎さんからは「妥協して出すくらいなら、出さない方がいい」というような方向性に。

そして、「かもめブックスの柳下さんにも相談してみたほうがいいよね。今度隆史くん、会いに行ってきなよ!」という言葉の通り、実は、そのあと偶然に柳下さんと会えるタイミングをもらうことができました。ここではその日の出来事を少し。
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10月末。場所はまさかのハロウィンと知らずに決めた、混沌の渋谷ガスト。STORY BOOKのミーティングに集まってくれたのは、Huuuuの編集・ライターだんごさん、同じく編集・ライターのしんたくくん。長野からは、制作進行に携わってくれた藤原正賢くん。そして、本の表紙を描いてくれる、出会って一発で大好きになったイラストレーターのひゅうがくん。

内容の打ち合わせ、進行を進めて、僕らが初めていっしょに手がける本づくりに、いろんな思い入れ(Fatな生き様とSadな生き様など)を語り合い、大騒動の渋谷でちょっとだけ記念撮影をして、すいすいと別れました。

しかしそのあと、「かもめブックス」の柳下さんから、「京都から22:00頃戻るよー。本のこと話す?」と連絡が。浅草方面で予約していたホテルを即キャンセルして、代官山のTSUTAYAで仕事中のだんごさんと再会。「また会っちゃったね」なんてつぶやきながら、また熱々トークを交わして、二人で柳下さんの自邸へ。この頃、23:00。

そこで繰り広げられたのは、脳天直下のまさかのアドバイス。「こんな本もあるよ〜」「こういう構成だと面白いよね〜」と言葉やわらかだけど、その思考の種は、今までに咲かせたことがあるからこそわかる、本気モノ。1:00。

校閲途中の原稿を横に「大丈夫だよ〜。助ける助ける〜」と言いながら、次の進行までにやるべきこと、ショートストーリー版も作ってみたら?などのアドバイスとともに、台割りをすぐその場で、書き記してくれたのです。3:00。

だんごさんもそばで、「隆史くん、一旦、これとこれを伝えたら?」とこちらの頭を整理してくれて。3:45。

「いいよいいよ〜。先に寝なよ〜」と言いながら、校閲に筆を戻す柳下さん。懐の深さに、自分の無力さが恥ずかしくなり、返す言葉も出ないくらいになりながら、床に伏せました。

__________________________________翌日、そんなこんなを柿次郎さんに話した結果、方向性を練り直すことに。そして今、あらためて制作を進めています。

ただ、何よりリターンを楽しみにしてくださっている方たちには、制作が遅れてしまっていることを、ここにお詫び申し上げます。

2019年の春よりも前には、お届けすることを考えて、進めています。いろんな人の力、やさしさをもらいながら。

今しばし、リリースまでお待ちください。期待を煽るようなつもりではなく、遅れてしまっていること本当に申し訳なく思います。そして、一つの本を作るというのは、ただ印刷すればいいだけの話ではないことをあらためて実感。いろんな人の力を集めないと、どうにも形にならない。自分一人でやってるんじゃないよと背中押されてた気分です。いっしょに歩いてくれる人は、いくつになってもいる。でもでも、いつまでも、人に頼ってる若者気取りでいるわけにはいかない。次の人たちの力になるような存在にならないと。

SNSやネットでは書き切れない出来事の連続。出来上がったら、その全部を感じてもらえるのかもしれません。言葉だけでは伝え切れないことってたくさんありますね。文章と向き合えば向き合うほど、そんなことを思うばかり。

柿さんやナカノちゃんの想いに共感してくれた人たちへ。ちょっとでもシンカイのことを好きになってもらえるように。ただ、今のシンカイへ僕なりにできることを。

また手紙書きますね。以下に初公開となる「STORY BOOK」の全貌を紹介します。

*これは自宅のプリンターで刷ったプロトタイプの「STORY BOOK 00」。
https://note.mu/yatteko_sinkai/n/nf32df77c3758

こいつに加えて、本番の「STORY BOOK」は、Huuuuチームの力を総集結。
インタビューでは以下の対談を収録(タイトルは仮)。
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「STORY BOOK What's Crossed Over 交差する何か 」
2011年。信州大学の学生が改修して住みはじめた旧金物店『シンカイ』。マーケットや演奏会、ごはん会やBBQ、時には友だちの結婚式をみんなで手作りなんて日々を暮らしてきた、お隣さんに丸見えの家。2018年5月からは『やってこ!シンカイ』と名称を新たにNEWメンバーがリニューアル。サブスク制のお店、みんなでつくる場、編集オフィスなど多機能多彩な空間に。でも、実際「シンカイって何?」住み開き?お店?はて?・・・シンカイを巡る偶然のできごとを綴ったストーリーブックで、その変遷を記録する。

#ローカル #これからの学校 #オンライン #コミュニティ #教員不足 #DO #半農 #災害 #過疎化 #都市集中 #貨幣経済<友だち経済?

・・・僕らがここに暮らす理由とは?これから僕らは誰と生きていく?
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*長野県知事×徳谷柿次郎
「教育県信州。これからのコミュニティとシンカイに見る未来」

*家入一真×徳谷柿次郎
「オンラインとオフラインに、僕らがプラットフォームをつくる理由」

*「ALL YOURS」 木村昌史×「かもめブックス」柳下恭平
「お店をもち、想いを渡す。その先に生まれるもの」

*店長ナカノヒトミ×シンカイ金物店大家の新貝和雄
「この街に見てきた風景。私が見たいシンカイの未来」

*Backpackers Japanのイッシーさん×徳谷柿次郎×小林隆史
「僕が見てきたシンカイと、柿次郎を長野につないだ理由」

*長野「ネオンホール」「ナノグラフィカ」代表
写真家 / OGRE YOU ASSHOLE ベース
清水隆史× 初代シンカイ 小林隆史
「長野門前30年の遍歴」

その他にも・・・
*「シンカイの沿革」
*「シンカイPHOTOギャラリー」
*「シンカイの建築図解」
*店長ナカノヒトミの街案内
*ナカノヒトミのグラビアPHOTOギャラリー
*「音楽遍歴 Sounds Like My Life trough that song Vol.01」
人生を歩んだ音楽 


e.t.c.....

詳細は追ってお知らせします。

小林隆史
2018.11月

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やってこ!シンカイ

長野市善光寺のすぐ近くにある店舗「やってこ!シンカイ」です。全国の関係値のある服や本、雑貨などを取扱うだけでなく、ナナメの関係性で近所の爺ちゃん婆ちゃん、学生が集う「場」を提供しています。
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