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首下がり症候群での頸部伸展介助運動

症例:首下がり症候群での頸部伸展介助運動

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60代女性クライアントさまが「首下がり症候群」にて専門医受診され、ステロイドを投与されているとの事、当院では首をご自身で持ち上げ難い運動障害改善のお手伝いを行う。


その動機として専門医での筋電図での首を起こす際に作用する筋肉を調べ異常収縮を認めたとの事、仰向けで寝た際では脊柱起立筋(上図)が過活動で収縮を続け、首を起こす際には筋電図は弱く反応し作用の低下を示した、本来は良い姿勢維持(抗重力伸展活動)の際に多裂筋(下図)が主動作筋であり起立筋自体も多裂筋の代償的な問題も見える。

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そんなデーターと当院でも姿勢評価をしたところ、伸展動作(特に坐位で影響が多い)にて脊柱を分節的に伸展出来ない、つまりのけ反るような伸展で頸部を起こす動作が確認、仙骨から分節的に(ひとつずつ)伸展出来ていない事から姿勢を維持する多裂筋の活動が少ない仮説


専門医の投薬からの炎症も収まって来たとの判断も伺い、首を起こすお手伝いに多裂筋の促通運動を施術し、今までの間違った運動パターンを書き換える必要性、慢性的な姿勢異常(肩こり腰痛ほか)にも多裂筋の活動が少ない事が多い事を付け加える。

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