design

好きなデザイン。

デザイナー。

暮らしの中でなんだか引っかかることがある。
ラジオから流れた音が耳から離れない。
そんな風に何となく気になるデザインの話。

僕が惹かれたデザイナーさんに、
梅原真さんがいます。
地元高知を拠点に、
都市部は置いといて、
端っこというか、田舎のキラッと光るものをさらに輝かせるデザインをされています。

正直その辺はネット社会。
検索すればいくらでも出てくる。
自分はどこに引っかかったか。
高知の黒潮町というところに、砂浜美術館というのがあります。
そこで毎年開催されてるTシャツアート展というのを知った時、
どうしても行きたくなったのです。
砂浜に沢山のTシャツがはためく姿。
それだけなのですがどーしても見たかった。
どこに惹かれたかはわかりませんが、
いつかのGW。
僕はバイクに荷物をくくり、仕事終わりから走り出し、僕は西へと旅に出ました。※この時は神奈川県で仕事をしていました。

そしてたどり着いた砂浜。
無数のTシャツが風に舞うそこは、目に見えない風すら『展示物』でした。
素敵な一瞬を切り取って幸福感に包まれたのを覚えています。

そこにあるすべてが展示物

素敵なコンセプトだなぁと思うのです。
細かいことはわからない。
なぜ惹かれるか。
ただ日常に溢れている計算されつくした感に疲れていたのかもしれません。
大好きな焚火の揺らぎにも似た、安らぎを感じたのかもしれません。

そうです。
調べたらこの砂浜美術館のコンセプトには梅原真さんが関わっていました。
地域創生。
どげんかせんといかん。
というあの知事のもっと前からこのコンセプトで地方に活(かつ)を生んでいたのです。

時間は前後していつかの日本縦断中。
本土最北端の宗谷岬から、本土最南端の佐多岬へたどり着き、
東京へと帰る道すがら寄った四国の地。
土砂降りの中見つけた道の駅。
逃げ込むように停めたバイク用の駐輪スペース。
そこの駐輪スペースには屋根が見えて。
高速のSAなんかでも無いとこあるのでほんとに助かるーって気持ちだった。
一息ついてぐっしょりのカッパを脱いで。
もうメットの中もびっちょりで。
一息ついてトイレに行こうと思ったとき気が付いた。
この駐輪スペースからトイレ、道の駅内まで屋根がずっと続いてる事に。
大したことじゃないかもしれないけど、
バイクってほんと日本での扱いがぞんざいなの。
高速料金然り、都内の駐車スペース然り。
とっても感動してその日は缶コーヒー飲んで出たんです。

もうお気づきだと思いますが、
この『四万十とうわ道の駅』も梅原さんが関わってるってんでびっくりしたのです。
正直建築デザイナーではないので、駐輪スペースは関係ないとは思うんですけども。

いいなと思ったことが、こうしてリンクしていると縁を感じてしまうのです。

そして今度は場所を移して秋田を旅してるとき。
見慣れた感のある秋田美人ぽいポスター。
なんというかあきたこまちのパッケージに出てくる女性のような雰囲気の。
そこにでっかくひらがなで『あきたびじん』って書いてあって。
よくある観光PRのポスターだなって感じでスルーするところだったんです。
ところがよく見ると『じ』と『ん』の間にちいさく、本当にちいさく『ょ』って書いてあって。
もうね。
見た瞬間ぴぴーんと来ました。
その時はスマホも持っていたのですぐに調べられたんですが、
案の定この『あきたびじょん』も梅原真さんのデザインでした(笑)

そんなこんなで日常に溢れているデザイン。
すこし踏み込むと新しい発見があって楽しくなります。
デザインまみれの世の中ですが、
自分がどういう趣向で、
どういうデザインに惹かれるかがわかると、
新しい自分を発見できるかもしれません。

そうそう。
そういえば面白い話があります。
『moto6.5』ってマニアックなバイクがあるんですが、
MT09ってヤマハのバイクが出たときにデザインが優れてる的な話があって、バイク仲間に新しいって言われてるけどmoto6.5ってバイクに似てるんだよな。って話をしても誰もmoto6.5を知らなくて、
あのアサヒビールの金のう〇ち見たいな形の~って話したんですけど、
調べたらあのオブジェとmoto6.5が同じデザイナーさんで吹っ飛びました(笑)

そんなこんなでデザインって楽しいなというお話でした。

#design #デザイン #梅原真 #欠伸のーと

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