【二次創作】原作軸ではないパロディ話は読み手にうけるのか?【副業で同人活動】

「年齢操作」
「オメガバース」
「擬獣化」
「キャラが旅行したり食事をすることに特化した内容」

原作軸ではないパロディ二次創作、皆さまも一度や二度書いた/描いたことがあるのではないでしょうか。

「好きなキャラをどうしても動物にしてしまうんだよね」
「年齢操作で攻と受の年齢を逆転させた作品をなぜかいつも書いて/描いてしまう」

それは立派なあなたの「性癖」です。
まずは胸を張りましょう。

けれども自分の性癖に正直になったところで、いつもの部数よりもふるわない…なぜだ、一生懸命作ったのに…といった苦い経験ないですか?

今回はそんな「公式原作軸ではないパロディ二次創作本を出すにあたって」の心構えを記事にしていきます。

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・原作軸には基本敵わないと覚悟する


全サークルに当てはまるわけではない、ということを先にお伝えします。

けれども「パロディ本よりも普通に原作軸で創作した本の方が数字が良かった」という経験ある方、多いのではないでしょうか。

私YAYAの個人的な経験でも、やはり原作ベースの本の方が反響が良く、パロディやその他に特化した本はそれに比べ1割~2割減でした。
過去どのジャンルでもそうでした。
(もちろんパロディ作品の方が反響が良かったという方もいらっしゃると思います。それは後述します。)

自分自身二次創作を生産せず読みに徹している推しジャンルがあるのですが、確かに読むだけの側になると、まずは原作軸の話から探す傾向があります。

それを経て「なんかもう少し読みたいな」という気持ちになってから初めてパロディ作品に手を出し始めるのです。

なんだ、それじゃパロディ書かず/描かずに原作軸だけの二次を発表していけばいいってこと?

という声が聞こえてきそうです。


単純に売上や反響だけを考えたならば基本そうなりますが、みんなこう思ったことはないですか

「原作軸での二次創作本、ずっと出すとさすがにネタがなくなるんだよ…」と。

これはサークル側特有の悩みかもしれませんが、渾身の二次作品を出せば出すほど「次書く/描くネタが少なくなってくる」のです。

体感では多くても5冊原作軸の本を出すと、現在進行形で公式に動きがない限りは「書きたい/描きたいもの、出尽くしちゃったよ…」という状況になりがちです。

でも、まだこのジャンルが好き!このCPでの萌え心かおさまらない!といった気持ちから、何冊目かでパロディ制作をしていく傾向が多いと感じます。

これは単純に飽きたということではなく、原作から吸いとれるネタは枯渇してるのに自分の情熱が押さえきれず執筆をし続けていることを意味します。


いや自分は違う、このジャンルで出す最初の本から学パロを出したぞ!という人もいることでしょう。

このnoteの上にも記載しましたが、それは立派なあたなの「癖」です。


原作軸での二次創作が枯渇した後に繰り出すパロディも、ジャンルに来ていきなりパロディを発行する人も、根は同じ「自分自身の性癖」から来ています。

パロディとは、ある種の「作家性」なのです。
パロディこそが個性を出しやすい土壌とも言えますね。

個性的な本を出せば、買う人は限られてきますが、同じ「癖」を持った人たちは追い続けてくれます。

売上や利益追求をメインに記事にしているこのnoteですが、二次「創作」している者として、作家本人の個性が出やすいパロディ作品は否定したくありません。

パロディ本を出す際は、あなたの表現を爆発させるべきタイミングだと思います。

多少の売上減には目を瞑り、そこは思いっきり書きたい/描きたいものを出すべきと考えます。

それは、今後未来あなたの創作において大きな糧になるはずです。



・パロディ作品が興味を持たれる場合


上でも記載しましたが、原作軸の話よりもパロディの方が反響あったよ、というサークルさんも中にはいると思います。

なぜ?基本は原作軸の方が読まれやすいのに…

それは「あなたの執筆した話が純粋に読み物として面白い/面白そう」だった場合です。

類を見ない程のインパクトがあるパロディや、萌え感情ではなく純粋に読み物として面白そう、という気持ちを買う側に抱かせられた場合はそのパロディ作品は人気になります。

過去、私YAYAが興味を持ち手に取ったパロディ作品のことをふたつ書かせてください。

ひとつめは、オメガバースもので攻がオメガだった話です。
巷にはある程度あふれている設定かもしれませんが、私YAYAはその設定をその時初めて見たので「攻がオメガ?すごい!どんな話の流れで作られてるんだろう?」と興奮しました。
その本は自分の一番好きなカップリングの本ではありませんでしたが、特に地雷カップリングというわけでもなかったので購入に障壁はなかったです。そして、非常によくできていて面白い作品でした。

ふたつめは、原作の舞台になる場所の民間伝承を含んだ全年齢本でした。
カップリングも特にないオールキャラ本でしたので(そのサークルさんが出されていた他の本はカップリング本もあったかもしれません)これも地雷など気にせず手に取りました。
読んだ感想は、民間伝承知識をとにかくわかりやすくコミカルに原作にからめて描かれていて素晴らしかったです。
公式をより奥深くしてくれる二次作品だった上、舞台となった場所の知識/興味も広げてくれた作品だったと今でも感じています。

個人的な経験ですが、このように「あまり見かけないパロディ設定でインパクトがあった」場合「カップリング萌えとは違う部分で興味をそそられた」本は、広く興味を持たれる可能性があると感じます。

もちろん、この人の文章がもともと好きだとか、純粋に絵が美しいとか、推しカップリングだからという理由でパロディが買われる場合もたくさんあるでしょう。
けれどもそれは、あくまでも「原作軸ありき」のことです。

パロディ作品をより多くの人に読んでもらいたいと思っている場合、単純に特定のパロディの枠にキャラクターを当てはめるだけではなく、反響を得るためにはその他の興味を引く要素が必要になるのです。


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いかがだったでしょうか。

「パロディ出そうと思ってたけど売れるためには独自の工夫が必要なのか…めんどくさい…」
「パロディ書きたい/描きたかったけど、少しでも反響良い本が出したいから今回はパロディ止めとこうかな…」

そう思った方に、パロディ題材の本でも手にとってもらいやすい具体的な工夫を以下に記載します。
(上記オメガバの例や民間伝承の例とは別の汎用性ある切り口です。)

有料記事となりますが、気になった方は読んでみてください。


(以下有料)・こうすれば原作軸作品と同じ位たくさん読まれる、2つの提案


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