【二次創作】旬ジャンルを見ていると移動したくなる?【お悩み解決】

「活動してるジャンルのことは好きだけど、旬ジャンルで今書いたら/描いたらすごく儲かるだろうな」
「175は良くないことだけど、背に腹は変えられない」
「旬に移動した知り合い、すごく売れてそう。悔しい!」

同人活動をしている人ならば、このような悩みを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。

これは私YAYAの個人的憶測ですが、ある程度長く活動してる方の8割以上はこの思いに至ったことがあると考えています。
(残り2割の人は、副業禁止の職場職種で利益が出ないように調整している人や、お金には余裕が元々あり同人は完全に趣味という人、または活動を始めたばかりでお金のことにまで気が回っていない人と考えています。偏見があることは承知です。)

今回の記事はまさに

「今ジャンルにまだ愛はあるけど旬ジャンルのバブルな魅力に傾きそう!」

といったお悩みについて記事にしていきます。

もちろん、私YAYAもこの悩みを抱いたことが数度あります。
過去、旬に移動したこともありました。

その時のことも踏まえて検証/考察をしていければと思います。


①旬ジャンルは売れるのか

売れます。
文章や絵が稚拙であったとしても一定の収益には確実になります。

特に流行り始めの数ヶ月間は爆発的に売れる傾向があります。
(これについては過去記事【二次創作】ジャンル/カップリングの衰退を考察【副業で同人活動】でも考察を行いました。)

ただし、旬ジャンルに移動をするのには今ジャンルに最低2年以上いる場合に限る、と私YAYAは考えています。

旬ジャンルに行ったというだけで良いイメージを持たれないことも多いため、現ジャンルでのある程度長い創作遍歴で悪評をなるべく防ごうというものです。

えーでもアカウント名とかサークル名ごと変えればわからなくない?と言われそうですが、そう何度も上手くはいきません。

問題行動を言及され炎上した作家が、アカウントを何も紐付けていないのに複アカウントまで探されて晒されるという恐ろしい事案、何度も皆さま見たことがあるのではないでしょうか。

不思議とバレるのです。
絵柄や文章の癖を消していたとしても、です。

一度悪評が付くとそれを払拭することは女性向け同人ではほぼ不可能。
「前科あり」のレッテルを貼られてしまいます。

そして、このnoteの主旨でもある一番大事な売上に関して。

悪評や悪いイメージが付くと売上は落ちます。

数ヶ月間だけを見れば175行動をした方が利益は大きいと思いがちですが、数年間を見れば地に足を付けた落ち着いたジャンル移動をしていった方が利益は多くなると断言できます。


②ジャンルを転々とすることの危うさ

「旬ジャンルに今行けば売れるだろうな」と多くの同人女が考えています。

けれども上記でも書いた通り、多くのサークルは悪評を避けるために頻繁にはジャンル移動をしないのです。

これは「二次創作でお金儲けするな」というオタク界隈のルールから来ている思想です。
この思想に関しては良い面悪い面が両方あると感じてはいます。
これについては各自ひとりひとり正義があると思うので言及はしません。

そんな思想がある中、脇目もふらず頻繁にジャンル移動を繰り返すサークルがいたらどう思われるでしょうか。

答えは言うまでもありませんね。

文章や絵が上手で大手に近いサークルほど目をつけられますが、島中のサークルであってもあまりにも頻繁に移動を繰り返すと嫌でも目立ちます。

なぜ周りに気付かれてしまうのかを考えたことがあるのですが、「例え自分が移動をしなかったとしても旬ジャンルのことは多くの人が監視をしているから」に尽きます。

この心理は上記でも書いた通り「旬に今行けば売れるだろうな」と多くの同人女が思っているからです。

監視って…そんなの気にしてるの嫌だなぁという気持ち、わかります。
けれども現実はそうなのです。

昨今愚痴専用アカウントもTwitter上でかなり増えてきました。
好ましくないサークル活動をしている人に向け誹謗中傷に当たらないギリギリのちょっかいを出すアカウントが星の数ほどあります。
愚痴垢運用が良いことだとは私YAYAは思いませんし、全部消えてほしいとすら思っています。

けれども、自衛という意味を含めても周囲から好ましく思われない活動は自重した方が無難だと考えます。

旬ジャンルへの頻繁な移動はいくら「ただの趣味だから」と本人が言ったとしても「いやそれ趣味を言い訳にしてない?実際お金入ってきてるよね?」と突っ込まれてしまうことでしょう。


③この状況ならば175行動もやむ無し?

「じゃあ何?今ジャンルで2年も経ってないのに旬ジャンルに飛びつくのって悪手なの?」
この様な声が聞こえてきそうです。

結論から言えば、はい、そうです。

ただし以下の状況や覚悟があるのならば頻繁なジャンル移動をするのもやむ無し…と考えています。

該当するであろう3つの状況を順番に記載していきます。

1、一生175サークルとしてやっていく覚悟がある場合

どんなに悪評を言われようが、売上げが右肩下がりになろうが、頻繁に旬ジャンル移動をすればある程度一定の収益を得られることは間違いありません。

悪評は完全無視できて、万が一の悪質な嫌がらせがあった場合でも対処できる覚悟がある場合です。

そして嫌がらせがあった時に法律に沿って対処したからと言ってもオタク女全体が味方についてくれる可能性も低いです。
なぜならば175行為はそれほど嫌われるものだからです。
あの人ならジャンル移動たくさんしてたし叩かれてもしょうがない…といった反応をされてしまうことでしょう。

それでも尚、旬ジャンルに次々移動しないと生活が自転車操業であるといった場合はもうやるしかないと考えられます。

2、本当に緊急でお金が必要な場合

上の状況と少し似通っていますが、本当に緊急でお金が必要な場合です。

家族が病気でお金が必要な場合(保険や高額医療費控除でもまかなえない場合)、奨学金の滞納がもうやばい、年内にリボ払いをすっきりさせないといけない、家賃を半年も滞納している…等々。

この様な生活状況ならば、それこそ背に腹はかえられません。

自分の悪評が立つこと/ネット上で叩かれることよりも辛い状況に直面しているのでこれも「しょうがない」と考えられます。
その結果、悪評がついてもそれもまた「しょうがない」と割りきるべきです。

3、次のジャンルで同人活動を辞める場合

これは私YAYAの身辺でもあったパターンです。

結婚/出産を予定していてもう来年で同人活動は終了、その後はオンだけのお金がからまない範囲の創作でたまに書ければ/描ければいいといった場合です。

または仕事の関係で来年から公務員になる、副業禁止の会社に転職する目処がたった、商業で活動することになったのでもう二次は卒業する等、完全に同人誌を出すことを辞める場合でしょうか。

その様な場合は最後のジャンル移動として旬ジャンルに飛び付いてもその次がないため問題は生じにくいと感じます。

悪評が立ったとしても「もう同人誌を出さなくなるし」となれば例え目を付けられたとしてもそこまで怖くないです。
ネット上で悪口を言われるくらいでしょう。

イベント参加もしなくなり、印刷所ともやりとりをしないため実害はほぼありません。

ただし「やっぱまた二次創作活動に戻ろう」とした場合「あ、あの人最近見かけてなかったけど頻繁に旬行き来するサークルだよ、よく言えば意欲的なサークル?だよね苦笑」とこそこそ言われてしまう危険性が高いので、くれぐれも本当に引退する場合に限り最後のジャンル移動として175すべきです。

何度も言いますが、1回でも集団からの悪評が付くと女性向け同人の世界ではなにも無かった頃にはもう戻れません。これだけは肝に銘じましょう。

(男性向けはどうやら事情が違う様子です。大きな失態をしたサークルでも名義変更せず、ファンも大きくは減らず、大手サークルであり続けるパターンを数件見かけました。)

余談ですが、どうしてもバレずに旬ジャンルに行きたい場合に文字書きなら漫画サークルとして、絵描きならば小説サークルとして行く方法もありますね。

ただ、その場合本来自分の慣れている表現手法ではないと思うので効果の程は未知数です。
そしてイベント会場での顔バレリスクももちろん伴います。

リスクを理解した上で行くか行かないかは判断してください。
旬に頻繁に移動?絶対にするな!とは第三者からは言えません。

繰り返しになりますが175行動は長い目で見ると売上は落ちると断言できます。
感情論ではなく、あなたの銀行口座のための冷静な判断として、頻繁なジャンル移動は控えるべきと考えます。

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いかがだったでしょうか。

今回はだいぶネガティブな話題になってしまいました。

「じゃあ指を咥えて旬ジャンルを羨まし~って思ってればいいの?」と言われてしまいそうですが、最後に副業販路の提案をさせてください。

つまり、二次創作の世界での175行動が叩かれるというだけです。
二次じゃなければいいのです。

10年前とは違い、今は若い世代を中心に二次創作以外にお金を落とす文化が現れておりまさに拡大をしています。

二次創作とは関係のない、オリジナルコンテンツで稼ぐことをお勧めします。

・skeb
・FANBOX/ファンティア
・ココナラ
・SUKIMA
・note
・YouTube
・TikTok
・DLsite
fantasfic(仮想通貨で販売)
・Live2d制作
 等です。

以上のサービスやコンテンツ、聞いたことがあるものから馴染みの深いものまであるのではないでしょうか。

気になったものは是非すぐに検索をしてみてください。

オリジナルって女性向けだと爆発的には売れないじゃんと言われそうですが、昨今そうでもありません。
繰り返しになりますが10年前とは状況が違うのです。

例えばこのnoteですが、私YAYAは自身の二次創作をしているTwitterアカウントでもpixivアカウントでも、一度もここを宣伝/誘導したことはありません。もちろん名前も違います。完全な独り言のつもりで始めました。

それでも有難いことにある一定の読者に恵まれ定期的な収益になっていることを告白します。

skebやFANBOX/ファンティアは二次創作での更新をすれば叩かれますが、オリジナルの内容であればもはや叩かれません。

数年前までは開設しただけで叩かれもしましたが、昨今では「オリジナルのみの更新内容です」と注記すれば活用しているサークルさんもちらほら見かけるようになりました。
時代の流れを感じます。

YouTubeやTikTokでもオタク女子配信者から腐女子の悩み相談まで、興味深いチャンネル/アカウントが増えました。
ボイチェンをしてのラジオ形式、同人女雑談チャンネルなどはこれからどんどん需要も増えるのではと考えられます。
作業しながら同士の話を聞きたいという人も多いと想像できますね。

こういったオリジナルコンテンツの強みは、著作権が自分になるので175だの同人ゴロだの言われることは皆無なことです。

確かに短期での爆発的な収益は生みませんが、長期的/定期的な収益になります。
それは年単位で考えればジャンル175をするよりも大きなものになるでしょう。

note、YouTube、DLsiteは、ストック形ビジネスモデルとも言われます。

自分が何もしていない間にも収益を生んでくれるコンテンツ、ネット上に置いておけば定期的に買われるコンテンツということ。
これからの時代は特にこのストック形ビジネスモデルが強いと感じます。

二次創作で旬に飛び付きたい、でも175とは言われたくない!といったジレンマを抱えている人には上記いずれかのサービス/コンテンツ運用を本気でお勧めします

軌道にのるまで数ヶ月~1年程度かかるかもしれませんが、やって損はないはず。
是非、試してみてください。

目先の80万よりも五年後の800万円を目指して行動していきましょう。

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