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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【二次創作】個人的に最近思ったこと2つ【2024年5月1日】




①「トレパク」「盗作」にならないために


定期的に炎上・学級会が起きる「トレパク」「盗作」問題
パクりだと言われないための考え方・技術とは

5月のイベントも目前の昨今、同人女の皆様は体調万全だろうか。
私YAYAはどうにか脱稿を終え今一息ついているところである。
あとは風邪や怪我などをせずに元気に当日を迎えるだけだ。

そしてそんなイベント前のこの時期に、巷ではまたトレパクだの盗作だのといった炎上が複数件起こった様子だ。

ある件ではパクられた側とパクった側、両方が声明を出していたのを目にした。

「これはどう見ても盗作だ」という意見から「いやこれは影響受けてるだろうけどこれで盗作だと言ったらなろう系作品全滅じゃね?」という第三者意見が散見された。
この事案内容に私YAYAはどうこう言うつもりはない。
当事者間で決着がついているのならそれで終わりであるし、第三者がご意見お気持ちをポストすることこそが学級会そのものを作りもり上げてしまう。学級会の火に油を注ぐ行動はしたくない。

むしろ、この件は拗れやすい同人界隈でよくぞ当事者間だけで決着まで持って行ったと思う。
事案が起こってしまったことは残念ではあるが、このスッキリとした当人同士だけでの決着の付け方に私YAYAはとても好感を抱いた。両方とも大人だなあと。

また別件で、パクりだと言われ5月イベントで発行予定だった同人誌があったようだ。
だがその該当とされる本も、書店サイト、pixivサンプル、全て削除されたらしくこれもまた私からは何も言うことはない。

「謝れ!」とトレパクした人を探し出し、深追いしていくのはなんだか違うと思っている。
パクられた本人が憤慨し行動を起こすならまだしも、第三者がパクったとされる人物を粘着的に探し出す行動は「すげえ暇ですね」としか言いようがない。

やらかした人を追い詰める第三者の行動は、正義の鉄槌を振り下ろしたいだけであり、ただの快楽行動だ。
正義棒で他人を叩く時の快楽は、性行為時よりもドーパミンが出るとの記事を読んだことがある。
その記事を読んで以来、第三者が他人を正義棒で叩く様子を見る度に「この人は今性行為の時よりも快楽を得ているのか…」と変な想像までするようになってしまった。

ここまで書くと「何?YAYAさんてトレパクに寛容なの?ありえないんだけど」と言われそうだ。
そうではない。

ただ、怒りが沸くというよりも「同じトレパクするのなら風景写真でも自分で撮影し、それをトレスして素材販売すればお金になるのに。馬鹿だなあ」と思っている。

トレスするのだって時間がかかるだろう。
同じトレスするなら安全に確実にお金に換えればいいものを。何をしているんだ、と思っている。

過去、このnoteでもトレパクに関しては記事を書いている。
以下リンクを貼っておく。

【二次創作】トレパク/ゆるパクと絶対に言われないために【お悩み解決:絵描き向け】

創作をする人間は誰しも、過去見聞きした何かに影響をされ作品を生み出している。
ただ、その生み出し方が安直だとパクだの盗作だのになってしまうのだ。

この過去記事で「とにかくパクりだなんて絶対に言わせない」極意は記載したつもりだが、もういくつか補足として具体的テクニックを箇条書きにしておこうと思う。

・参考先でこのキャラのポーズいいなと思ったら、別角度・別構図でそれを描く。正面からのカメラ目線ならば、斜めから見たカメラ目線で描く等

・参考先でこの漫画のコマの流れいいなと思ったら、コマの中の絵は参考先と違う内容のものにする。参考先が「背景→受の寂しそうな背中のコマ」等であったら「背景→受の足元だけを描いたコマ」等に変える。また、連続して参考先と似ないようにする。

・参考先でこの世界観いいなと思ったら、大筋は似せたとしても状況、環境、ラストをガラリと変える。参考先は洋風の喪服なら、自分が描く場合は和風マッドピエロ等にし「ぜんぜん違うものだ」と読者に思わせる。読者の着眼点が他にいくようにする。また、大筋を参考にした場合はセリフは参考元とは全て違うセリフに必ずし、ラストも変える。こうすれば大筋を参考にしたとしても別の作品が生まれる。
 
奇抜なかっこいいセリフで参考にできるものは、漫画やアニメや同人誌の中にはこの令和の時代もうないと心得る。漫画やアニメや同人誌の中での「かっこいいセリフ」「かっこいい言い回し」はたくさんの人の記憶に焼き付いてしまっている。避けよう。良いセリフや奇抜な言い回しの引き出しを増やしたいなら、youtubeでオタク関係ではない動画を見る、会社のオタクではない同僚と会話・雑談をする。そこでどんなやりとり、話を相手がするのかを観察する。「これは使える」と思える言い回しがきっと得られるはずだ。
また、歌の歌詞は参考にするとこれもパクリ・盗作となる可能性が非常に高くなるので止めた方がいい。

この辺りだろうか。


繰り返しになるが、人は皆過去見聞きした何かに影響をされ作品を生み出している。
創作物からだけではない。
生の人と人との交流や会話、時事ニュース、通勤通学中の出来事、いろんな物から影響を受けている。

極端なことを言えば、頭の中でトレパクのツギハギをたくさん行っているのだ。

そのツギハギが大きな面積や同じような素材だと「これパクりだよね」になってしまう。
ツギハギの1枚1枚が細かく布の素材が違えば、これはあなたのオリジナルですねと言われるのだ。

少し前に「友人がトレパクしててそれを指摘してあげる動画」というネタ動画が流行った。まさにあの内容が「正」だと思う。
(気になる方は動画を検索をしてみてください、とても良い動画でした)

「自分、絵はそこそこ描けるんだけど漫画描くのが苦手で…」
「ネタ自体が浮かばないんだよ…」
「ストーリーってどうやって作るの?わからないよ」

という声もありそうだ。

過去記事でネタの出し方についてはいくつか記事にしている。
これもリンクを貼らせていただく。

【二次創作】ネタが出ないなんて言わせない!ネタの出し方について【お悩み解決】

【二次創作】ネタテンプレート配布【改変アレンジご自由に】

【二次創作】ネタテンプレート配布2【改変アレンジご自由に】

もしよかったら、このあたりも参考にしてみて欲しい。


ストーリー組み立ては才能ではない。技術、慣れである。

会社で使う事務ソフト等も最初なんだこれわけわからないよと誰もがなったはずだ。だが何年も使っていくうちにこのソフトの操作なんて朝飯前ですよとなっていく。同じ感覚である。

日々少しずつでも話作りに慣れていくこと、練習していくこと、これらが「トレパク」「盗作」にならない方法だと私YAYAは考えている。




②いったいどこからが「ネタバレ」なのか


ファンの7割がまだ見られていない状況ならばネタバレになりうる
線引きが非常に難しい

コナンの映画が始まった。
私YAYAは原稿に追われていたので、なんとまだ見に行けてない状況である。この連休中には見に行きたいと思っている。

「さすがにネタバレももうたくさん流れてるだろうなあ、でもまあしょうがないか」くらいの気持ちでXのタイムラインを日々見ているが、なんとまだネタバレに被弾していない。
これは普通なのだろうか、それとも奇跡なのだろうか。

そもそも私YAYAはネタバレには寛容である。
自らネタバレを見に行く行為はしないが、自衛も特にしない主義である。

なぜ寛容なのかと自分自身を深堀りしたことがあるが、おそらくストーリーのバレそのものよりも「作中の演出を見たい」欲求が大きいからである。

例えば、このキャラが死んだ!というネタバレがあったとしても、私YAYAが興味があるのはどういう状況でどういうカメラワークでどういう画面構図でどういう音楽でその場面が描かれているのかが気になるのである。
それを知るには実際に見るしかないのだ。
ネタバレを文章で言われただけでは何も心が動かない。

話が自分語りになってしまったが、そもそもどんな状況下だと「ネタバレ」と言われるのか、という疑問を昨今持った。

公式がまだ隠している情報ならばガチネタバレだろう。
それを早バレ情報としてネット上にリークするのは絶対悪である。

ならば公式がもうすでに世界に向け出してる情報ならば。

これは厳密には、言ってもいいのでは、悪ではないのでは、と思う。

ただ「他の同士への気遣い」として「なんとなく皆が見るまでは黙っておこう」という配慮をするかどうかの問題である。

ならば、その「皆が見るまで」はいつまでだろうか。

期間か、それとも周りの様子か。
この配慮の見極めが非常に難しい。

自分のXでのフォローフォロワーがすでに見ているかどうかにもよるだろう。

空気を読め。
場を感じろ。

そうとしか言えない。
難しい。

数年前、エヴァンゲリオンの最終作映画があった時に、あまりにもファンがネタバレ配慮を長期にわたりしすぎてしまい、公式側が「SNSで映画の内容のこともっと言っていいんだよ…むしろ言ってね…」的な声明を出した。
オタク側が配慮をしすぎてしまったために起こった現象だと思う。あれには少しクスッとしてしまった。

ある程度の時期が過ぎれば自然とネタバレはX上だけでなく様々なネット上の場所で散見されるようになるが、自ら先陣切ってバレをしていくのは同人界隈では反感を買う危険性があるため避けた方がいいだろう。

だが、鑑賞した後の熱を保ったままのネタバレ感想ポストもしたいはずである。
それにはやはりプライベッターやふせったーの利用がマストなのかもしれない。

さすがに上映開始から3ヶ月4か月、半年もすればもうネタバレに対して怒りを抱く人も少なくなり、ネット上でも「これもう言っても普通でしょ」な空気になる。
オタクではない一般人からのバレ機会も多くなってくるであろう。

そういった空気になるのをとにかく待つ、待つ、ひたすら待つしかないのかもしれない。

そんなことを脱稿後の数日でぼんやりと考えていた。

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