「一生懸命描いたのにブクマつかない…」
「前回よりも丁寧に話作ったのに売れなかった…」
「長編を執筆したのにぜんぜん反響がない…」

長く同人活動をしていたら誰もが経験することだと思います。

仕事から帰ってきて、眠い目をこすりながらがんばって書いて/描いてきたのに、周りからの反応がいまいちだったら悲しいですよね。

今回は、二次創作においての「読み手ウケが良い話」「人気になりやすいカップリング」について記事にしていきます。

また、後半③では「この設定の話なら大概売れる！」という具体的な例を30個箇条書きにしていきます。

原稿執筆していて、これ売れないかも…、次はどんな話にしたらいいのかもうわかんないよ！等と、どん詰まり状態になってる人への処方箋となれば嬉しいです。

①「共感しやすい受」の話にする

巷では「自己投影した二次創作は嫌われる」「受が女っぽいと嫌われる」とよく言われますね。

ただ市場を観察するに、

受とするキャラが攻よりも弱かったり、
受とするキャラが攻よりも低身長だったり、
受とするキャラが攻よりも発展途上であったり、
受とするキャラが色っぽい仕草をしたり…

このような例が人気が出がちなのは事実です。

露骨な読み手の自己投影願望を狙う必要はありません。
ただし、読み手が共感ができる話にするよう意識しましょう。

オタク女性は大人しく繊細で自己肯定感が低くインドアな人が多いです。
このnoteを読んでいるあなたがそうだとは言いません。けれども、世間一般的にそういうオタク女性は多い、と感じているはずです。

そこを意識してみてください。

例えば、神経質な性格の受キャラが頑張る、攻キャラの方が裕福でそれに庇護される受キャラ、本当は能力があるのになかなかそれを出せない受キャラ、親族関係で揉めててひねくれてしまった受キャラ、本当は顔が良くイケメンなのに残念行動のせいでいまいち良い扱いをされない受キャラ…等です。

直球で言ってしまえば、多数の女性が共感できそうな事柄を取り入れた受を描き、それに対して、「有能」「強い」描写を取り入れた攻を描く、これが人気なわけです。

そういえば人気の本てそういう内容が多いな…と心当たりがあるのではないでしょうか。

「そんなの私の性癖と違う！私の好きなカップリングは鬱っぽいガリガリの攻とそれを支える高身長で筋肉質で豪快な角刈りの受ちゃんだ！」という人もいるでしょう。性癖はそれぞれです。わかります。

ただ、このnoteは副業として二次創作をし収益を得ようという趣旨です。

利益度外視で趣味としての二次創作、もちろんそれこそが本来の二次創作です。
ただ、それはお金には直結しないと理解をしましょう。

利益を得たかったり、ブクマがほしかったり、いいねがほしい場合は、やはり世間的に人気傾向のある話にすべきなのです。

人間はわりと単純なもので、創作する段階で気乗りしないな…と思っていても、それで人気が出たりまとまった利益がドカンと入ると、こういう話の路線でいこう！と前向きになったりするもの。

マイノリティ性癖をもっている人も、別アカウントをひとつとり、その名義で「世間的に人気であろう話」の発表を一度試してみてください。
何かが変わるかもしれません。

それでも「本来の自分の好きな話じゃあない…好みじゃない話をずっと書く/描くのってストレス…」と思ったら、息抜きに本当に書きたいものを本来のアカウントで発表していけばいいのです。

市場の需要に合わせていくことは、どんな業界でも基本同じです。

このジャンルでの需要ってなんだろう？と考えながら、ツボを狙った創作を一度試してみてください。

②人気のでるカップリングの見極め

ABカップリングが人気なんだけど、自分にはそれが理解できない…こんな経験もしたことがあるのではないでしょうか。

このカップリング傾向に関しても、感情頼りではなく「世間一般的なオタク女性」が共感しやすそうなキャラクターを右側にしたカップリングが人気が出やすいです。

なんだよ！それって結局自己投影じゃないの？キモ！と思われた方、落ち着いてください。

そもそも自己投影は悪ではないです。
また①でも記載したように露骨な自己投影描写は作者の顔がちらつくと言われ嫌われます。

それは「自己投影してないと言い張るけれど…心の奥底では自己投影とまではいかなくても受に共感をしている、そんな読み手」が９割だからです。

金髪碧眼で仕事もできるイケメンキャラがいたらそれは攻で、そのキャラと仲の良い発展途上だけど不器用で努力家な黒髪アジア系のキャラがいたらそのキャラは受になりやすいのです。

あなたの趣味がどうとかは関係ないのです。
世間一般的にどうかという話です。

また、作品の人気自体が高く、特定のキャラがずば抜けて人気の場合は攻の需要はもちろん受の需要も出てきます。
Aというキャラがそうだとしたら、BAやCA、モブAというカップリングです。

このような「そのキャラ自体が大人気！」という場合は、そのキャラを受にした作品も人気がでる場合が多いです。
一番人気はABだけど、３番目～５番目くらいの人気カップリングには食い込んでくることがよくあります。

人気の出るカップリングの見極め方も、自身の感情や性癖で判断するのではなく、一般的にはどうなんだろう？という俯瞰した冷静な視野が求められるのです。

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①、②となんだか偉そうに書いてきましたが、私YAYAの本来の性癖/カップリング趣向は王道のものでは全くありません。
けれども、本として出す場合は市場で人気があるだろうな、というカップリングや話の設定を見極めて発行しています。

それはお金を貯めたいからです。

自分の本当に書きたい/描きたいものは、お金のからまないpixivのみで発表し、お金のからむ本にする場合はそれなりに人気/利益がでるように調整をしていきましょう。

自分の性癖を封印せよ、というわけでは決してありません。
頭を切り替えて「これは自分の性癖まるだしの趣味創作」「これは副業としての二次創作」と割りきって活動することが必要なのです。

③この設定の話なら大概売れる！30例公開

ネタ出し案件や、設定/カップリング選びの記事は、

・「【二次創作】ネタが出ないなんて言わせない！ネタの出し方について【お悩み解決】」
・「【二次創作】ネタテンプレート配布【改変アレンジご自由に】」
・「何を書くor描く？流行のジャンルを狙えばいいの？【副業で同人活動】」

上記３つでも記事にしてきました。

ですが、今回は「とにかく人気が出やすくて買われやすい」ネタや設定を30例箇条書きにしていきます。
参考にしてみてください。

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1...とにかく受のことが好きで好きでたまらない攻、それに反してちょっと冷めてる受。だけどたまに攻に押しきられてきゅんとしてしまう。

2...長身でガタイもいい攻、受も体格は良いが攻よりも小さい。攻のお願いしてくる時のイケメン顔に弱い。

3...元気でやんちゃしてしまう受。それを見守ってくれる攻。本当は受の顔がいいことも受に色気があることも知ってる攻。

4...とにかく強い最強とされる攻。それを越えたい受。その受の気持ちもわかってる攻。受にも特殊能力がありそれについては密かに評価し恐れている攻。

5...金髪で欧米人のような外見の攻。アジア系黒髪の受。攻に助けられることが多いが肝心なところでは受の方が強い。

6...育ちが良くまっすぐな攻。苦労した生い立ちの受。だけど生活力や臨機応変さは受のほうがある。

7...チャラチャラしていて女の子にもモテる攻。だけど受のことしか好きじゃない。たまに受が女の子に声をかけられると焼きもちを妬く。

8...年上で経済力のある攻。発展途上だけどなぜか攻から特別視してもらっている受。攻のことをおっさんと呼んだり受のことをガキと呼んだりする。

9...幼馴染みの攻と受。昔は受の方が身長も高く攻を守っていたのに、月日が経ちいつの間にか立場は逆転。

10...筋肉質で背も高い兄貴分の攻。やや線が細く中性的な受。腕力では攻の方が上のはずなのに、じゃれあいではいつも受に負けている。

11...年下で経済力も受よりない攻。だけど体格はよく精神的に頼りがいがある。年下で未熟だと自覚してる攻はえっちの時に受を圧倒する。

12...背が高く寡黙で無表情で影のある攻。明るい受のおかげでだんだんと社交的に。じつは攻はかなりのイケメンだがあまり知られていない。

13...俺様な攻と王子様な受。攻はオラつきぎみだけど本当は優しく、受の周りにキャッキャと寄ってくる女たちに嫉妬している。

14...仕事はできるが社畜な受と要領の良い攻。家事は攻のほうができ、マッサージも受にしようとしてくる。

15...攻も受も戦闘力がある。だけど純粋な腕力は攻のほうがあり、特殊能力は受のほうがある。受が本気になれば攻をふりほどけるが、それはあえてしない。

16...性の経験値がじつは浅い攻と性の経験値がある受。攻が頑張りすぎてしまったり、受は初めてぶったりする。「こいつ初めてのくせに…！」等のセリフが使える。

17...天真爛漫な攻と神経質であまり笑わない(笑うことが得意ではない)受。攻のにこにこしている顔も夜になると口数が減り真顔になり、かっこよくなる。

18...冷たく厳しい攻上司。だけど受のプライベートの心配までしてきて本当は優しい。攻上司はもちろん仕事がとてもできる。

19...年下で経験も浅い攻(高身長)と仕事慣れしている年上の受。基本は受のほうが仕事ができるが肝心なところは攻のほうが精神的に強く頼りがいがある。

20...まっすぐな性格の明るい攻と家庭環境が悪く影のある受。受は「こいつ馬鹿だな」といつも攻のことを思っているが、攻めの実直さに助けられることもある。

21...社交的でホストのようだが人にも動物にも優しく生活能力もある攻。受も顔はいいが性格がとにかく真逆で社交性に乏しく家事能力が低い。だけど攻は受のことが大好きで世話をやく。

22...人気があり社交的で能力も高い攻。卑屈な受。だけど受のいいところを攻だけはわかっていていつも評価してくれる。そこが嬉しくもあり苦しくもある受。

23...えっちシーンを描く場合、前戯シーンにコマと時間を多く割り振る。受が愛のあるいじわるをされる描写、受がじらされる描写が人気。攻が受を銜えるフェラには要注意、避けたほうが無難。

24...ケンカの強い受。だけど純粋な腕力は攻の方が強い。だけど受相手には腕力を使わない攻。そしてそれを知っている受。

25...たまにネガティブ思考に陥る受。いつもそこから攻が救いだしてくれる。受は普段は表向き明るいが、暗い部分が根底にあることを攻だけが知っていて、気にかけてくれる。

26...イケメンなことを自覚している攻。受はそれを冷ややかに見ているが「お前も顔いいじゃん」と受の良さに攻が気がついてくれる。

27...無表情でおとなしくいつも感情の読めない攻。その攻のことをわかってあげようとする受。キスをしてくる時だけは感情あらわに強引な攻。

28...初心な受にいろいろと教えてくれる攻。もう子供じゃありません！と強がる受のことを、さらに好きになる攻。

29...構図ネタ、攻の体格が良すぎて抱き合うと受がすっぽりと包まれてしまう。身動きのとれない受。

30...「煽るな」「俺を翻弄させて楽しいか？」「お前のことで頭がいっぱいなんだが？」「あーもうしょうがねぇな！」等、感情が抑えられないことを表現する王道のセリフで攻が受に迫ってくる。

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いかがだったでしょうか。今あなたが推しているカップリングに当てはまるものがあれば自由に使ってみてください。

あまりにもあるある！というような「王道設定」「王道ネタ」すぎて、全部を一度に読むといくら二次創作ＢＬが好きでも、少々胸焼けがしてきそうですね。笑

ですが、意外と王道中の王道ネタをきれいに書く/描くサークルも少なかったりするのが現実です。

そして「この設定って昔人気だったあのカップリングのことかな？」というネタもたくさん出てきたと思います。

上記30例は特定のカップリング設定を抜粋したものというより、汎用的な「女性ウケしやすい設定」になっています。少女漫画に出てきやすい設定…という方が解りやすいかもしれませんね。
そうです、つまり少女漫画ベースがとても人気がでやすいのです。

「少女漫画なんて恋愛話ばっかりで私は小さい時からあんまり読んだことないな～。少年漫画のが好きだったなぁ」などと嘯くひねくれ腐女子さんもいますが、少女漫画ベース設定の話は人気が必ず出ます。断言できます。

ＢＬはファンタジー。
現実を忘れた少女漫画世界の妄想に、推しと推しを住まわせてもいいのです。

もともと王道設定ネタ/少女漫画のような設定ネタが好きな人も、王道すぎるのはちょっと苦手…と思っていた人も、一度ぜひこれら「人気がでるネタ」の執筆を試してみてください。損は無いはずです。