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【関西エリア優勝】青黒超越者の揺り籃解説【スーパー真面目記事】

皆さんこんにちは。すこです。
今回はディバイドバトル3rdセッション初となる関西エリア大会で優勝することが出来たので、使用デッキの青黒《超越者の揺り籃》の解説記事を執筆させていただきました。knightが2ndセッションファイナルで3位に輝いたものと基盤は同様なので、そちらにも多少触れています。

今回はほぼ全文無料の投げ銭形式です。収益はディバイドバトルの遠征費等に充てさせていただきます。思いっきり私的利用ですが、どうかお恵みください。有料部分はささやかながら頂いた質問へのお返事を載せる部分にしようかなと考えております。お気軽にX:@sco_bdまでDMいただければ幸いです。

また、本noteは文中で度々LO(=ライブラリアウト、山札切れ)について触れていますが、制限時間内に終わらない可能性の高い戦法ですので、大会のレギュレーションを遵守しつつ、対戦相手の方と円滑にコミュニケーションを行ってプレイしていただければと思います。

《超越者の揺り籃》ってどんなデッキ?

呪術廻戦22巻まで読んでます。その後のネタバレはやめてください(ダブルスタンダード)。


五条悟
です。


冗談はさておき、大きな特徴として
①対応力が高い(=なんでもできる)
②出力が高い(=なにをしても割と勝てる)
の2点が挙げられます。

①対応力が高い
これは、墓地のコマンドを選択して打ち分けることができる《超越者の揺り籃》の効果と、手札コストでプレイ出来る3種類のクイックコマンド《感覚支配》《サイキック・スピアー》《千里眼》に由来するものです。これらと《目覚める超常》による潤沢なハンドリソースにより、基本的にはあらゆる事態に対応することができます。負けている時(=ライフが少ない時)は墓地が潤沢であり逆転の選択肢が貰いやすいという点もデッキの安定性を担保しています。
また、全体除去やリムーブ、ヒット減少など環境デッキの弱点を突けるようなギミックを無理せず採用できる点も隙がありません。

②出力が高い
特殊な構築でない限り手札を増やすことに制限があるビルディバイドにおいて、《目覚める超常》を墓地から使用し大量のクイックコマンドを引っ張ってこれるこのデッキの受けを突破するのは容易ではありません。また同様の理由で《見据える者 カリン》+《サイキック・スピアー》+《千里眼》からライフを守ることもまた難しく、それらに加えて毎ターンおまけのように場に出てくるPSIコマンドにも対応しなければいけません。
このように、相手が対応不可能な状況を押し付けることにも特に優れています。

総じて、攻守万能で極めて隙の小さいデッキと言えます。特に様々なデッキと対戦する機会のあるディバイドバトルにおいては、最も高い勝率を期待できるデッキであったと考えています。

採用カードについて

・マークなし

《九頭龍・使役する者 カミーリア》×4

スカウト3は流石にメリット

マリガンの自由度や安定感を高めるために4枚確定。《目覚める超常》を筆頭にその時必要なカードを探せるスカウト3はもちろん、解放ターンに手札からPSIコマンドを使える点が相手の速い攻めに対するガードを上げており強力です。スカウトの際は、使いたいカードを上に置く以外にも ①山札が一周した場合下に送ったカードが邪魔にならないか ②エナジーに置くカードはあるか ③上に置いたカードのうち、どのカードが超常の公開情報になるか など検討できる点が多々あります。

《目覚める超常》×4

発掘調査と並んで最強のドローソース

4枚確定。デッキの大半をPSIカードで固める最大の理由です。このカードを4枚採用していない形は別アーキタイプになると思います。

《サイキック・スピアー》×4

シンプルに壊れてます


4枚確定。超過した手札でプレイするだけでライフ1枚分の得が発生する壊れカードです。《見据える者 カリン》のアタックと併せることでライフを3点分削ることができるため、手札にキープする優先度は予想以上に高いです。例外として、諸葛亮に対してプレイすることでアタックトリガーを不発にしてイージーウィンする、LOを狙う際や破壊したくない際アタックを止めて返しの《絶龍技・八咫烏》等で処理する等の使い方もあります。

《千里眼》×4

カリンがグラナディガである所以

3枚以上推奨。最も生存する価値が高いユニットである《見据える者 カリン》との組み合わせを保持したい以上、必要パーツであるこのカードはできるだけ多く採用したいカードです。とはいえ《目覚める超常》で手札に加わると公開情報になる、相手のアクションによっては全く使わないなどの理由で腐ることもあるため、数枚減らすことを検討する価値はあります。

《倫理なき実験》×4

実質痛み分け


4枚を強く推奨。序盤のライフカット、《超越者の揺り籃》でプレイしての細かい除去、コンバットの勝敗逆転、2枚併せての大型除去など用途は多岐に渡ります。特にエヴォルが強力で、放置されたコマンドを墓地に送ってまたテリトリー効果でプレイしたり、様々な場面で対象不適正を誘発したりすることが出来ます。特に相手の《絶龍技・八咫烏》に合わせてプレイすることでリムーブを回避するテクニックは頻出です。

《強制解放》×2

ヴァラン用


《転生の柩》の盤面を一掃できる他、ミラーで序盤押されている時の複数体除去等、総じて負けている時に手札を整えながらテンポをリセットするカードです。手打ち or《造られし超越者 カミーリア》+《超越者の揺り籃》で全体に10000ダメージを与えることも出来るので、《赫灼竜 ヴォルガネード》等が絡んだ強力な盤面を返すのにも使います。唯一無二の役割があり、早期に欲しいことが多い&終盤に使う場合も1枚目をエナジーに置く権利が欲しいため2枚採用としています。

《絶龍技・八咫烏》×2

こいつも大概おかしい

環境によって枚数を調整する枠。今は同型や《邪欲の令嬢 イシュタルテ》入のデッキが多いため、2枚以上の採用を推奨します。今回は《熱波凝縮》を1枚採用することで擬似的に3枚採用とし、その枠で他のカードの採用枚数を増やしています。

《スティール・ラン》×2

優勝の立役者


今回のMVPカード。《発掘調査》や同型の《目覚める超常》等を使用してリソースを逆転するのはもちろん、《邪悪な取引》《頼れる仲間》等でLOゲームに突然優位に立つことが出来ることも強力でした。わずか2コストにしては破格の性能であり、コマンドを軸としたデッキが多い現環境では優先して採用すべきカードだと考えています。3枚以上の採用も検討してもいいかもしれません。
PSIカードでないこと(≒《目覚める超常》で手札に来ないこと)は懸念事項ですが、「ドローコマンドを奪って1枚目の《目覚める超常》に辿り着く(≒超常引けてるならまあ下に行ってヨシ)」「最終盤にリソースや除去を奪ってLOゲームに勝利する(≒山札の底に行くことがむしろメリットとなる)」というカードの採用目的から、他の非PSIカードと比較してもデッキと噛み合っています。

・バスター

《造られし超越者 カミーリア》×4

フレーバーテキストが旧カミーリアと対照的で良い


今回はマリガンの自由度を増やし、事故率を減らすために4枚採用しました。他のバスターを採用したい場合3枚までは減らす検討の余地がありそうです。墓地を2枚増やす登場時効果は解放ターンの《超越者の揺り籃》成功率を飛躍的に上昇させており、アタック時にもコマンドをプレイ出来るため《九頭龍・使役する者 カミーリア》と比較すると、自分から積極的に攻めたい場面で強力です。

《見据える者 カリン》

最近ぼちぼち売ってる


この形では4枚採用しています。他のバスターユニットと比較して、《サイキック・スピアー》と組み合わせた際に最も多くのライフを割れるカードなので、ユニットや墓地回収の採用が少ない形の《超越者の揺り籃》では可能な限り多く採用するべきだと考えています。
また、オーラをつけることで対処が難しい《猛炎竜 グラナディガ》や同型の《見据える者 カリン》を上から踏めるようになるため、盤面維持という点でも強力です。

《感覚支配》×4

反逆のロリーシュ


複数枚引いても強いカードであること、どのプランでも勝利寄与度が高いカードであることから4枚採用しています。

・ショット

《呪われた切札》×4

ずっと強い


PSIではないものの、強すぎるため4枚採用すべきカードです。パワー上昇後の《見据える者 カリン》を倒せる唯一のカードでもあります。

《念撃弾 レイホゥ》×4

アビーやアンスラーグと同じ方が描いてるらしい


ショットトリガーとして使用した際に最も強力なPSIカードです。こちらもクイックコマンドであり倒せないユニットが少ないため4枚推奨。

《遅滞戦術》×2

そろそろ書くことなくなってきた


墓地から使い回せるドローソースとしてデッキの安定性を支えてくれるカードでありながら、低いコストで防御面を支えてくれる防御札でもあるので採用しています。しかし、山札の総数で勝負するLOゲームにおいては腐ることが多く、特に3,4枚採用するとそれが顕著なので最低限の枚数だと考えている2枚採用としました。

《熱波凝縮》×1

イラスト好き


《邪欲の令嬢 イシュタルテ》《傾国の妖艶 エラーラ》を意識して採用しました。別になくてもいいのですが、《焼炙の門》が再エラッタを受けた影響で数を増やすと思っていたのでお守り採用。

《ブレインジャック》×1

イラストむごい


一定数存在しそうな《マッシヴコンバット セレス》《傾国の妖艶 エラーラ》などのデコイを採用したコントロールデッキに対して、長めの試合に対応できるよう1枚だけ採用しました。最低限クイックで4000ダメージが出る事も評価点です。

・不採用としたカード

《No31.ミルラ》
1ターン目《目覚める超常》→2ターン目《No31.ミルラ》と動くことで、ユニットorライフにアタックしながら解放ターンの《超越者の揺り籃》起動まで繋がる可能性が高く、序盤から攻める/受ける展開を支えてくれるカードです。《転生の柩》に比較的強く出られるカードであり、2ndセッションファイナルの構築には採用しています。今回は《貫く血晶》系のコントロールを重く見て、《スティール・ラン》に枠を譲りました。

《幻惑する者 フレッサ》
軽量ユニットかつ《転生の柩》に対するキラーカード。《抗拒の聖兵 アスファ》の打ち消し効果を無視して倒すことが出来る点も含めて、当該デッキに対する勝率を引き上げてくれるカードです。他の対面においても《感覚支配》の処理ラインを引き上げたり、同型の《超越者の揺り籃》から出てきたPSIユニットを処理する等、器用な働きができるカードです。一方で《貫く血晶》系のコントロールに対しては役割を持ちづらいため不採用としました。

《トレーニングデイ》
除去兼攻め札。アタック中の《見据える者 カリン》がヒットを増やしながら《念撃弾 レイホゥ》を耐えるのが面白い。しかし、その動きに4コストも払いたくはなかった/除去面も-4000と《カミーリア》ラインに届かないため不採用としました。

《邪悪な取引》
《見据える者 カリン》の5,6枚目。《見据える者 カリン》の総数で決着が着くことはあまり多くなく、《目覚める超常》で手札に入らないデメリットの方が大きいと考えて不採用としています。ミラーにおいてお互い大型除去を構えてパスし合う展開の時だけ活躍するので、採用していない場合は膠着状態を作らないように意識しましょう。

《駆け抜ける者 アールダ》
《絶龍技・八咫烏》等をプレイしながら攻めに転じることができるカードです。見た目上のコストは低いが、メインフェイズでコマンドをプレイしなければいけない制約があり、オーラを付けてパワーを上げられる《見据える者 カリン》と比較してプレイの選択肢が狭いと感じたため不採用としました。

《超越戦技実験部隊》
5枚目の《目覚める超常》。バスターの枠でやることではないと感じたのと、山札を使い切ろうと思った時に《呪われた切札》や《スティール・ラン》がデッキの底ではなく墓地に行ってしまうのが致命傷となるため不採用としました。

《束縛する者 ミモザ》
高パワー&エヴォルでハンデス持ちのPSIユニットです。書いてあることは強いのですが、高コストキャラが被った時のプレイ感が良くなかったため、今回は《見据える者 カリン》を優先して不採用としました。

《揺さぶる者 ピアニー》
試せてません。強そうではある。

《不意の挟撃》
5枚目の《念撃弾 レイホゥ》。大型除去としては、コントロールプランの組み立て易さや《目覚める超常》の裏択を作りやすいことからクイックである《呪われた切札》《念撃弾 レイホゥ》が優先されます。《見据える者 カリン》に有効な数少ないショットであること、《超越者の揺り籃》からプレイした時に《念撃弾 レイホゥ》よりも墓地の消費が少ないことが優秀なため、同型や《猛炎竜 グラナディガ》入と対戦する機会が多ければ複数の採用も検討できると思います。

対面ごとの立ち回り

《超越者の揺り籃》(ミラー)

マリガン:《目覚める超常》or(エース+《スティール・ラン》)

基本的には《見据える者 カリン》で先にライフを割るゲームになります。1回の《カリン》+《サイキック・スピアー》+《千里眼》でライフを3,4枚割ることが出来るため、LOゲームになることは多くはありません。《見据える者 カリン》をオーラをつけた《見据える者 カリン》で踏み返す展開は頻出であり、その回りの攻防には気を使う必要があります。またこの際《千里眼》や《感覚支配》《サイキック・スピアー》、さらにそのコストを揃えた上でオーラをつける必要があるため、これまでで《目覚める超常》をプレイ出来ていないプレイヤーは大きなビハインドを背負うことになります。このことからマリガンはエースではなく《目覚める超常》を基準にします。
攻められた側のライフが強かった場合、《見据える者 カリン》ではライフを割り切ることが出来ない展開になるため、その場合はLO勝負に移行します。《見据える者 カリン》+《千里眼》に対応できるよう除去を2つ用意しながら、墓地から《倫理なき実験》《絶龍技・八咫烏》を使い続けて相手のリソース切れを狙います。

《叫喚の処刑場》

マリガン:《目覚める超常》orエース

《見据える者 カリン》が《強制接続》+《貫く血晶》で倒されてしまうため、基本的にはLOプランで勝利します。とはいえ、《叫喚の処刑場》には《邪悪な取引》《スモーク・ディスチャージャー》《頼れる仲間》が多く採用されており、完全に受けに回って勝負するのは困難です。
そこで、「序盤は攻めて、終盤は受けに回る」と言った立ち回りが必要になります。
序盤から攻めることで相手に《発掘調査》の効果で《強制接続》+《貫く血晶》を手札に揃えることを要求し、その過程で《邪悪な取引》《スモーク・ディスチャージャー》《傾国の妖艶 エラーラ》等のリソースを相手の山札から減らすことが可能です。これを相手の墓地が20枚になる直前まで行います。墓地が20枚(18枚)になる前に《強制接続》+《貫く血晶》をプレイしてもらうのが理想です。
相手の墓地が20枚になった後は、《強制接続》《貫く血晶》が墓地やエナジーに多く見えていたら攻めきるプラン、《邪悪な取引》や《スモーク・ディスチャージャー》が多く見えていたらLOまでユニットを極力出さず受け切るプランを選択します。相手の手札の残し方を考えて、どちらが勝ちやすいかを検討するようにしましょう。

《転生の柩》

マリガン:エース+軽量除去or《強制解放》 《目覚める超常》もアリ ☆が多ければ返却

序盤はひたすら耐え、《霹靂一閃・八連》でも除去されない《見据える者 カリン》を複数立ててブロッカーとし、最後に殴りきるプランで勝負します。相手が色指定コスト3軸の場合《カミーリア》がレストしても損しにくく、相手が低コスト軸の場合《尖剣の天使 アルベル》《歴世の天使 サローテ》《濃霧精霊 ネーベル》等に踏まれて損しやすいので覚えておきましょう。

おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございます。ここから先は質問へのお返事コーナーとなっておりますので、記事公開直後は何もありません(文字数が0文字でなければなにかあります)。投げ銭感覚でご購入いただければ幸いです。

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