猫日和 451 猫に鰹節?チュール?

画像1 「猫に鰹節」とは、猫の大好物の鰹節の番をさせたら、食べてしまうので、油断できないことを言う諺。けれど、近頃はそれに異変が起きている。「チュール」という猫の嗜好品があり、これを持っているとどんな猫も手なづけられる。味を覚えた猫様が、鰹節を前にして、これよりチュールがいい、とストライキをすることもあると言う。
画像2 我が家に猫がいた頃は、まだ「チュール」という商品は世に出ていなかった。うちの猫は好き嫌いもせず、煮干しの頭も残さず食べたが、猫によっては、そこは食べるところではない、と残していた。
画像3 トシコさんの家の猫は、1日の終わりに、チュールをもらっている。「チュ」と言いかけたところで飛んできて、2匹が交代で舐めて、舐め終わると、この袋をハサミで切って開き、袋の中にへばりついて残ったチュールを、また交互にペロペロ舐めて、跡形もなくなったところでおしまいとなる。
画像4 他のことに気を取られて、忘れていると、ねぇねえまだ?と催促が入る。
画像5 「チュール」がなければ「鰹節」で我慢するけれど、「鰹節」もなくて「カリカリ」しかない、って、どゆこと?という表情の2匹。私は今は猫を飼っていないので、無責任に「チュール」を鞄に忍び込ませ、友人宅の猫を簡単にてなづけられる魔の食品としているが、よくよく考えると、これほどどんな猫も、猫科のライオンまでも、虜にするデザートの中味、体に悪くないのかな?と思う。猫に好かれたいがために、身体に悪いものを与えているのではないか?と後ろめたささえ感じる。

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