猫日和 171 眠っているふり

画像1 眠っているような格好をしながら、アンテナ全開。耳を見れば分かる。出来れば、ご主人様が一段落して、「チュール」のある場所に向かってくれると嬉しい。猫の耳は口ほどにものを言う。
画像2 長谷川潾二郎の絵は、寛ぎ猫の極地。この絵を見て、絵描きになりたい、と思った人がいる、という。見たものを正確に描きたいということで、猫(名をタローと言う)が同じポーズを取るのを待ち、何年もかけて描いたそうだ。ヒゲがないのは、描く前に猫が亡くなってしまったから。ヒゲも、また、猫の内面の気持ちの動きを映し出す。ヒゲの緊張度、垂れ具合、など、想像は付くが、長谷川潾二郎は妥協せず、チャンスを待ち、そして、逸してしまった。

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