雑記 771 プラタナス

画像1 中野駅に沿った道を新宿方面に5分ほど歩くと、なかのZEROというコンサートや講演会をする客席1200ほどのホールがある。その裏手が、紅葉山公園で、道沿いに大きなプラタナスが聳えていた。道には大きい葉が落葉し始めていた。太い幹は樹皮が剥げて迷彩服のようになっており、樹高は高く、茂った木が影を落とし、心地よい木陰を作っていた。思わず、木の下で寄りかかって休みたくなる。プラトンやアリストテレスが、この木の下で議論したから、プラタナスと言うのだそうだ。花言葉は「天才」。そんな花言葉もあるのだね。
画像2 自分の住んでいる家の周りの植物は限られ、街路樹としての銀杏や楓は見るが、定期的に剪定されるので、紅葉山のプラタナスのように、天を目指して伸びて行く高木はない。大きな木はそれだけで、見ると心が晴れ晴れする。こちらは、先日から実をつけ始めたスズメウリ。
画像3 プラタナスに比べると、スズメウリは 本当にささやかなミニマムの植物。結果として、2、3センチのウリになるのだが、今はまだ、7ミリほど。でも、何個も花が咲いて実の赤ん坊も見える。空を仰いでプラタナスの高い梢から天に気持ちを運び、スズメウリの実を覗き込んで、小さな世界に息をこらして身を置く。どちらも楽しい植物との共存。
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