「将来やりたいお店」の話

以前、私は「本当にやりたいことを見つけた」として将来フリースペース兼ブックカフェを開きたいと書いたのですが、そのことについて意識を改める出来事がありました。起業を考えている人向けのセミナーに参加したのですが、そこでいろいろ話を聞いているうちに、「稼げないだろうけどやりたいなあ」ではダメなのではないかと思ったのです。

私は自分が考えるような「自分の居場所」となりえるフリースペース兼カフェのようなお店には地域に根ざして存在し続けてほしいのです。が、「稼げないだろうから別のことで稼ぎながらお店をやる」では、お店経営に全力を出せませんね。他のほうが稼げてしまって店に手をかける余裕がなくなったら本末転倒です。続けていきたいからこそ、ある程度稼げるお店にしなくてはならないのではと考えました。私腹が肥えるほど稼ぐことはないと思うのですが、余裕を持って店を維持していけるくらいの稼ぎは出せないと、続けていけないだろうと思いました。

また、私は自閉スペクトラム症であり、できることとできないことの差が極端です。自分にできないことは人を雇ってやりたいと思っています。ここで私のポリシーなのですが、「お金がないからといってボランティアで仕事を依頼するのは絶対イヤ」です。責任をもって仕事をしてもらいたいからです。労力に見合った金額がもらえなければ、意欲や責任感を保って仕事をすることはそうそうできないでしょう。金にならなくてもやりたいと思えるのは、その事業に最も意義を感じている創業者くらいのもので、他の人たちは金にならなかったら辞めるでしょう。私だって辞めると思います。やればやるほど赤字になるなんてことになったら続けていけません。何しろ私は定職がないですから、貯金も無いに等しいのです。金が無いからこそ、きちんと採算の取れる経営ができなければ、絶対に続けられないのです。そしてもう一つ。私は人の能力を金で買いたい人間です。自分の能力も金になったらいいと思っています。「自分にできないことは人に金を払ってやってもらいたい」ので、その分を稼がなくてはならないのです。

とはいえ店の趣旨的に、あんまりいろんな人が来て大盛況というのも困ってしまいます。なのですが、そこは個室のある店舗にしたり、パーティションで区切ったり、その他の私が考えつかないような何かの工夫でどうにかなるのではないかと思いました。

今はまだ具体的な計画は立てられていない段階ですが、もっと「なぜ自分がその店をやりたいのか」「その店を通して何をしたいのか」はしっかり考えていきたいです。長く続けたいということだけははっきりしているので、もう少ししっかりと案を練りたいです。

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