確実に歌ってみたの再生数を伸ばす方法 --今、歌うべき曲は〇〇だった!?

「歌に自信があるのに伸びない」
「登録者数が停滞している」

このnoteがそんな伸び悩む歌い手さんの助けになれば幸いです。

初めましてYouTube コンサルのヤヨイです。
歌い手チャンネルに特化した再生数の伸ばし方の情報があまりに少なかったため、自分の経験とデータをもとに考察します。

歌い手の現状と戦略

このnoteに辿り着いている貴方が1番痛感していると思いますが、2024年現在において、歌い手の数は飽和しておりここから人気を獲得するのはかなり険しい道のりです。誰でも手軽に録音をできる時代なので「戦略」が無ければ不可能に近いです。

先に結論から言います、戦略とは「歌われていない曲を歌う」です。
歌われていない曲と言っても、全く認知されいないマイナーな曲を歌うという意味ではありません。「ライバルが少ないかつ需要のある曲」という意味です。

あなたは人気曲ばかり歌ってませんか?

人気曲は人気な歌い手が既に歌っています。弱小もしくは無名のあなたの歌をわざわざ聴きに行く人は限られます。検索流入も見込めません。「そんな穴場みたいな曲見つけられないよ」という人のために、簡単にライバルの少ない曲を見つける方法も解説しています。しかし、伸びる仕組みを理解していないと、選曲がどんなにうまくても全く意味がないので、ぜひ最後までお付き合いください。

伸びる仕組みと重要な3つの要素

  1. 品質(最低限の歌唱力)

  2. 分析(アナリティクスを活用する力)

  3. 選曲(伸びる楽曲を探す力)

1.品質について - 伸びる動画とは?

Youtubeにおける【良い動画】の条件は大きく分けて4つあり、条件を満たせば満たすほど品質が上がる=伸びる確率が上がると認識してください。※歌い手の場合、以下のうち3つで十分ですが、せっかくなので解説します。

良い動画の条件
単純明快・具体的
意外性
信頼性
物語性

■単純明快・具体的

歌ってみた動画においては、「最低限の歌唱力」がここにあたります。数秒あなたの歌を聴いて「下手」だと思われない程度の歌唱力です。

より正確に考えるなら「ピッチ(音程)が正しく取れること」「リズムが崩れないこと」「mix等に違和感がないこと」が挙げられるでしょう。

なぜ「最低限の歌唱力」で十分なのか?
当然ですが歌が上手くても伸びるとは限りません。世の中には物凄く歌の上手い天才や簡単にバズる人もいます。しかし、その多くが歌の上手さや才能に起因するわけではありません。最低限の歌唱力があれば、戦略を用いて勝負ができるという意味です。歌唱力は高ければ高い方が良いのは当たり前です。

【注意】
「再生数に歌の上手さは起因しない」=「歌が下手でも売れる」ではない事です。歌が下手だと自覚しているレベルでは、スタートラインに立てていません。mix等の音周りも同様です。冒頭にも書いたように、このnoteは「歌に自信があるのに伸びない」人向けです。

■意外性 

歌ってみたにおいての意外性は、個性(声質や歌い方(表現力))を指します。もちろん、先ほど挙げた「最低限の歌唱力」は正直mixで何とでもなるところなので、本当に重要なのは個性、オリジナリティの部分とも言えるでしょう。

視聴者の感情を動かせるかどうかが鍵です。

視聴者の再生する前の想像や期待を超えなければ、いいね、登録、高評価などの再生数にプラスのアクションは行われません。音楽に限らず、サスペンスだってお笑いだって同じですよね。犯人やオチがわかった状態であれば、その作品を印象付けることは難しいです。他の人で代替可能な歌い手ではこの戦国時代は太刀打ちできません。出来るだけ視聴者を注意を引くような個性を出しましょう。

個性の作り方

声質はどうしようもない部分がありますが、近年のリスナーは「パラ言語」を重視する傾向にあります。パラ言語とは平たく言えば表現力です。有名どころで言えばAdoさんや女王蜂の様な、一度聴けば分かる歌い方の癖と言えばイメージしやすいかもしれません。現代人はメロディが合っているだけではあまり感情は動きません。ごく一部の天才以外を除き癖や個性は作るものと考えて下さい。自分で繰り返して定番化させて視聴者に意識付ける事が出来れば、それはあなたの癖であり、個性になります。※自分の歌い方を捨ててまで売れたくない人はここで離脱して下さい。この先の内容も歌い手のプライドは考えておりません。

本題に戻ります。

癖を生み出す例をいくつか書き出しましたのでご参考ください。

パラ言語/表現力
・裏声
・ミドルボイス
・エッジボイス
・抑揚
・発音のアレンジ
「う」を「ふ」、「た」を「つぁ」など。(崎山蒼志さんみたいな)
・巻き舌
・人より高い声が出る
・人より低い声が出る
ボーカルワーク

・ハモリの数
・ハモリの質
・他競合動画にないアレンジ等(やりすぎは注意)

など、好きなアーティストさんでもいいので注意深く聴いて参考にしてください。個人的に調べてみた結果、低い声の歌い手さんが極端に少ない傾向にありましたので、そのポジションは狙い目かなと思いました。

■信頼性

歌い手における信頼性とは、その歌い手自身の人気度です。つまり、「誰が歌うか」という話です。例えば米津玄師が強風オールバックをカバーしたとなると誰だって聴きに行くでしょう。信頼とは想像できるということで、米津玄師の歌を誰しもが想像できる状態であるからこそ、カバー曲を聴ききたいと思える訳です。

残念ながら、ここまで読んでくださってる方が伸びなやむ歌い手さんという想定なので、信頼性という意味では厳しい立場だと思います。あなたは「誰が歌うか」より「何を歌うか」を考える方が大事です。

■物語性

本来であれば、起承転結のように動画内で完結する要素のことを指すんですが、歌ってみたの場合は無視しても大丈夫です。強いて歌い手に結びつけるとしたら、動画外の歌い手自身のパーソナルな背景のようなものでしょうか。

「中学生が歌ってみた」
「〇〇歳女子が歌ってみた」
「引きこもりニートが歌ってみた」
「現役看護師が歌ってみた」

などタイトルに以下のような文言を付けて興味を引く手段としても使えます。しかし、見る人のハードル自体が上がってしまうため、そこにタイトル以上の意外性がなければマイナスに作用するでしょう。

2.分析について- 伸びる仕組みとは?

本項ではYoutubeアルゴリズムなど小難しい話になります。なるべく簡単に説明するので頑張ってついてきてください。

再生数を獲得する上で1番大切なことは「需要」を把握する事です。それを前提に以下にお進みください

■ 再生数のアルゴリズム

最低限の知識として以下の項目があります。物凄く簡素に説明しておりますが、ひとつ認識を間違えると取り返しが付かなくなるので既にご存じの方も注意してください。

・インプレッション
サムネを表示して広く視聴者へリーチする動き

・クリック率
インプレッションされたサムネ(動画)がどれだけクリックされたか

・視聴者維持率
動画がどれだけ視聴されたか

「インプレッション数=視聴者が動画を見る機会」なので、そのチャンスをものにできる(クリック率が高い)と、再生数が増えます。しかし、起点であるインプレッション数が増えない限り動画は伸びないとも言えます。そのインプレッション数増加の為に、視聴維持率含むいくつかの要素が重要になります。

ここまで聞いて
「そんなこと知ってるよ」
「数値は高ければ高いほど良いんだ」
と思った方、大きな間違いです。

Youtubeでは「誰に」表示され、「誰が」再生しどれだけ視聴したかを重要視されています。

つまり「質の良い再生」と「質の低い再生」があります。
あはたは家族やリアルの友達に自分の動画をおすすめしたり、Twitterで拡散しようとしていませんか?かなりマイナスな行為なので一旦ストップしてください。


YouTubeのアルゴリズムは視聴者の視聴履歴に基づいてインプレッション先を決定しています。例えばあなたの友達が普段歌ってみたを見ずにサッカーの動画ばかり見ていたら、あなたの歌ってみた動画はサッカー動画の関連動画に載る可能性があります。本来であれば、万が一サッカー関連の動画に載って再生されたとしても、興味がないのですぐ離脱してくれます。YouTubeアルゴリズムも「あ、この歌ってみた動画はサッカー好きな視聴者にマッチしないな、、、関連動画に載せないでおこう」となるんですが、おそらく身内であればある程良かれと思って沢山再生したりしてくれるでしょう。それが結果的には逆効果です。

属性の違う視聴者(あなたの家族や友達)の維持率やクリック率が高いほど、YouTubeが間違った方向へのおすすめを繰り返してしまいます。すると指標は著しく下がり再起不能な動画となります。

チャンネル規模が大きければ話は別ですが、立ち上げ当初など小規模な場合は、いち視聴者の影響力が大きくなるので細心の注意を払う必要があります。ここでインプレッション先の方向性が定まると言っても過言ではありません。一度決まったインプレッション先を修正するには時間がかかり、動画(意図しないインプ先、トラフィックソースを持つ動画)の削除が必要になったり新規投稿が無駄になる可能性があります。

SNS等の拡散も注意が必要で、属性の違う別アカウントなので無闇に拡散するのは危険です。ナチュラルにあなたの動画に辿り着いた視聴者の再生を大事にしてください。

▼現在のあなたの歌ってみたチャンネルの状態を調べるには以下の方法を試してください。

YouTube Studio
→アナリティクス詳細ページ
→トラフィックソース
→関連動画

音楽以外の動画からの流入が上位を占めている場合は赤信号です。インプレッション先が完全に間違っている状態です。チャンネル全体としてその傾向があるのか、もしくは個別の動画としてその傾向があるのか。前者の場合、新規投稿のトラフィックソースをチェックしてください。新規投稿でもその傾向が見られたら、最悪チャンネルを作り直さなくてはいけません。

■インプレッションが増える仕組み

先ほど、インプレッション数を増やさなければ再生数は伸びないと言いましたが、ざっくり説明するとインプは以下の順で広がります。

①登録者
② 一度でも他の動画を見たことある人
③一度も見たことない人

それぞれの段階で、クリック率、維持率、エンゲージメント(コメント、高評価、共有、など)が総合的に評価されて、インプレッション数は決定します。前項で記述した通り、ここで間違った属性から高い評価を得ても何の意味もありません。

①登録者
投稿初期のインプは既にいる登録者の反応で決まります。登録者へのインプは約2-3時間ほどです。サムネのクリック率が悪ければ、なるべく早い段階で変更しましょう。
② 一度でも他の動画を見たことある人
登録者の反応に基づいて、過去にあなたの動画を見たことがある人(非登録者)にインプします。ここでの反応が悪いとインプが頭打ちになる可能性があります。
③一度も見たことない人
新規の視聴者になり、登録者獲得のチャンスになります。ここからは良い数値を維持できている限り広くインプ数が拡大します。

また、チャンネルにはランクがあり、チャンネル全体として総再生時間が多いほどインプレッションが優遇されます。同じ試聴回数でも総再生時間が多い物の方がYoutubeアルゴリズム的には高評価という訳です。

■チャンネルの賞味期限

もしかしたら、既にインプ先がぐちゃぐちゃでチャンネルが崩壊している方もいるかも知れません。一概には言えませんが、2年以上運営していて再生回数のチャンネル登録者数より下回ってる場合が続いている場合や、アナリティクスのリアルタイム(48時間)の再生回数がチャンネル登録者数の10%以下の場合は、もうチャンネルが死んでいる可能性があります。腹を括ってチャンネルを移行しましょう。

3.選曲方法 - 歌うべき曲とは?

冒頭のおさらいです。確実にチャンネルを成長させる選曲基準は
「ライバルが少ないかつ需要のある曲」です。

巷では歌い手の選曲方法として「とにかく有名曲を歌うべし」と紹介されてる記事も多いですが、それはかなり限定的な方法でリターンは少ないです。仮にあなたのチャンネル内で有名曲の歌ってみたが1番伸びていたとしても、それはチャンネル内の話であって新規リスナーの獲得に有効とは言えません。有名曲は誰よりも早く投稿できた場合にのみリターンが大きい物と考えて下さい。


「需要」があるのに歌われていない曲を歌うとは、「人気になりそうな曲を誰よりも早く見つけて歌っておく」という状態、つまり種を蒔くというイメージです。これから紹介する選曲方法は1日でドーンとバズる曲を選ぶ方法ではありませんが、確実にチャンネルの平均再生数以上を叩き出し、再生され続ける資産的な動画を作る事ができます。

また、検索流入を狙った戦略なので、歌い手を探している濃い視聴者にリーチし、効率良く登録者数を増やす事ができます。

「需要がある」の基準をここでは10万再生以上(半年以内に投稿された曲)とします。10万再生以下や長い時間をかけて再生数を積み重ねたタイプの曲は、リアルタイムでそこまで聴かれていない曲なので、歌ってみたの需要も落ちていてあまり旨味がありません。

選曲すべきジャンル

前提としてボカロ曲の中から選曲して下さい。理由は4つあります。

①投稿曲数が多い
②需要を把握しやすい
③オフボーカルを取得しやすい
④収益化の可能性がある

ボカロP以外で無名のアーティストを探す事は難しく、ボカロPはまとめサイトや毎週更新されるランキングがあり需要を把握しやすいジャンルです。また、オフボーカルが配布されておりコスト面でも優しいです。歌ってみた自体が収益化は基本的には厳しいジャンルですが、ボカロPさんによってはコンテンツIDを所得していなかったり、収益分配の交渉ができるパターンもあります。そして、文化的にボカロPとのコラボも多い界隈ですので、ボカロPさんに気に入ってもらえたらオリジナル曲を展開できるかもしれません。一般アーティストの歌ってみたではなかなか難しい展開ですので、歌うならボカロ曲が無難です。

具体的な選曲方法

お待たせしました。
ここでは、具体的な曲名も例に挙げて、確実に歌うと伸びる曲の選び方を解説します。

【大事な注意点】
先ほど言った通りこの選曲方法は種を蒔く行為であり、1発で大きなバズを狙うものではありません。しかし、確実に再生数と登録者を積み重ねる事ができる方法です。そして、中には大きくバズる種もあります。つまり、投稿すればするほどチャンスが広がります。逆を言えば、投稿頻度が低いと効用を最大化できません。

理想は週1投稿です。※理由は別の記事で解説します。
この選曲方法を活用するかぎり、決して無駄な投稿にはなりませんので本気で有名になりたい方は投稿頻度を意識してください。

それでは、本題です。
選曲で使うツールは以下2つです。

ボカロDB
❷VC

ボカロDBを活用する

ボカロDBとは主に、ニコニコ動画の集計ランキングです。ボカロPのデビュー年ごとにランキングされており、今、誰が伸びているのか、今後誰が伸びそうなのかを把握しやすいです。特に、種を蒔くという意味では2023〜2024年デビューのPをお勧めします。過去のデビューになればなるほど上位のPさんは歌われていることが殆どです。※ボカロDBはまだ2024年分は反映されておりませんので、2023年のボカロPから選曲します。

現在の2023年デビューのボカロPランキングTOP5は以下の通りです。

1位 原口沙輔
2位 マサラダ
3位 はこ
4位 読谷あかね
5位 naraku      ※敬称略

こちらは、ニコニコ動画ベースなので、順にYouTubeチャンネルの規模を調べます。

Youtube 登録者数
1位 原口沙輔: 15.3万人
2位 マサラダ:5.1万人
3位 naraku:2.6万人
4位 読谷あかね:8890人
5位 はこ:2130人

Youtube 総再生数
1位 原口沙輔: 3,460万再生 
2位 マサラダ:720万再生
3位 naraku:125万再生
4位 読谷あかね:66万再生
5位 はこ:4万再生

正直、1位の原口さん、2位のマサラダさんは既に歌ってみたが溢れており競合が多い状況ですので、選曲対象から外します↓

それぞれ一番人気曲で歌ってみたを検索

次点でYoutubeの規模が大きいnarakuさんの歌ってみた動画があるかチェックします。

narakuさんの曲の中で一番再生回数 (48万再生)のある「奈々落落」で検索↓

narakuさんの曲は歌ってみたの動画数が少なく、再生数も高くない=ライバルが少ない ことがわかります。ここで歌ってみたで一番伸びてる「はるかぜ」さんのチャンネルを確認します。

該当動画を除く直近の平均は850再生程度の中、narakuさんの「奈々落落」だけ1万再生越えと、大きく伸びていることが分かります。

はるかぜさんの次に伸びているあさぎさんのチャンネルも確認します。

やはりこちらも、narakuさんの動画が一番再生されていますね。需要が高い楽曲という事がわかります。このように、歌ってみたの需要があるにも関わらず、歌われていなかった楽曲を選曲できれば、確実に自分のチャンネルの平均再生回数を上回る結果を得られます。

同じ流れで今度は、4位の読谷あかねさんをチェックします。

ここ半年で10万再生を超える楽曲がなかったため、一番再生されている「散り散り」の歌ってみた動画で確認します。※↓

読谷あかねさんの「散り散り」は登録者60万人の歌い手さんが歌っており(20万再生)、リミックスやMADなどその他多数の派生動画を確認できました。選曲対象とするには少し競合が強い印象です。読谷あかねさんの他の楽曲もチェックしたいところですが、読谷あかねさんのチャンネル66万再生のうち57万再生を「散り散り」が取っており、他5曲は10万再生以下でしたので選考対象外とします。

5位のはこさんも同様にYouTubeでは10万再生を超える楽曲がありませんでしたので、対象外とさせていただきます。

以上のことから
ボカロDB2023のTOP5の中から選曲するとしたら、narakuさんの楽曲が需要が高くライバルが少ない好ましい楽曲と言えます。また、narakuさんのチャンネルを見る限り、去年10月デビューで2.6万人、6本中4本が10万再生超えと今かなりホットなボカロPチャンネルということが分かります。このように急激に成長しているボカロPチャンネルは歌ってみたの競合も少なく狙い目です

もちろん、ボカロDBTOP5以降も地道にチェックしていけば需要のある穴場のような曲を見つけることができるでしょう。

しかし、これはあくまでニコニコのランキングがベースです。ニコニコでは伸びないけどYoutubeでは伸びているPさんも多くいます。次項ではその人を見つける方法を解説します。

※下手にライバルが増えてしまうと実践する人の恩恵も少なくなってしまいますので、ここから先は有料とさせていただきます。

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