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2019年 J1第16節 名古屋グランパスvs清水エスパルス レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想

1.はじめに

前節、1人少なくなった相手に後半はアディショナルタイムの劇的弾で勝ち点3を手にし、最下位を脱出したエスパルス。今節の相手は前節と同じくポゼッション型の名古屋グランパス。
今節はどのような試合になったのか振り返ってみようよ。

2.スタメン

▪エスパルス

いつも通りの4-2-3-1のシステムだが、前節から左SHを変更し、西澤が初スタメン。

▪グランパス

こちらもいつも通りの4-4-2のシステムだが、同じく前節から1枚左SHを和泉からマテウスに変更。

3.前半

立ち上がり5分の間に両チームに決定機が訪れる。
1’54 エスパルスのプレスで左サイドから進入出来ずにシミッチがGKまで下げ、右サイドへ。中谷が受け少し運んだ所から縦パス。西澤·竹内間を抜けて二見·松原の中間ポジションから抜け出したシャビエル。追いかけた二見がエリア手前で倒しイエローカード。(DAZNのジャッジリプレーではレッドという意見だった)
5’12 グランパスGKからのロングボールをエウシーニョが回収し、竹内へ。竹内から高い位置を取ったグランパス左SB裏へロングボール。これをドウグラスが受け深い位置まで運びクロス。金子がダイアゴナルランでエリア内に進入し、ヘディングするも僅かに外れる。
エスパルスは前節に比べ、守備の基準点がはっきりし、グランパスがゾーン2まで進入してきたても前からプレス、ゾーン3まで進入されてもしっかり4-4のブロックを作り、ブロックの外側で回させていた印象。ただ、DFラインはジョーによって下げせられているように感じた。
攻撃面では、グランパスSBが高い位置を取り2CBとなるので背後をロングボールでカウンターを狙っていた印象。
27’40 北川が素早いネガティブトランジションでボールをカットし、エリア手前ハーフスペースでフリーのドウグラスへ。ドウグラスの落としを竹内が走り込みシュートするもGKにはじかれる。
38’01 宮原と米本のパス交換をカットし、北川→ドウグラスと繋ぎ右サイドに運び金子へ。ハーフスペースを上がったエウシーニョに渡し、中央の竹内に繋ぎ、DFとGKの間に浮き球を入れるも北川、ドウグラスが反応出来ない。
上記のシーンのように決定機はDF裏狙いのカウンターだけではなかった。

4.後半

後半立ち上がりも前半同様に5分の間に両チームに決定機が訪れる。
47’10 グランパスGKからのロングボールを長谷川の前でヘナトがクリアー。中谷がヘディングで繋ごうとしたが長くなり、金子が拾いDF裏へ。これに北川が反応し、中谷の手前で右足で触り浮き球でかわすが長くなりGKが出てきてキャッチ。
47’48 グランパス左サイドで米本→マテウス→長谷川→ジョーと繋ぎ、二見と松原の中間ポジションを取ったシャビエルが抜け出し、西部が飛び出すもシュートは枠を外れる。
49’31 エウシーニョの自陣向きのキープから1度ソッコに下げ、ロングボール。センターサークル内でドウグラスがコントロールし、竹内へ。竹内からボランチ脇を取った西澤→左サイドの松原へ。1度竹内へ下げ、西澤へ。受けた西澤が内へ運び、エリア手前でフリーの北川がワンタッチでハーフスペースに走った松原へ出しシュートまでいくもGKに当ててしまう。
グランパスは後半からパススピードを上げ、長さに変化をつけ、エスパルスのDFと中盤のライン間で受ける回数が増えてきた。
エスパルスは60’金子を下げ、六平を投入し、システムを4-1-4-1に変更する。
これによって、グランパス陣内でボールホルダーにプレスを嵌めやすくし、ヘナトをアンカーに置く事で、ライン間でグランパスにボールを受けにくくしたと思われる。

システム変更の直後、エスパルスに決定機が訪れる。
60’09 グランパス陣内入った所で竹内が受け、SB裏へ走った西澤へ。西澤が深い位置まで運びクロス。ドウグラスがCB間へ走り、ファーでフリーの北川がヘディングシュートするもGKにはじかれる。
グランパスも63’長谷川を下げ、前田投入。63’11 前田がカットインからシュートを放つが大きく外れる。

そして、ついにゲームが動く!
68’ エウシーニョのスローインを西澤が受け、1度エウシーニョに戻す。このタイミングでジョーの背後からヘナトがハーフスペースをフリーラン。エウシーニョが2人を引き付け内へ運んだ所からアウトサイドでヘナトに出す。グランパスの選手はボールウォッチャーとなり、フリーのヘナトは上手く体の向きを変え、エリア内ワンタッチでDFとGKの間に速いボールを流し込み、これにドウグラスが合わせて先制。
グランパスは71’マテウスを下げ、和泉を投入。エスパルスは74’竹内を下げ、河井を投入。グランパスは76’シャビエルを下げ、赤崎を投入して交代カードを使い切る。
システム変更による前からのプレス、先制による勢いで試合はエスパルスペースとなり、グランパスはロングボールを多用するようになる。篠田監督のゲームプラン通りだろう。
エスパルスは決定機は2,3度作るが追加点を奪えない。
86’ドウグラスを下げ、中村を投入し、エスパルスも交代カードを使い切る。(ドウグラスが居た位置に北川、北川が居た位置に中村に変更)
アディショナルタイムの表示は5分。
90+1’ 丸山のロングボールをエリア内でジョーと松原が競り、こぼれ球を前田が拾い中へドリブルし、シュート。松原が寄せ、ヘナトが体を投げ出すもゴールに吸い込まれ、同点にされてしまう。
両チーム少ない残り時間で決勝点を狙いにいく。
90+5’ 河井の素早いネガティブトランジションからボールを奪い、河井→中村→エウシーニョと繋ぎ、エウシーニョのキープから幅を取った中村へ。中村がワンタッチでシミッチ·吉田の間を通し河井へ。受けた河井がエリア内に進入し、マイナスクロスに走り込んだ西澤が合わせてゴール!!
このまま終了し、エスパルスが1-2で勝利!

5.感想

守備面
前節と比べ今節は守備の基準点がはっきりし、前からプレスにいくのか、守備ブロックを作るのかが整理されており、崩されたシーンが少なかったように思う。
失点シーンについても崩されたというより、個でやられたという印象。

攻撃面
基本的には高い位置を取るDFの裏や脇へのロングボールだったように思う。その中にも2列目からの飛び出しなどがあったのは良かった。
決定機はグランパスより多かったが、GKが素晴らしかった。
得点シーンについては、どちらもカウンターではなく、同じ右サイドからではあったが、相手を崩しての得点だった。

クリーンシートで終える事が出来ればより良かったが、個人的には今シーズンBESTゲームだったと思う。

上位チーム相手に2試合連続劇的勝利での連勝で勢いはついていると思う。
次節の相手は最下位のサガン鳥栖。
昨シーズンも調子の上がらない鳥栖相手にアウェーで勝ち点3をプレゼントしてしまっている。
この連勝で手にした勝ち点6を無駄にせず、残留争いを抜け出し、クラブが目標に掲げた「トップ5」を目指す為にも勝ち点3を持ち帰り、後半戦に臨んでもらいたい!!

初めてのレビューブログで上手く言語化出来ずに後半の部分はボリューミーになってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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#名古屋グランパス #grampus #マッチレビュー

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