見出し画像

J1第21節 横浜F·マリノスvs清水エスパルス レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想

1.はじめに
いつも読んでいただきありがとうございます。
前節のFC東京戦から2週間やっぱりJリーグがある週末はいいですね。
この2週間の間に北川選手がオーストリアのラピード·ウィーンへ完全移籍。
そして、ドゥトラ、吉本、福森という3選手の加入もあり、新生エスパルスのスタートとなるリーグ再開初戦は1週間前にプレミアリーグ王者マンチェスターシティと対戦し課題もあっただろうが、それよりも大きな自信を付けただろうマリノス。
個人的に凄く楽しみだったこの試合を振り返っていこう。

2.スタメン

·マリノス
前節退場のチアゴに代わって伊藤、エジガルに代わって大津の2人を変更。
·エスパルス
移籍した北川に代わって金子。立田に代わって新加入の吉本の2人を変更し、更に北川がやっていたトップ下に前節まで右SHだった河井、金子を右SHという配置にしてきた。

3.前半
0’ マリノスのキックオフ。1度CBまで下げた所から繋いで行く。ハーフラインの扇原からゾーン3右外のマルコスへ。マルコスはエリア内右ハーフスペースへボールを出し、仲川が走るも間に合わずゴールラインを割る。
7’15 マリノス広瀬がカットインし、仲川とのワンツーで2対4の局面を突破しようとしたがボールが竹内に当たったこぼれをマルコスが拾い、エリア内へボールを送り大津がフリックし、左ハーフスペースで遠藤が受ける。エウシーニョが対応に行くが、ボールを少し右にずらしシュートを打たれるが外れる。
26’29 畠中がゾーン2、ゾーン3の間辺り左ハーフスペースからエスパルス2CH間を通す縦パスを入れた為、マルコスを意識し、吉本が出たスペースで遠藤に受けられエリア内に進入されるも吉本が戻って足を出しCKに。
41’17 大津が下がってボールを受けた為、二見が前に出たスペースに遠藤、広瀬に入られ大津からパスが出るも広瀬がコントロールしようとした所に戻った竹内に当たりエスパルスボールに。
45’+1 仲川が自陣ゾーン2からドリブルで運びエスパルス陣内で内へ切り込み竹内、松原間を通過された為、二見が対応するもハーフスペースに流れた大津に出される。エリア内で受けた大津はそのままクロスを上げるが大きくなる。
前半のマリノスの攻撃で1番危なかったのは26’29のシーンだった。
20’12 マリノスのビルドアップに対してエスパルスは2CHまでの6人が前からプレスに行ったところで畠中が2CH裏のスペースへロングボールを送るもマルコスが受ける前に出て来た吉本が触り跳ね返す。
23’06 マリノスビルドアップ時、喜田が自陣中央で受けエスパルス2CH間を通す縦パスをマルコスに入れようとするも吉本が出て先に触る。
この2つのシーンから分かるように、エスパルスはマルコスに対し、あまり誰がと意識しすぎる事無くその場面に応じた対応をしていたように思う。
マリノスとしては縦パス、ハーフスペースを使う、チャンネル(CBとSBの間のスペース)を使った攻撃をしたかったと思うが、エスパルスが守備時は4-4-2でマリノスCBからのビルドアップ時に中央でCHに入れさせないようなプレスを掛け、サイドへ誘導して圧縮していた為思うような攻撃をさせていなかったように思う。

一方、エスパルスの攻撃シーンは次のようなものがあった。
10’34 広瀬→伊藤のバックパスをドウグラスがカットし、右サイドへ展開。金子が受けオーバーラップしたエウシーニョを使うがドリブルが長くなり戻った遠藤に対応されゴールキックに。
12’27 ゴールキックからドウグラスが競ったこぼれ球を竹内が拾い外の西澤→ドウグラスと繋ぎ、西澤の外側を上がった竹内がクロスを上げるが河井の前で朴がキャッチ。
15’44 左から攻撃出来ず、中央を経由し右へ展開。自陣ゾーン2で受けたエウシーニョからハーフライン辺りの河井へ。畠中が出て来てカットしようとするも河井がつぶれ役となり上がってきた金子に繋がる。金子はDFとGKの間のスペースへ流し、エリア手前でドウグラスが受けるもコントロールが長くなりGKにキャッチされる。
22’09 松原の低いアーリークロスをエリア手前左ハーフスペースで河井が受けようとするも扇原が戻って来た為スルーし、奥の金子が中央で受け、ドウグラスとワンツーで中央を崩そうとするもシュートは畠中の足に当たってしまう。そのこぼれをドウグラスが浮かせてシュートするも外れてしまう。
上記のシーン以外にもエスパルスはハイラインのマリノスDFの背後を意識していたように思うがオフサイドに3回かかり、GKが出て来て対応される場面も見られた。

4.後半
46’21 大津が下がり空いたライン間でマルコスがフリー。ヘナトがボールホルダーに寄せた為フリーの状態のままマルコスが受けシュートするも大きく外れる。
前半には見られなかった形だ。
47’24 自陣エリア手前でボールを拾った西澤がドリブルで左ハーフスペースを持ち上がり、マリノス陣内ゾーン2からCB間を通すスルーパス。ドウグラスが伊藤の背後から抜け出し受けエリアに進入し、シュートするもポスト直撃。
タラレバにならなければ…と思ったがこの後試合が動く!!
50’ マリノスのビルドアップ伊藤→喜田のパスに竹内がプレスに行った為バックパスで伊藤に戻す。伊藤→マルコスへ縦パスを送るもヘナトがマルコスのコントロールミスをカットし、こぼれ球を河井がダイレクトでハーフスペースを切り裂くスルーパス。これを受けた西澤がエリア内へ運びシュート。GKの手に当たるもゴールに吸い込まれエスパルス先制!!

50’54 ティーラトン→扇原のパスがズレたのを竹内がセンターサークル手前で拾い縦パスをCB間ドウグラスへ。受けたドウグラスが金子に落とし、オフサイドラインを気にしながらリターンをDFライン背後のスペースで受けドリブルでエリアに進入。伊藤、ティーラトンが戻り寄せるもシュート。しかし、外れてしまう。
ポジティブトランジション(守→攻の切り替え)からの良い攻撃、相手のミスで立ち上がりはエスパルスペースだった。
56’54 仲川が外で受けた為松原が出てチャンネル(SB,CB間)が空き広瀬が走り込み仲川から受けようとするも二見が対応しクリアー。
57’34 金子、ドウグラス間で受けた扇原がCH間マルコスに縦パスを送るも手前で竹内がカットし、こぼれ球をヘナトがクリアー。
58’50 マリノスが右→左と展開し、エリア手前で中央を経由し左→右と繋ぎ広瀬が低いクロスを送るも仲川には二見が対応し、シュートは外れる。
60’21 竹内がセンターサークル内で受けるも仲川が下がって来てプレスでカット。ポジティブトランジション(守→攻の切り替え)で上がった松原裏を運ぼうとするもネガティブトランジション(攻→守の切り替え)で松原が戻り対応。仲川はチャンネル(SB,CB間)を狙ったマルコスへ送り、エリア右外からクロスを上げるが二見に当たりCK。
62’51 遠藤ボール保持の為エウシーニョが対応。マルコスがチャンネル(SB,CB間)に入り吉本を下げさせ、ヘナトが治療で外に出ていた為空いていたスペースで喜田が受ける。シュートも打てたが、中央へパス。しかし、扇原がコントロール出来ずGK西部がキャッチ。
64’ マリノスは扇原を下げ三好を投入し、2列目を2枚にし、中盤を逆三角形に変更。
68’45 GK朴の素早いスローをティーラトンが受け、ライン間マルコスへ縦パス。CHまで通過され同数となった為前を向かせたくない吉本が出てファールで止める。
69’41 大津が下がって受けた為、二見が出て空いたスペースを仲川に使われ大津からパスを受けエリア内に進入されるもGK西部が出て来てキャッチ。
73’06 畠中の縦パスを大津がエリア手前で下がってフリック。吉本が対応の為に出たスペースで遠藤が受けエリア内でシュートするもエウシーニョ,二見が対応し、足に当ててCKに。
74’00 遠藤が外で受け内へ運びハーフスペースでマルコスが受けエリア内に進入するも竹内,六平が戻って来て竹内がCKに逃げる。
76’ 金子を下げ立田を投入し、3CBに変更。
守備時は5-4-1で守るというメッセージ性のある交代。
76’14 畠中が上がってエスパルス2CHの前で受けヘナト,六平の中間ポジションを取ったマルコスにパス。受けたマルコスが立田,エウシーニョ間へ縦パスを通し、遠藤がエウシーニョの裏から走り込み受けるもエウシーニョが対応し、CK。
81’00 大津がセンターサークル辺りまで下がって受け右へ展開。広瀬が外で受け、ゾーン3ハーフスペースの三好へ縦パス。二見が出てカットするもこぼれ球を広瀬が拾う。広瀬は二見が出て空いたスペースに浮き球を送り三好が受けるも吉本が対応に行きクロスが足に当たりCK。しかし、これで吉本は足がつってしまう。
83’27 エスパルス1人少ない為対応が遅れ、喜田が浮いたところで畠中からドウグラス,ヘナト間を通されてしまう。受けた喜田は大津が二見を引っ張り出し空いたスペースに走り込んだ三好へ。三好はシュートするも外れる。
84’ 吉本に代わり中村を投入し、システムを4-1-4-1に変更。
85’13 ゴールキックを右外で中村が受けドリブルでキープし、1度自陣まで戻りセンターサークル内の六平へ。受けた六平は左サイドオーバーラップして来た松原へ。松原はゾーン3入口まで運びクロス。このクロスをファーで中村がヘディングで合わせるも外れる。
86’48 遠藤が外から内へドリブルし、エリア手前ハーフスペースの三好へ。三好はダイレクトでエリア内の仲川へ縦パス。受けた仲川はコントロールから中央マルコスへ。立田が寄せた為シュートは外れる。
88’ 大津を下げ中川を投入。中川は2列目に入りマルコスが大津の居た位置へ。
88’55 畠中からの縦パスを三好がヘナト脇で受け、左の遠藤へ。遠藤はヘナトが三好に行き空いたエリア中央スペースの中川へクロス。中川は二見,立田間を通し、立田,エウシーニョ間のマルコスへダイレクトで落とすも西部が出た事もありマルコスは受けられない。
90’+1 左サイドエリア手前仲川からアウトサイドパスで松原,二見間を狙った中川に出すも二見が対応しクリアー。
試合はこのまま終了。
後半は立ち上がりにゲームが動きエスパルスが先制した事もあり、後半は前半のサイドでの圧縮ではなくバランスは良くなかったが、守備ブロックを作り守備をする時間が長かった。その為かマリノスは前半見られなかった縦パス、ハーフスペースを使った攻撃、チャンネルを使った攻撃を仕掛ける事は出来たがゴールを奪う事は出来なかった。

5.感想
はじめにでも書いたが、2連敗で2週間空き移籍でメンバーが変わったエスパルスとマンチェスターシティとの試合で自信を付けただろうマリノスの対戦で楽しみにしていたが、新加入の吉本、トップ下にポジションを変更した河井共に今節を見る限りでは良かったのではないかと思う。
試合後のインタビューで篠田監督が言っていた「準備して来た事が出せた」というのは前半のサイドでの圧縮守備だと思われる。これは今節だけではなく今後も見てみたい守備の形だと感じた。
チームとしてもリーグ戦では4月のセレッソ戦以来のクリーンシートでの上位チームから勝利し勝ち点3を取れたのは今後に繋がる試合となったのではないだろうか。
次節はこれまで勝てていない松本山雅FCとの試合となる。前回対戦と同じ様な試合展開が予想されるが、負ければプレーオフ圈と勝ち点差3、勝てば勝ち点差9となるだけに今後残留争いに巻き込まれるか、目標のトップ5を目指した戦いが出来るかの分かれ道となる試合とも言える試合となるだけに、夏休みで子供も沢山来るであろうホームゲームでしっかり勝ち点3を手にして厳しい夏場の連勝街道を突き進んでもらいたい!

今回も長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
少しでも面白いと思ったり、また読んでみたいと思ってもらえたらSNSなどで拡散して頂けると嬉しいです。

#サッカー #Jリーグ #マッチレビュー #横浜Fマリノス #fmarinos #清水エスパルス #spulse

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?