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2020 J1第9節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.最後に

1.はじめに

いつも読んでいただいている方々ありがとうございます。初めての方々、読んでみて少しでも面白いと感じてもらえたら、SNS等で拡散してもらえたら嬉しいです。
ルヴァン杯ではメンバーを全て入れ替え敗れてしまったが、リーグ戦では5連敗の後に1勝2分けと3試合負け無し。
今節の相手となるコンサドーレには昨年ホームで0-8の大敗を喫している嫌なイメージのあるチームだ。
コンサドーレのリーグ戦直近2試合を見たが、守備時にマンツーマンを採用しており、エスパルスが後ろからボールを繋ぐことが出来るのかも気になる。そんな1戦を振り返ってみる。

2.スタメン

▪エスパルス
エスパルスはリーグ戦では3試合続けて同じスタメンとなった。
▪コンサドーレ
田中→鈴木武蔵とリーグ戦前節から1枚を変更。
荒野をCH,宮澤をCBと1列ずつ下げた。

3.前半

14’49 ソッコ→立田へ下げたボールを立田は浮き球で竹内へ。竹内→ソッコ→後藤で進藤の背後へ。左外で受けた後藤は斜めのパスをカルリーニョスに送り、DFライン背後を狙うが、宮澤にカットされる。しかし、こぼれを拾った深井→高嶺へのパスにカルリーニョスがネガトラでプレス。高嶺→菅野の所は追わずに、菅野→深井→駒井と繋がれるが、竹内がプレスに行き前進を遅らせる。
18’49 エスパルス1度GKまで下げてビルドアップやり直し。立田と竹内で2度程パス交換。下りる西澤へと竹内のワンツーからカルリーニョスがハーフスペースで受ける。前向きの選手を上手く使い深い位置を取り、クロスを上げるが、GK菅野がキャッチ。
20’58 エウシーニョのシュートがブロックされたこぼれをヘナトが拾いソッコに渡す。中央からハーフスペースに流れた後藤を使いソッコと後藤のワンツーでBOX内へ侵入し、低いクロスを送るが、GK菅野がキャッチ。
コンサドーレ守備時のマンツーマンにエスパルスが苦労するだろと予想していたが、ここ数試合見られるようになってきた自分達の動きで相手を動かしてスペースを作り、味方に使わせる繋ぎから何度かBOX内へ侵入する事が出来た。

1’11 進藤にカルリーニョスが逆へのコースを切りながらプレス。進藤→宮澤に西澤、後藤が挟もうとするが、宮澤→進藤のリターンで剥がされてしまう。
11’16 菅野→宮澤に後藤がプレス。宮澤→菅野にカルリーニョスがプレスし、菅野→荒野カルリーニョス、後藤が寄せ、荒野→武蔵ロングボールを狙うが、立田がついて行き前を向かせず、コントロールのこぼれを竹内が回収。
12’41 コンサドーレ自陣でのFK。深井→荒野に後藤が外からプレス。ボールが長くなったので内から金子が拾いに行くが、荒野が先に触り、宮澤へ下げる。ここにカルリーニョスがプレス。近くの高嶺にはヘナトが寄せた為、宮澤→チャナティップへロングボールを送るが、エウシーニョが前を向かせず、チャナティップ→荒野と繋ぎクリアーをするが、短くなった所を竹内、後藤で回収。
36’48 コンサドーレのFK。深井→宮澤に後藤がプレス。宮澤→菅野にカルリーニョスがプレスに行き、コンサドーレの右(エスパルスの左)へ誘導し、菅野→ルーカスへのロングボールをソッコがはね返す。
この様に、エスパルスは相手陣内ては前からプレスに行き、ロングボールを蹴らせてはね返したり、コースを限定させて回収したりと良い守備によってコンサドーレに上手く攻撃させず、ロングボールを使っても前線で収めさせないように出来ていた様に思う。

攻守両面で良い流れで迎えた前半終了間際に、金子のPKにより先制に成功し、リードして前半を折り返す。
1-0

4.後半

コンサドーレは後半開始から選手交代によってシステムを3-4-1-2へと変更。

後半立ち上がり、エスパルスCKをファーで立田が上手く合わせたが、ゴールを奪えなかった直後、武蔵がボールを受けた所で立田のファールでFKを与えてしまう。
52’ ファールを貰った武蔵が壁に入った金子の頭上を越えるボールをニアにFKを直接決める。
コンサドーレ同点。1-1

前半なかなか前線で収める事が出来ていなかったが、ドウグラスを投入した事によりボールを収める事が出来る様になり、攻撃の形が少し見れるようになった。
逆にプレスを強めたコンサドーレに対し、54’55 56’06の様にエスパルスはカウンターでの攻撃となった。

62’12 コンサドーレのクロスが合わずに、エウシーニョがコントロールから下りて来たカルリーニョスへ。カルリーニョスはターンで寄せて来た田中をかわそうとするが、足がかかりファール。
田中は2枚目のイエローで退場となる。

64’53 荒野が最終ラインから運び荒野→チャナティップCH脇で受け、オーバーラップした菅へ。BOXへ侵入し、シュートを打つがDFブロック。
69’20 荒野→武蔵を中村の脇で受ける。
69’55 荒野→チャナティップ→荒野→チャナティップ→武蔵とエスパルスCH周辺で細かく繋ぐが、エスパルスも囲んでボールを奪う。
数的優位となったエスパルスだが、攻撃面では、フィニッシュまで持って行くシーンは増えたが、なかなか追加点を奪えない。
守備面で見ると、コンサドーレがトップにドウグラスを置くシステムとなった事により、チャナティップ、武蔵にCH周辺を使われる場面が何度か見られるようになった。

85’ 左からクロスを上げられず、後藤→西澤→中村と経由し、左ハーフスペースで受けた所から内へ少し運び、右ハーフスペースのヘナトに渡す。ヘナトが放ったシュートがゴールに突き刺さる。
エスパルス追加点。2-1
90’+3 中村→ティーラシン→エウシーニョと中央から右へ。エウシーニョがBOX手前からBOX内のカルリーニョスへ。カルリーニョスは冷静にDFをハズしてシュートをゴールに流し込む。
エスパルス追加点。3-1
試合はこのまま終了。

5.最後に

今節の勝利によってリーグ戦4試合負け無しとなったエスパルス。
コンサドーレの守備に苦労する事が予想されたが、前半に見られた様にボールをしっかり繋いで相手を動かし、出来たスペースを使った良い攻撃や前からのプレスによる良い守備が見られる様になったのはチームとしての成長が感じられる。
しかし、数的優位となってからの事を考えるとフィニッシュの部分での質が低く、なかなか追加点を奪えない時間帯が続いた様に課題もまだ少なくはない。

水曜日にはルヴァン杯、土曜日にアウェー仙台戦と過密日程が続くが、上手くローテーションを使いやりくりしてGS敗退は決まったが、ルヴァン杯での1勝、リーグ次節で勝ち点獲得する事を期待したい。

ルヴァン杯第2節と前後する形となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。感想等のコメントをいただけると嬉しいです。
次回以降も宜しくお願いします。

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