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続けることへの賛美とこれからへの期待と。

『サッカーに生きてサッカーで死んでほしい』

冒頭の言葉は最近、友人に言われた言葉だ。

フットボール指導者として活動しているなかでよく言われるのは、『好きなことを仕事にしていてすごい!』だとか『好きなことを続けられてて羨ましい』とかそういった言葉をよく見るし、耳にする。たしかに多くの人は色々な理由や事情がって続けられなかったり、諦めたり、区切りをつけるのだろう。どの仕事でもそうだが、競争のなかに飛び込んでいくこと。諦めないこと。左ききのエレンで主人公・朝倉光一が言うように『オレはオレが諦めるまで諦めない』を突き抜けていく人は少ない。

https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480029111789

一般企業に就職せずに働いている大多数の人はこういった類の言葉は言われたことがあるのではないだろうか。『続けている君は偉い(自分は続けられなかったから)』

僕自身もこれまで言われたことはあって、『羨ましい』のニュアンスはこれまでと現在にフォーカスした言葉ではあるけど、『今後もずっと続けてほしい』というニュアンスも込められた言葉まで言われた人は少ないんじゃないだろうか。

いや、言い方よ笑

ただひとつ思うのは、もしかしたら自分が仕事として続けていける人の境地の入り口に片足突っ込み始めた前兆だろうか。

この仕事に対してチャレンジをしようと決意した22歳のとき、僕にとって半分父親ポジションのような、友人の親父さんと2人で飲みに行く機会があった。そのときに

『君のチャレンジを止めることはしない。だけど、目標と目的を設定しないと人生何も掴めなくなってしまう。ひとつの期限として30歳のときにどうあるかを目標として設定してみたらどうか』

という提案を受け、自分も向いてる向いてないは30までやればなんとなく見えるだろ、と思い、30歳までにひとつ見える形を作ることを目標に据えた。

そしていま29歳。来年はひとつの区切りだ。

周りの友人もここに至るまでに職場を変えたり、転職して仕事の内容自体を変えたり、それこそ起業した人もいる。結婚したり、子どもを育てたり、それぞれの人生に新たな守るべきものが出来た人もいる。

仕事と人生で考えたときに仕事が占めるウエイトは大きい。人生=仕事。僕自身はそう捉えてもいいくらい、日常が何かしら全て仕事に繋がっていると考えるひとりだ。

22歳の決意の日から、僕は幸運にも人に恵まれた。Fリーグチームにも関わらせてもらい、監督コーチから多くのものを教えてもらったし、日本代表コーチとも一緒に仕事ができた。サッカーのことが大好きな国体優勝監督とも仕事が出来ている。

ただ、僕自身はまだ何も掴み取れていない。それは事実だ。だからこそ、これからが大事だ。ひとつステージは上がったと思う。周りの発言が僕の『これから』にフォーカスし始めた。続けることの尊さではなく、続けてきたからこその今後に期待され始めている。

『サッカーに生きて、サッカーで死んでほしい』この言葉を言われた瞬間、自分が周りから指導者として認められ始め、自分の天職かもしれないと感じた瞬間だった。

#天職だと感じた瞬間

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