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こんにちは~!ゼミ生のゆりえです!   

以前から、散歩友だちと2人で、または一人で色んな所に散策しに行くことが大好きになりました。平日はずっと授業とバイトだったので、土日で大学周辺や鎌倉に行く機会が増えました。上記の写真は、先日根岸森林公園で、カメラの練習をしている友達に撮ってもらったものです!とっても素敵な場所でしたし、緑の生命力を感じました。

今回は、社会学的視点から見た観光についてお話していきたいと思います!私の地元が、日本人観光客よりも外国人観光客が多い観光地なので、とっても興味深い内容でした!


「観光社会学」って??

観光社会学と言われてもなかなかピンと来ませんよね(笑)。上記にある社会学的視点から観光を分析したという学問なのですが、社会学者や人類学者が観光について様々分析しているんです。今回ご紹介するのはブーアスティンとマッカネル!この2人は対照的な考察を表明しました。

ブーアスティンは「観光客は、体制によって算出される文化的怠け者であり、観光は何者かが仕組んだ疑似出来事である」と、観光地にあるものは全て偽物だ!と観光について否定的な態度を表明しました。

一方マッカネルは、「観光客は近代の”真正性”を求める巡礼者である」と、つまり、観光客は観光地にある本物を求めてそれを楽しむ姿勢でいるという肯定的に結論付けました。

皆さんはどちら派でしょうか。ちなみに私はマッカネル派です(笑)。


観光地におけるホストとゲストの関係

観光地ではやはりホストとゲストの関わりが欠かせません。そのホストとゲストの関わりには、2つの特徴があるということが研究から明らかになっています

1つは、お土産屋にて商品やサービスを売買する中での表面的な出会いや交流、情報交換だけをするという「静能的特徴」。もう1つは、ホスト側が、ゲストの人種や経済的特徴をとらえて接したり、地域が一体となって、訪れた観光者を積極的に温かく受け入れようとする「動能的特徴」です。

多くの観光地だと、お土産屋やカフェでの売買だけの静能的特徴ばかりですよね。一方で、たとえば民泊などは、そこが自宅の方と実際に生活をする場なので、相互に相手の特徴をとらえようとする動能的特徴が表れる場になるのだと思います。

(参考文献:安村克己 1996. 観光社会学の現状と課題.社会学評論 47(3):  366-377.)


観光が社会にもたらす影響力

観光って、楽しいイメージがほとんどだとは思いますが、実は観光がよくない影響を与えてしまう場合もあるのです。その中の1つに「デモンストレーション効果」というものがあります。

豊かなゲスト(例えば先進国)と貧しいホスト(例えば発展途上国)の不均等な関係性の中で、ゲストの服装・所持品や行動パターンを、ホストが羨ましがったり、反発心を抱いたりし、結果それをまねするような行動が現れ、観光地の住民のライフスタイルが変化していくというのです。また、観光によって、混雑化、売春、犯罪のリスクも増えてしまいます。

その土地の良さや伝統文化、ライフスタイルもを変えてしまう観光は、社会的にも文化的にも良い面だけでなく何かを失うきっかけになってしまう、混乱させてしまうきっかけになってしまう行動だと考えると少し寂しいですね、、、


世界と観光

最後に、社会学的視点から、観光の歴史をみていこうと思います!

国際的に観光が認知され始めた当初は、観光は環境破壊をもたらさずに、貧しい国や地域の経済発展に寄与する行動だ、とされていました。観光は「見えざる輸出であり輸入である」そして、外貨取得の手段であるとして、推進されていました。

また、旅行を通しての異国や街での相互理解は、世界平和のパスポートであるとして、国際連合は観光を「平和へのパスポート」と名付けました。

しかし、1980年代になると、観光を通して「二重の従属関係」が生まれたといわれます。つまり、観光者のニーズが優先され、観光者受け入れ国が観光や観光者に対して「社会的」に従属し、かつ観光事業に対して観光者受け入れ国が「経済的」に従属するということがいわれるようになりました。

観光客がいてこそ、観光地は国柄や独自の文化・伝統を活かして商売できるわけなので、複雑に社会問題が関わっていますね、、、

こちらはゼミ生の、
観光社会学についてのグラフィックレコーディングです!

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私の地元も、数十年で大きく変わりました。日本語と英語だけだった地図は6ヵ国語に増え、外国人の口に合わせた料理が増え、英語の看板だらけになっています。日本らしい、城下町の雰囲気を残した観光地の中のお店には、日本らしくないアクセサリーを売っているお店があったりなど、少し社会的関連があるのかな、ニーズに応えるために変化をしなければいけなかったのかな、と思ったりしました。

今は帰省できませんが、また帰ったら色々探してみようかな!
最後まで読んでくださってありがとうございました!
以上、ゆりえでした! 
          

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