いよいよアジア最終予選が開幕！

中国代表は9/2にオーストラリア、そして9/7に日本と対戦。第1、第2シードとの2連戦。8/13にメンバー発表されたのでご紹介

3次予選の戦いについてはこちらを参照

中国のW杯予選の歴史↓

https://note.com/yeehope87/n/n6dbccef94781

・開催地

オーストラリア戦(アウェイ)、日本戦(ホーム)共にカタール・ドーハ開催

オーストラリア、中国共に入国時の隔離が軽減されないため、当面自国開催が難しいため。中国としては異動なしで済むのはメリット

・メンバー

8/13に合宿メンバー31人が発表され、リーグ戦中断後上海で合宿。国外組は1人のみ(武磊)、いわゆる帰化選手は4人。（その後追加招集あり）

メンバー発表時点で平均年齢29.03歳と相変わらずロートル集団。右SBが不安、6月ラウンドでスタメンだった唐淼(広州城)と控えの明天(武漢)が共に負傷で年内絶望的。CBだった張琳芃のコンバートが濃厚か

監督　李鉄(Li Tie)

1977年遼寧省出身、現役時代は日韓W杯など代表92キャップ、遼寧、エバートン、シェフィールドUに在籍した。2011年引退後広州恒大でリッピに仕え、代表のアシスタントコーチも経験。監督として河北の1部昇格、19年昇格組武漢を6位に躍進させ、リッピ辞任後のA代表監督に就任。コロナ禍へて、3次予選4連勝で最終予選進出し大きな任務を果たした。
・・前回ロシアW杯予選時も、有名外国人監督(アラン・ぺラン)が3次予選で苦戦し途中辞任→元代表の国産監督就任(高洪波)→残り試合全勝で2位通過とここまで同じ流れ。前回は最終予選4試合勝ちなしで高洪波は辞任したが、李鉄は最後まで走り抜けれるか・・？

GK

顔駿凌(Yan Junling)上海海港　国際Aマッチ33試合/0得点 1991/1/28
上海出身。下部組織からクラブ一筋で18年頃から代表正GK定着。191CMの長身で反応も早く穴が無い。離婚歴があり「ゴールは守れても奥さんは守れず」「別のゴールにシュートしたのか？」と揶揄されたり、19年にはマンション購入した契約書をネットで晒されたりしている。

劉殿座(Liu Dianzuo)広州FC 3/0 1990/6/26
遼寧省大連出身。広州で長く控えに甘んじていたが、2019年から正GKに昇格し代表入り。6月に負傷した影響が心配。2014年上海申鑫時代にも代表招集歴あるが出場はなし。

王大雷(Wang Dalei)　山東泰山　27/0 1989/1/10
遼寧省大連出身。16歳でデビューし10代でA代表招集、U16アジアユースMVP、U17W杯ベスト8と十代から経験豊富。山東では昨年控えに甘んじた。15年アジアカップではボールボーイのアドバイスでPKストップ。ロングスローやセットプレーの攻撃参加でたまにアシストも記録、派手目なGK。

董春雨（Dong Chunyu）武漢 0/0 1991/3/25
遼寧省瀋陽出身。19年李鉄監督時の武漢の躍進に貢献し初召集されたが、今期は控えに落ちクラブで3か月出場なしにも関わらず招集され、物議を醸している。2014年に董蘅毅と改名したが、協会への選手登録は旧名のまま。

DF

于大宝(Yu Dabao)北京国安 61/19 1988/4/17 CB,FW
山東省青島出身、U17W杯ベスト8経て10代でポルトガルに渡りベンフィカなどに在籍。代表19得点と中国有数のFWだったが、2018年からクラブでCBに転向。持ち前の高さ強さは健在で、ビハインド時は前線に上がりパワープレー要員にも。吴曦 蒿俊闵と共にキャプテンに選出されている

李昂(Li Ang) 上海海港 6/0 1993/9/15 CB
劉邦を輩出した江蘇省沛県出身で江蘇蘇寧育ちの左利きCB、20年リーグ優勝貢献もクラブの解散で移籍。左足精度が高く直接FKやフィードで攻撃面の貢献も期待。187cmと長身だが純重なのが欠点か。

王燊超(Wang Shenchao)上海海港 11/0 1989/2/8 CB/RB/LB
上海出身でクラブ生抜き。代表では左SBのスタメン候補だが、クラブではDFライン全般とボランチ、両WBに対応するマルチロール。代表ではネックレス付けて出場停止食らったりなかなか本領発揮できずにいたが実力者。

張琳芃(Zhang Linpeng) 広州FC 82/5 1989/5/9　CB/RB
山東省出身。「中国のセルヒオ・ラモス」もすっかりベテランの域に達したが、今予選ではアウェイシリア戦のオウンゴールなどチョンボ目立ち不要論も。主力級2人が負傷した右SBでの起用が濃厚。そのフィジカル、経験値はチームにまだ必要だが、CBでの起用はちょっと不安。

高准翼(Gao Zhunyi)広州FC 8/0 1995/8/21LB,CB 吉林省延辺出身の朝鮮族、父の高仲勲も元代表のサラブレッド。日本のカターレ富山、アビスパ福岡、でプレーしJ2が育てた。その後山東→河北経て広州入り。右利きながら人材難のLBにコンバートされスタメン定着し、リーグ戦は切れ込みから2得点挙げるなど好調。日本語分かるのかな？

蒋光太(Jiang Guangtai/Tyias Browning)広州FC 3/0 1994/5/27 CB,RB
英国リバプール出身、エバートンの下部組織出身でU21までのイングランド代表経験あり。祖父が広東省出身の中国系3世と発覚し19年広州入り、20年中国国籍取得。広州FCと代表のDFリーダーとして期待されるが、足元に不安も。元々名前は蒋光泰の予定だったが、画数が多いため太にしたらしい。

朱辰傑(Zhu Chenjie)上海申花 6/0 2000/8/23 CB
上海出身、平均年齢高いこの国の期待の星。リッピ時代は10代ながら主力CBとして3次予選最初の4試合に先発出場、保守的でベテラン偏重気味だったリッピがCBという経験要するポジションで起用した。2020年は負傷で不本意もベストコンディションならスタメン候補、中国の未来を担うストッパー。

王剛(Wang Gang)北京国安 8/0 1989/2/17 RB,RM,FW
天津出身。187cmの長身で元々FWだったが徐々にポジション落とし北京国安でRBとして定着。10代でベンフィカの下部組織で得点量産しポルトガルのクラブを渡り歩いた経験も。2019年浦和レッズ戦で右サイド蹂躙するなど、攻撃性能高くフィジカルも魅力。一方で技術やクロスは雑で、守備面に不安の声も多く格上相手の起用は不安。

李磊(Li Lei)北京国安 5/0 1992/5/30 LB
山東省青島出身、リッピ時代はスタメンだったLB。攻守に安定しており、激戦区のLBで最も攻守にバランス取れた選手かと。数年に一度スーパーミドル決めてる。スイス・グラスホッパー移籍の噂も。今回は負傷抱えており控え濃厚か

MF

呉曦(Wu Xi) 上海申花 71/8 1989/2/19 CM,AM,RB
河北省石家庄出身、蒿俊閔が控えだった3次予選6月ラウンドでキャプテン務めた。代表デビュー時は右SBだったが、今や中盤に定着。右MFや攻撃的MFも対応、積極的な前線への飛び出しから得点も。13年江蘇加入後キャプテンとして牽引し20年リーグ優勝&中国年間最優秀選手(金球奖)に。解散後古巣の申花に加入。中盤の核

張稀哲(Zhang Xizhe)北京国安 33/7 1991/1/23 CM,AM,LM
中国有数の攻撃的MFで背番号10背負う。北京国安生抜き、2014/15に半年ウォルフスブルクに在籍したが公式戦出場は無し。その後国安に戻って年俸は倍になったとか。今予選攻撃的MF務めシリア戦で1得点も、それ以外はセットプレーも微妙でパフォーマンスは今一つ。

金敬道(Jin Jingdao)山東泰山 14/1 1992/11/8 CM,RM,LM
吉林省延吉出身の朝鮮族で池忠国らと共に延辺で台頭。170cmと小柄、代表では豊富な運動量で相手のチャンスを潰す守備的MFだが、クラブではシャドウFWや右MFで起用され得点にも絡む。中田カウスに似てる。

池忠国(Chi Zhongguo)北京国安 14/1 1989/10/26 CM
吉林省延吉出身の朝鮮族で金敬道らと共に延辺で台頭。中国のカンテと称される守備的MFだが、守備専でなく組立ての能力も高い。呉曦/張稀哲/金敬道の壁は厚いが、対豪、日に守備的に振る舞う場合はスタメンの可能性も。

蒿俊閔(Hao Junmin)武漢 83/12 1987/3/24 CM/AM
湖北省武漢出身、現代表最年長&最多キャップで出場すればキャプテン務める重鎮。2010年からシャルケに在籍しラウル、内田篤人らとプレイ。元々ウイングだったが、シャルケ時代にサイドバック、2011年山東加入後はボランチに定着、ゲームメーカー的な役割だが3次予選ではコンディション不良で控えに。今夏に山東から故郷の武漢へ移籍.

尹鴻博(Yin Hongbo)河北 12/1 1989/10/30　CM/AM/RM　
吉林省長春出身。6月ラウンドでは武磊に替えて右MFで起用され、正確なクロスで2アシストを記録するなど評価を高めた。現代表ではテクニシャンタイプ。所属する河北が財政難で賃金未払のようで、SNS上で協会や自治体に支援求める熱い一面も。

呉興涵(Wu Xinghan)山東泰山 3/1 1993/2/24 LM,FW
天津出身。6月ラウンドで代表デビュー&左WGのスタメン確保し1得点と評価を上げたウイング。10代でデビューし当時の監督テンカテが中国No.1選手になれると評価したが、代表デビューまで時間がかかった印象。

徐新(Xu Xin)山東泰山 0/0 7/1 1994/4/19 CM
代表招集歴は何度かあるが出場はまだ0。アトレティコマドリードの下部組織に在籍し、その後広州FCでは芽が出なかったが、今期加入した山東で活躍し代表復帰。アンカータイプの守備専MFだが山東では攻撃面でも本領発揮し、メッシばりのスーパーゴール決めるなど絶好調。

劉彬彬(Liu Binbin)山東泰山 7/1 1993/6/16　
広東省出身で下部組織から山東一筋のウイング。172cmと小柄ながらスピードやテク生かして10代から頭角を現し2015年アジアカップのメンバー入りもし期待されたがその後伸び悩んでいる印象。呉興涵の控えでLWG起用が予想される。

王秋明(Wang Qiuming)天津津門虎 0/0 1993/1/29 RM/CM
天津出身で天津泰達(現津門虎)生抜き、河北へて古巣へ復帰した今期は献身的なプレイで初選出。2016年U23アジアカップ出場。

王上源(Wang Shangyuan)河南嵩山龍門 2/0 1993/6/2　CM/AM/RM/RB/CB
河南省鄭州出身。追加招集され、中盤の控えだがマルチロールで、プレースキッカーとしても期待される。2013年ベルギー・クラブブルージュでデビューし開幕戦で得点決めるも監督交代で出番失い、その後広州恒大でパットしなかったが、故郷の河南で覚醒しキャプテン務める。ベルギー時代は攻撃的MFだが、今はDFでも起用される。オーストラリアGKライアンとはベルギー時代のチームメイト

FW

武磊(Wu Lei)エスパニョール(スペイン) 71/23 1991/11/19 FW/RM
江蘇省南京出身。帰化選手が注目されるが現代表のエースは彼。今予選では8試合7得点。20/21シーズンは所属クラブで不調も、代表では凄みを増している。1トップの一角か右WGで起用され、スピード生かした飛び出して得点に絡む。

艾克森(Ai Kesen/Elkeson)広州FC 7/4 1989/7/13
ブラジル出身で旧名エウケソン。19年中国国籍取得し代表入り。今予選得点したのも弱小相手だが、1トップで前線の柱として武磊の爆発も彼の働きなしではなかった。今期国内リーグで11得点と得点ランク1位で好調。代表では帰化でなく同化してるぜ！との評判だが最終予選こそ真価を期待したい。

阿蘭(A Lan/Alan )広州FC 3/3 1989/7/10　
ブラジル出身、旧名アラン。ザルツブルク時代EL得点王に、15年広州恒大に加入し20年中国国籍取得後、今年代表デビュー。万能型FWで得点以外でも貢献が期待できる。同胞艾克森の控えが濃厚

洛国富(Luo Guofu/Aloisio)広州FC 0/0 1988/8/16
ブラジル生まれ、サンパウロ等へて14年山東に加入し15年中超リーグ得点王。その後河北、梅県鉄漢へて広州へ。中国国籍取得し20年代表合宿に初招集。「野牛」の異名通り泥臭い系。怪我もあり広州で戦力外だったが、20KGダイエットして夏場に結果だし招集。クラブで中盤起用も

https://www.163.com/dy/article/GF8KG5QL0529AII4.html

張玉寧(Zhang Yuning)北京国安 13/4 1997/1/5　FW
浙江省温州出身。185CMの高さとフィジカルが魅力で10代からA代表に抜擢され前回大会予選経験。15年から欧州に渡りオランダでは活躍もドイツ・ブレーメンでは出場機会なく、帰国後北京国安で復活。直前のリーグ戦では2戦4得点と好調。杭州時代に当時監督のトルシエがトップチームデビューさせた。5歳時に父に連れられ日韓W杯中国VSコスタリカを現地観戦。

韋世豪(Wei Shihao)広州FC 15/2 1995/4/8 FW/LM
安徽省蚌埠出身。左ウイングが主で、カットインからのミドルで得点量産し19年、20年と2年連続中国人選手最多得点者。ポルトガルで4年間プレイし、中国復帰後上海海港、国安ではパットしなかったが広州FCで一皮むけた。代表でばスーパーサブでの起用が予想される。U19アジアユースで南野ら擁する日本に2得点、U23代表でも1得点と日本キラー。

郭田雨(Guo Tianyu)山東泰山 0/0 1999/3/5 FW
山東省済南出身、192cmのCF。ポルトガル下部や武漢へのレンタル経験あり。山東生え抜きで今期は得点ランク3位タイの8得点と覚醒し初召集。年代別代表常連だったが19年にU22代表でスタンド観戦時の態度が悪かったため半年間出場停止処分受けている。携帯いじって遊んでたのを協会のお偉いさんに見つかったとか。今後が期待される大型FW

巴頓(Ba Dun) 天津 0/0 1995/9/16 FW/LM
山東省煙台出身のFWor左MF。北京国安育ち、今期加入した天津では限られた戦力のチームで攻撃の核として活躍し初選出。FWの層が厚い為出番は難しそうだが、今後に期待。2018年U23アジアカップメンバー。

・予想フォーメーション

------------艾克森--------------
呉興涵------張稀哲-------武磊---
------呉曦---------金敬道-------
王燊超---朱辰傑--蒋光太---張琳芃
------------顔駿凌--------------

6月ラウンドからの変化は右DF。1番手唐淼・2番手明天が共に負傷離脱。CB起用されていた張琳芃のRB起用が予想され、代わるCBは激戦区。朱辰傑、于大宝、李昂などが蒋光太の相方候補。MFから前は6月ラウンドのスタメンそのままと予想。格上相手のためフォーメーション変更の可能性もあり