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香港代表のアジアカッププレビュー

中国版SNS,微博(WEIBO)の「香港足球記録者」の記事を引用
中国代表が1-2で逆転負け(退場者2人出したとはいえ)アジアカップ緒戦はUAEに1-3で敗れたが、シュート本数ほぼ互角、予想以上の健闘を見せた。

代表メンバー26人

香港代表のアジアカッププレビュー

昨夜(1/14)香港はアジアカップ緒戦を迎えた。今、2年前の予選を思い返しても表現し難い。中超、中甲(中国1部、2部相当)でプレイする主力が欠場し、多くの主力がコンディション不良ながら、監督ヨルン・アンデルセン(ノルウェー出身)と選手たちは期待に応えアジアカップ本大会出場権を獲得した。
今大会で半世紀以上(注:1968年以来56年ぶり)を経て再び出場権を獲得した香港にとり、結果よりも経験がより重要かもしれない。香港の26人の選手たちにより貴重な国際大会の経験となる。香港は今アジアカップ参加国中、世界ランキング、優勝ベットも一番低い。グループリーグでは西アジアの3チーム、特にイラン、UAEのような強豪と同居してしまった。しかし、前評判が悪い時ほど香港は結果を出す。昨年の杭州アジア大会のように(イランを破り4強進出)。

メンバー分析

26人のエントリーメンバーを見ると、監督アンデルセンは選びたいと思った選手を全て選んだといえよう。梁諾恒(Leung Nok Hang/浙江FC)ら負傷者や、家庭の事情で欠場するフェルナンド(Fernando)、国籍取得が間に合わなかった杜度を除けば。梁諾恒の欠場は最も痛手かもしれない、彼と労烈斯(Vas Nuñez英国/メキシコハーフ)のCBコンビは鉄板だった。二人の守備や高さは優秀だが、似たタイプなのでスピードに欠ける懸念もあった。
現状ではCBにはベテランの艾里奥(Hélioブラジル出身)と労烈斯の組合せか。香港の平均年齢は27.86歳、予選時より少し若返っている。

監督アンデルセン、現役時代ブンデスリーガで活躍

西アジアでのキャンプ後の3試合の起用状況を見て、香港の今大会主力は以下と見られる。
GKはやはり葉鴻輝(Yapp Hung Fai)
DFは両サイドバックが陳晋一(Shinichi Chan東京出身/日本ハーフ)と茹子楠(Yue Tze Nam中超の梅州客家)CBは前述の労烈斯と艾里奥。
MF3人は胡晋銘(Wu Chun Ming)陳俊楽(Tan Chun Lok)と今季香港リーグで絶好調の陳肇鈞(Chan Siu Kwan)
FWは安永佳(Matt Orr/父ニュージーランド人、中国2部で昨季得点ランク2位)祖連奴(Juninhoブラジル出身)艾華頓(Everton Camargoブラジル出身)
両サイドバックは共に攻撃的、中盤は胡晋銘と陳俊楽が守備的役割、陳肇鈞はより攻撃的役割に専念し、彼の能力を最大限に生かす。
FWは多くの帰化選手が選択肢を増やす、特に身体能力や爆発力あるブラジル出身組の加入で香港の弱みを補う。

予想スタメン

グループリーグ見通し

グループCで西アジア3チーム(イラン、UAE、パレスチナ)との対戦、香港の見通しは決して明るくない。だが今大会では3位でも決勝トーナメント進出の可能性があるため、グループ通過の可能性はある。
前提はパレスチナに勝利し、UAEから勝ち点獲得し、イランに大敗しないこと。試合日程は悪くない、緒戦UAE、2戦目イラン、最終戦がパレスチナ。
イラン戦を捨てれば、パレスチナとの天王山に主力を8日休められる。
ただアンデルセンのスタイルから、イラン戦で爆守備に徹することはないだろう。アンデルセンが前任の監督たちと違うのは、強い相手でもハイプレスを貫くこと。そしてカウンターから相手に脅威を当たれる。これは杭州味大会でもイラン、日本のような強敵相手に脅威を与えた。しかし前提的な実力やスタミナの問題から、継続し続けられるかは一つの問題だ。

親善試合、チーム状態

事前の3試合親善試合の結果は満足いくものだ。中国に2-1で逆転勝ち、タジキスタンに1-2、サウジアラビアに0-2で敗戦。しかし特にサウジアラビアのような強敵相手に、2点差負けは満足いく結果。この3試合はアンデルセンも満足いくものだろう。だがけが人の状況は楽観視できない。謝家强、艾里奥、祖連奴など、彼らが負傷した場合のCBは周縁徳(Oliver Gerbigドイツ系)になるが、不安要素だ。周縁徳は事前の試合でパフォーマンスが良くなかった。もう1名のCB李毅凱(Li Ngai Hoi昨季中超の南通所属)は香港リーグ帰還後状態がよく、パスセンスもあるが高さは足りない。FWでいえば祖連奴の負傷は楽観視できないが、他にも代役はおりDF陣と比べればダメージは少ない。
香港代表26人中、GK葉鴻輝は間違いなくキープレーヤー。彼のパフォーマンスが香港を左右する。また陳肇钧の中盤での想像力、ブラジル出身FWたちのパフォーマンスに期待。

Everton Camargo

いずれにせよ、50年余ぶりに戻ったアジアカップの舞台、既に香港にとって成功だ。経験はスコアより重要、選手たちにとり国際大会の経験は貴重。
だから緊張せず、全力を尽くし、試合を享受すれば、サポーターにサプライズをもたらすことができるだろう。

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