ニンジャスレイヤーにおけるニンジャとは、一般的にニンジャソウル憑依と呼ばれる現象を通じて一般人が超人へと変化した存在である。ならばニンジャソウルとは一体なんなのか？それは断片的に語られることはあっても、はっきりと断言されたことはこれまでない。そもそもニンジャソウルはいつ、どのように誕生したのか？

（注意:以下の文章には筆者の独断と偏見が多分に含まれています）

平安時代をカラテによって支配していた当時のリアルニンジャがモータルに破れ、ハラキリ儀式を行いソウルをキンカク・テンプルに蓄えたことで生まれたとされる。しかし、そのシステムがなぜ、どのように生まれたのかについては未だ明らかにされていない。

果たしてニンジャソウルとは、キンカクテンプルとはなんなのだろう？

ここでヒントになる物が存在する。スズキ・マトリックス理論とバイオニューロチップ、オイランマインド及びウキヨである。彼らとニンジャソウルとは死者の記憶から復活した存在、主たるネットワークから父親殺し、神殺しを通じて分離した存在であるという共通点がある。

ウキヨの誕生のきっかけとなったネコチャンの自我覚醒は、オイランドロイド・アンド・アンドロイドにおいてユンコと直結ダンスを行なったことにより生じた。これと類似した現象がニンジャソウルにも存在したのではないか。

具体的にはナラク・ニンジャ及びドラゴン・ニンジャにである。ニンジャソウルディセンションのシステムはドラゴン・ニンジャが開発したとされている。だがリヴィング・ウェル・イズ・ザ・ベスト・リベンジにおいて、それ以前にイチロー老人がナラク・ニンジャに覚醒するという、ニンジャソウルディセンションに類似した現象が存在している。
恐らくはナラク・ニンジャの元となるプロト・ナラクとも言うべき何かがあの刑場に存在し、それがイチロー老人にニンジャ生首を通じて接続、ディセンションしたのだ。

この現象を伝え聞いたドラゴン・ニンジャが（恐らくはヤマト・ニンジャ及びシ・ニンジャと共同で）キンカク・テンプルのネットワークをハックし、ナラク・ニンジャの現象を再現する手法を編み出したのでは無いだろうか。

これは神話的に考えるとナラク・ニンジャ＝アプスーからドラゴン・ニンジャ＝ティアマットが生じたという構造を引用しているのでは無いだろうか。

またこれは奈落＝地獄が死と再生を繰り返し永遠に解脱できない責め苦であるという物とドラゴン・ニンジャ＝ウロボロスが忘却と復活を繰り返す、死と再生の蛇であるということにも対応しているのである。