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Welcome 自問自島(あきやさん講演会感想)

真面目な感想は勤勉な皆様が書くので私は楽しく書かせていただきます。


気付けばそこは島だった。

「本日は日差しに気をつけて……」
お天気ニュースが告げる常套句が聞こえてくる季節になったかと思いながら
思いっきり日焼け止めを塗り広げ、キャップを被りサングラスをかけた私が行く先はバカンスではなく「幻冬舎1号館」。
多分一番乗りすぎて、近くに居るのも烏滸がましく、駐車場の物陰で日差しをよけていた。
「たばこの吸い殻ポイ捨て禁止」の看板の横に吸い殻と箱とライターが捨ててあった。”Peace”。

受付開始の連絡に少し怖じけながら足を進める。チケットの番号を聞かれる。慌てて思い出して伝えるとすぐに通される。地下の会場はまだ空っぽだったが、私は編集者の竹村さんの姿勢やお話が大好きなのでこの前と同じ竹村さん真っ正面席を取らせて貰った。
(いつもありがとうございます)

空間はどんどんガールズに満ちてくる、搭乗案内が進む飛行機の保安検査場をこえた客席のよう。登場時間は約2時間。格好は思い思いに、だが目的地はただ一つ。

「ここは自問自島です」

とツアーコンダクター兼キャビンアテンダントのあきやさんがフリップを出した瞬間に気付けばふっと飛行機は着陸して乗客は嬉しそうに笑いあう。

そうここは自問自島。自分のことだけをひたすら考える島。
自分を探求するための島に、私たちは足を踏み入れたのだ。

(ちなみに私が実際に一番行きたいのはマリネラ王国。だって常春の国なんでしょう?)

2時間だけのバカンス。

自問自島ではあきやさんが様々な話をして私たちを色んな場所に連れて行ってくれます。

「なりたい」は哲学。骨に刻みたい言葉。美学。攻めの言葉。
(すぐにこれを思い出しました)
ちなみに私が一番好きなリリックはゆりあんの

まだおもんないとか言ってんの?
文句があんならトロフィー見せろ
血反吐 吐くほどの努力の結晶
何度落ちてもまた登る決勝

Bad Bitch 美学 Remix (feat. NENE, LANA, MaRI, AI & YURIYAN RETRIEVER)
より

ここです。「文句があんならトロフィー見せろ」は仕事で挫いてるときによく心の中で呟きます。

「好き」は本音、本能、直感的なもの。
でも「好き」に責任はもたなくてもいい。一部でもかけらでも好きなら叫べばいい。

「似合う」はしっくりくる、無理しなくても出来る、得意なこと、才能=事実・素質

「違和感」はBTFのマーティンの「チキン野郎」のように言われたら「聞き捨てならねえ」言葉。

その言葉について人の目を気にせずに考える島。それが自問自島。
私は大好きな海の浜辺で考えることにしましたが夜になったら
名物の自問自湯に浸かるのも楽しみです。

旅の先で思ったこと。

旅先では色んな人に声をかけて貰いました。
おだまきさん、おだまきさん、と呼ばれることにとてもうれし恥ずかしく思いながらありがたくお話しさせていただきました。持ち物や髪型やメイクから爪の先までお褒めいただき嬉しかったです大感謝。

でもあきやさんの言葉を聞いているとふと、何もしてないのに涙が湧きそうになる瞬間が何度もありました。
ちょうどお仕事が忙しい時期だからかな、と思ったんですけどコンプレックスのお話とかは私も「わかる」側の人間だったのでぐっと目頭が熱くなるのを何度も堪えました。
ギャル事件もね、同世代を生きたKERA!っ子の私にはね、すごく痛かった。
でもそれを乗り越えられられていた時点で思春期のあきやさんはもう「巨木」の素質があったんだよって勝手に思ってます。

あきやさんの優しい言葉と「骨に刻むでしょ」と当たり前に言われた一言のギャップも大好きです。泣き笑い、あっという間に旅路は終わりました。

本のワークをやりながら私は何を骨に刻むかなあと考えます。
「創作」……うーん。ちょっとちがうかも。
「講師」……仕事変えるかもしれないしな。
でももう、知らないうちに刻んでるのかも知れません。
「建築」……もうこれは、皮膚の上の消せる傷じゃないよなあ、って
どこかで理解している自分がいます。
でも与えられた「しなさい」の仕事だからあんまり乗り気ではない。正直。

それでも骨だけになっても残る言葉を探しに、飛行機からの帰路で買った本を読みながら旅を反芻したいと思います。
あっ、次の旅のチケットも忘れずに購入しておかないとね!!
20日は仕事真っ最中だ~!(大爆笑)

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