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3分でわかる!デジタル地域通貨

こんばんわ。YELLTRON広報担当の鈴木です。

昨今、よく耳にする「地域通貨」ですが、みなさんはどんなイメージをお持ちですか……??「なんだか怪しそう」「一体どういう仕組みなの?」「地域通貨で何ができるの?」など、聞いただけでは分からないことばかりだと思います。

そこで今回は、YELLtumを通して地域通貨をスポーツチームや自治体に提供する私たちが地域通貨についてご説明します。

地域通貨について知りたい!学びたいという方はもちろん、時間がない人でもサクッと学べる内容になっています。
ぜひ最後まで目を通してみてください。


地域通貨とは?

地域通貨とは、簡単に言うと特定のコミュニティや地域で使えるお金、通貨のことです。国内の有名な地域通貨の例として岐阜県飛騨市の「さるぼぼコイン」や面白法人カヤックさんが発行している「まちのコイン」があります。

私たち株式会社YELLTRONも、J3ギラヴァンツ北九州のギラコインや、J3昇格を決めた奈良クラブのならコイン、愛知県新城市の新城コイン、中央日本四県の山の洲コインなどを発行しております。

地域通貨が通常の法定通貨(日本円や米ドル等)と異なるのは、人の感情に訴求する性格を有するということです。「人や地域を支えたい」といった目的やニーズの訴求に工夫が凝らされています。

それらを踏まえると地域通貨というのは、相互扶助や助け合い、環境保護といった経済外活動を内包した通貨であると定義できます。


地域通貨がもたらす効果

では実際に「地域通貨でできること」についてご説明します。
地域通貨によってもたらす効果は主に2つあります。

①地域経済の活性化
②社会的交流の促進・地域コミュニティの助け合い

もし特定の地域通貨でしか、その地域独自のモノ・サービスや体験を購入することができなければ、その地域通貨を使わざるを得ません
先述したように、地域通貨は人との交流や環境保護など経済外的な役割も持つ通貨です。2つに共通しているのは、地域の人々がお互いに持つ知恵や時間、才能、モノなどを交換し、互いに助け合うという「地域のコミュニティの支え合い」の実現を目指している点です。

例えば地域の「つながりづくり」のためのコミュニティ通貨「まちのコイン」は、ビーチクリーンや清掃など地域のためになる行動や、SDGSに貢献することで、加盟店や団体からコインをもらうことができるという仕組みです。また、手伝いを通してその地域への貢献が体験として得られます。

このように人と人とが繋がることで、その地域をもっと好きになり、地域の社会課題の解決や地域経済の活性化につながります。


地域通貨が抱える課題

地域通貨が抱える課題は主に2つです。

①運営(継続)していくこと
②法定通貨と比べ信用力に差があること

地域通貨は多産多死のビジネスだといわれています。
地域通貨はこれまでに約650種類生まれてきましたが、短期間では効果が見出せないなどの理由で、現在でも稼働していて、なおかつ機能しているものはごくわずかです。
そのため長く運用するためには、その地域の特性や魅力を活かしたマーケティングが重要となります。

また私たちが普段使う法定通貨と地域通貨の違いである、信用力に差がある点も課題です。
この課題を解決するためには信用力の醸成と地域通貨を使ってもらえるような仕組み作りが大事だと考えられます。
クーポンやポイント等で通貨の流通スピードを早め、地域経済を活性化させるのが地域通貨の仕組みとなっていますが、地域通貨は強制通用力がないので、納得・信用の上で利用してくれる工夫が必要です。


まとめ

いかがでしたか……?

気軽な助け合いの形を地域に普及させることは、地域通貨が存在している理由の一つだと私たちは考えます。

「人や地域を支えたい」という想いがある人にとって、地域通貨をはじめることは、その想いを叶えるための良い選択肢の一つではないでしょうか。

次回からは国内に存在する「地域通貨」を地方ごとに紹介していく予定です!


参考文献
株式会社NTTデータ.
Octo Knot(オクトノット)|地域活性化のカギ「地域通貨」とは?効果や成功事例、導入時のポイントを解説 (nttdata.com) (2022-07-20).
ORIGINAL Inc.
地域通貨ってなに?|世界目線で考える。|note. (2020-07-26).
科学技術振興機構"日本における地域通貨の実態と類型ー内発的地域活性化をめぐる地域通貨の再検討". ja (jst.go.jp) (2020)


▼こちらの記事ではより簡潔に地域通貨についてまとめています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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