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生産終了したネガフィルムPRO400Hの魅力を再度伝える。

2021年3月にフジカラー PRO400Hの生産が終了した。まだネットで購入することはできるが、値段は高騰してきているし、再販をしてくれない限り確実に手にすることができなくなってしまうフィルムだ。
僕はこのPRO400Hが本当に好きだ。なんとも言えない青みがかった涼しげで透明感と深みの同居した写りは他のフィルムで味わうことはできないし、もちろんフィルムシュミレーションで再現できることはできない。
現像ソフトのCapture OneのstyleでPRO400Hのプリセットがあるが、それも再現できているかと言えば正直疑問だ。
少し露出をオーバーで撮った時の白色の粘りと透明感には何度も驚かされた。

PRO400Hの写真を見たことない人は、フィルム写真と言えば「写ルンです」。で撮ったコントラストが強かったり、解像度が低かったりするプラスチックレンズの写りの写真であったりをイメージする人が最近は多く、そういう人にPRO400Hで撮影した写真を見せると驚く人が多い、とにかく繊細な写りをする。ある意味デジカメよりもクリアな印象すらある。初めてPRO400Hの写真を見た人はなんとも言えない美しさを感じるはずだ。

活躍している写真家でも愛用者は多く、有名なところでは濱田英明さん、石田真澄さん、桑島智輝さんなどがいる。
しかも値段もKodakのポートラ400よりも手頃だった。
僕も初めはポートレートといえばポートラ400みたいな話をよく聞いていたので使っていたけど、どうも黄色味が強すぎて現像から上がってきても、イメージ通りにはならなかった。
それがPRO400Hで全てが解決されたし、なんだか自分が写真家になった気分にさえなった。
しかもPRO400Hは外で撮ろうが、室内で撮ろうが、変な方向に色が転がることはなかった。とにかくどこで撮って自然で透明感と深みのある写真が撮れた。
僕がPRO400Hで撮った写真はちょくちょくInstagramにあげているのでよかったら見てください。
https://www.instagram.com/shinya_nishihara/

そんなフィルムがもうすぐ使うことができなくなるとは、、、、、
本当に悲しい。
僕に残されたPRO400Hは100本弱、たまに安く見つけて(といっても高い)
追加したとしてもカウントダウンだ。

もう本当にフジフイルムにはなんとかして欲しい、
どこかで、この生産終了にはコロナが影響していると思っていて、コロナさえ収束したら、復活するんじゃないと期待している。
そう思っている人も沢山いると思っている。
こういうことは言い続けないと、なくてもいいと思われて、再販してくれないこともあると思っているから、僕は淡々とPRO400HのことをSNSに書いたりしていくつもりだ。


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