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180度開く

先日、ミシマ社の雑誌「ちゃぶ台」を買った。最初から最後まで読んで、何度か読み返している。しばらくの間折りに触れて読み返すだろう。雑誌は沁みる文章でいっぱいだった。そして何よりもまず雑誌の綴じ方に感激した。最初の数ページでさえ手の支えなしに180度きれいに開くのだ。パタンと開いたままに出来る。これがとても気持ちいい。割り箸が上手く割れたときとか、アボガドの種がごろりととれたときのような清々しい気持ちになった。こういう感覚はひょっとしたら私が持っている180度開脚へのあこがれからきているのかもしれない。とにもかくにも、身体感覚から小さな興奮をくれるこの本に触れるとページをめくるたびに嬉しさがわいてくる。この綴じ方が、好きだ。

よい1日を。

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