不合格で落ち込んだ時こそ前を向く
こんにちは、山藤あるとです。
公認会計士試験に限らず、受験においては、合格者と不合格者が出ます。
合格発表はまさしく、明暗が分かれてしまうある意味非情な瞬間でもあり、受験に挑む以上受け入れる必要がある宿命のようなものです。
不合格だったときは、合格という結果が出なかったことでまるでこれまでのすべてが無駄になったような気分になります。
私も何度も味わいました。
それでも、受験をやめるという選択をしない限り、来年度の受験に向けて気持ちを切り替えていく必要があります。
・思うような結果が出なかった人
・次回に向けて気持ちの整理がまだできていない人
など、多くの受験生に最後まで読んでもらえたらうれしいです。
頑張った自分を認める
落ち込むのは頑張ったからこそでもある
私も不合格になった時は、とにかく落ち込みました。
何回も不合格になっていますが、そのたびに落ち込みました。
ただ、中弛みの頃というか、自暴自棄気味になって満足に勉強できていなかった時は、「やっぱりか」という感じで、落ち込みはするもののその程度のひどくはなかったように思います。
そういう意味では、不合格になって落ち込む、ショックを受けるというのは、それだけ本気で挑戦していたことの裏返しでもあると思います。
落ち込んでいない人は本気で挑んでいなかったという意味ではないです。
頑張った自分をねぎらおう
まずは、そんな風に本気で挑戦して頑張ってきた自分を認めてあげましょう。
合格という結果は出なくても、今までの努力が消えてしまうわけではありません。
ただでさえ、結果によって責められたような気分になっているのに、自分で自分を責める必要まではないはずです。
試験制度が合格という結果で認めてくれなくても、自分だけは自分の頑張りを認めて、ねぎらってあげてよいのではないでしょうか。
休むなら期限付きで
自分をねぎらう方法は人それぞれだと思います。
美味しいものを食べるとか、ひたすら寝るとか、趣味に没頭するとか、総じていえば、まずは休むということになるかと思います。
ただ、休む際には、事前に期限を切っておきましょう。
そして、その休みが終わったら、気持ちが切り替えられて落ち着きを取り戻している、とスイッチを仕込んだうえで休む方がいいと思います。
次の受験のために休むのであって、長い間休んではブランクができたり、勉強期間がその分短くなったりして次の受験のためになりません。
時々、次年度の試験向けの専門学校の講座が始まるまで何もしないという人もいます(かくいう私もそういう年がありました)が、「あと1週間、1ヵ月あればもしかしたら違った結果になったかも・・・」等と落ち込んでいたのに、次の受験に向けて早速その1週間、1ヵ月をロスしてしまうのはなんとももったいないです。
休むことで心身の疲れが取れ、人によってはそれだけで気持ちを切り替えられる人もいるかもしれません。
疲れが取れるだけではなかなか前向きになれない、という人もいるでしょう。
そういう時は、多少強引にでも視点を変えてみる必要があるかもしれません。
気持ちを切り替えるのに参考にしたい言葉
落ち込んでいる時はネガティブになりがち
視点を変えてみるにしても、落ち込んでいる時は、なにかとネガティブに受け取りがちです。
私も不必要にネガティブになったりしました。
周りの知人・友人が「また来年頑張ればいいじゃん」と励ましてくれた時も、ひどい時には、「また来年って簡単に言うなぁ~」とか「今フルマラソン走り終えた人にもまたすぐフルマラソン走れって言えるの?」とか心の中で思ってしまった時もありました。
振り返ると悲劇の主人公っぷりが恥ずかしいですが、そうやって落ち込むことで受験とまっすぐに向き合うことを避けていた、と今では思います。
ネガティブになっている時は、周りの励ましも悲観的にとらえてしまい、そんな自分にまた落ち込むという連鎖に陥ることもありました。
そういう状態では、何かを判断するにしても、適切に考えられない可能性が高いです。
まずは落ち着けるように休みつつ、卑屈に考えてしまいやすい状況にあることを自覚しながら、時間の助けを借りて少しずつ凝り固まった心をほぐしていくことしかないのかもしれません。
不合格は失敗ではない
視点を変えてみるには、先人のありがたい言葉を参考にしてみるのがよいと思います。
発明家として有名なトーマス・エジソンはこんな言葉を言ったそうです。
ー『それは失敗ではなく、その方法ではうまく行かないことが分かったから成功なんだ』ー
これを受験に置換えてみると、不合格は失敗ではない、といえると思います。
振り返ってみると私も、合格=成功というイメージからか、不合格=失敗と受け取っていて、失敗した、という側面ばかりを気にしてしまっていたと思います。
失敗というマイナスイメージを自分に与えていて、それが落ち込む要素の一つになってはいないでしょうか。
しかし、エジソンが言うように、不合格を失敗とは考えず、合格にさらに近づくための経験ができたと考えることもできると思います。
言い換えれば、不合格は1つの終わりではなく、合格へ続く道の通過点であって、受験生にできるのは勉強を続けていくのみ、ということと考えてはどうでしょうか。
少々強引かもしれませんが、それくらい割り切って視点を変えてみた方が、思ったよりもうまくいくのかもしれません。
事実は変えられないが受け取り方は変えられる
またよく言われるのが、不合格という結果はどんなに落ち込んでも変わらない、ということです。
現実を突きつける厳しい表現ではありますが、たしかにそうです。
もっとドライに言えば、不合格という結果に落ち込むことは、次の受験の合格には何の役にも立たない、とも言えます。
究極的には、受験生が合格のためにできることは、受験することと勉強することのみです。
合格したいのであれば、厳しくとも次の試験に向けて動き出すしかありません。
ひたすらドライな言い方ですが、落ち込む暇があったら、エジソンが言うように不合格から分かったこと、上手くいかなかったことを洗い直して次の勉強に活かした方がよっぽど役に立ちます。
結局のところ、問われているのは「覚悟」であるということに行き着きます。
そう考えると、不合格という結果が出た直後は、試験に対する「覚悟」を決める最大のチャンスなのかもしれません。
受験を続けるなら覚悟を決めるしかない
落ち込んでいる自分を言い訳にしていないか
私も不合格が続いた時は、落ち込んだ状態が続き、何をするにも暗い気持ちがつきまとう時がありました。
結局自分では気持ちを立て直すことができず、時間が解決してくれたわけですが、ある時になんでこんなに立ち直れないんだろうといろいろ考えていたら、ふと「不合格で落ち込んでいることを言い訳に勉強していなかった」自分に気が付きました。
つまり、勉強したくないがために落ち込み続けていた、落ち込んでいることにしていた、ということです。
これに気づいた時には自分でも衝撃でしたが、否定できない自分もいました。
受験をやめるという決断も出来ず、かといって勉強もしたくない、そんな自分が勉強をしない言い訳にできるものが、「不合格によって落ち込んでいるという状況」だったということです。
自分の覚悟のなさが、落ち込むという感情を生み出していた、言い訳のために必要とし利用していたのです。
もしかしたら、自分が本当に覚悟が決まったのは、これに気づいた時かもしれません。
変わることはこれまでの自分との決別
合格するための覚悟は、言い換えれば、不合格だった自分との決別、ということかもしれません。
非常に抽象的な表現ですが、受験勉強とは、合格できなかった自分から合格できる自分に変わること、です。
これまでの不合格だった自分ではなくなる、これまでの自分を踏み台にしてでも合格できる自分に変わっていく。
そういう一連の流れが合格するということかもしれません。
そうであるなら、いつまでも落ち込んでいる自分のままであったなら、それは合格できる自分に変わっていけていないといえそうです。
その意味では、変わるということは勇気のいることではあります。
でも、公認会計士試験の合格にはそれだけの価値があると思えるのなら、きっと変われると思います。そしてそれは、自分の意思で手に入れられるものです。
次の合格を目指して
次の受験に向けて覚悟が決まったなら、来年度の試験合格に向けた誓いを紙に書いて部屋の見えるところに貼ってみましょう。
必ず「いつ」の試験合格を目指すかを明記しましょう。
その際にはぜひ下記の記事も読んでみてください。
やると決めたなら行動あるのみです。
まとめ
・落ち込むのは頑張ったからこそ
自分で自分の頑張りを認めてあげよう
休むならダラダラしてしまわないように期限付きで
・不合格は失敗ではない
エジソンだってそう言っている
どんなに落ち込んでも事実は変わらない
・覚悟を決めて次に向けて動き出そう
落ち込んでいるから勉強しないでよい、と言い訳にしていないか
やると決めたら行動あるのみ
少々取り留めのない話になったところもあるかと思いますが、少しでもあなたが前向きになるヒントがあったなら嬉しいです。
合格に向けて頑張るあなたを応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
よかった、ためになったと思ってもらえた方は、スキやフォローをしていただけるとうれしいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?