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秋の入り口

昨日は母の月命日。お参りへ。父にアパートまで迎えに来てもらいました。母はお花が好きでした。野原に咲く高原植物のような小さな花が。私はバス停からの帰り道、青い露草を見つけて、母が好きそうだな、と思っていました。昨日はそこによってもらい、露草を摘んで日高へレッツゴー。

家のお仏壇には菊が飾ってありました。父は父なりにお花を絶やさないように飾ってくれている。私は手を合わしてお参り。何て言えばいいんだろう。

お彼岸に行った長野の家からこっちに持って帰ってきたものがありました。食器類。バックとかマフラーとか。アパートに持っていきたいけれど全部は持っていけない。今は今で生活が成り立っている。ただ、使うかもしれないから、持ってきた。耐熱ガラスの急須だけはアパートに持って行くことにしました。

昨日はね、そっとしておいてほしかったの。ティーンはとっくにすぎたのに。脆弱なこの心。かつての自室にこもってポロポロポロ。壁には思い出が飾ってあった。そこは10代、20代を過ごした私の部屋だった。懐かしさ。今まだ、色濃く残ってる日々。パタン、と本を閉じるように、蓋をしておきたい。

父に『そっとしておいて、聴いてもらうことはできないから』とメール。父は耳からより、文章の方がわかる。少し落ち着くまで、30分くらい部屋にいた。下の部屋に降りていくと「大丈夫かね」と父。父は心配してくれている。『うん』。ランチを仲良くして、帰ってきました。ご飯を美味しく食べれるって幸せなことだね。

私はこのアパートの部屋が好きだな。去年の夏『電子チップの君』というファイルを書いていた。詩だけ書いていこう、と思ったときに消しちゃったけれど。カノンは文章書くことが好きなんだな。その時も玄関をカバー画像にしたんだよ。青いヒトデと貝殻の置物が飾ってあったんだけれどね。ようこそ。カノンのお城へ。

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