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掌を合わせた誰かのため、願いが叶うように猫を被る「ふゆ」、という話

 冬優子「ねえ、言ってないんだけど」
 P「何が?」
 冬優子「確かに言ったわよ。たまにはふゆを対象アイドルにして、ボーカロイド楽曲をイメージソングにした投稿をしてくれって」
 P「そうだな」
 冬優子「あと、メジャー過ぎず、昔過ぎず、適度に今年2024年くらいのボカロ曲を選んでね、とも言った」
 P「そうそう」
 冬優子「だけどその結果、『最終日の大トリ前に選ばれるようなイメソンにして』とまでは言ってないわよ! 確かに穂乃香の『ラストダンス』みたいにすごく美味しいとは思ったけど!」
 P「ならよかったじゃないか」
 冬優子「だとしても『パーソナリティやリスナーに刺さるようなイメソンにして』とも言ってない! ふゆ、まさか次回もこの路線でやるの!?」
 P「まぁ、それは次回までに発表される新しいボカロ曲次第かな」
 冬優子「アンタ、ふゆのことは1ミリも考えてないわけ!?!?」

 ということで、ryutoの新しいぼかますの投稿シリーズ、はじめてみました。
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 『ボーカロイド曲で選ぶアイドルイメソン生』。22回目を数え、今回から主催がやまりんさんとなりました。
 前回3104さん主催の21回では、ひとつのターニングポイントとして、これまで綾瀬穂乃香ちゃんで選んできたボカロの「ラストダンス」から、ユニットのアズールブルーで「あいのうた」までをつなぎました。
 穂乃香ちゃんとボカロ曲を組み合わせた舞台が一旦は形になりましたので、まだまだ形にできるアイドルを選んでいったわけですが、その中で楽しめたのが冬優子ちゃん。何年経っても、はやりすたりも何のその、ふゆのボイスとダンスとビジュアルはとどまることを知りません。

冬優子「褒めてるとして受け取ってあげるけど、もう少しその表現、なんとかならない?」
P「でも、ふゆミームになったのも確かだろ?」
冬優子「それはそうなんだけど…」

 で、名前の通り冬という季節は春の前にあるのですが、春になっても、最初は何かと人々は春にとまどうわけです。別れに、出会いが来て。期待もしますが、見えない新しさは時にとまどいをもたらします。

 冬優子ちゃんにとって、ひとつひとつの仕事は、いまや猫を被らなければ成し遂げられません。ラジオだったり、テレビ番組だったり。たとえ影で文句を言われても、本当のことを言いたくても、猫を被らないと、誰かの祈りは届かないのです。何回も祈りを届けられなかった冬優子ちゃんだから、分かることなんです。

 でも、それが私にとって良い。だって、冬優子ちゃんは、どちらの「ふゆ」も本物にしたくて努力をしてきたのですから。猫を被ったふゆを見てうなずきつつ、私の前で見せるふゆにも、分け隔てなく接することが出来ます。むしろ後者が好きなところが、私がプロデューサーである結果かもしれません。

 青屋夏生(あおやなつき)さんによる「てのひら/重音テトSV」は、2024年2月27日にボカコレ2024冬TOP100参加曲として発表されました。メロディは春のように軽快、歌詞は冬から春になりたての現実的な温度を感じさせます。

 でも、聞いていけば、きっと、みなさんの願いは、推しに届くという期待を抱くかもしれません。私も、冬優子ちゃんに願って、冬優子ちゃんに届けばいいなと思ってます。

冬優子「でも、アンタが「プロデューサーのふゆ」を願ったとして、ホントにふゆがプロデューサーをやるって言ったらあんたは反対するでしょ」
P「だってまだやりたいだろ。アイドルを」
ふゆ『もちろんです、プロデューサーさん♪ ふゆ、もっとみんなの願いを叶えてみせますね!』

 最近はミームに、保母さんに、共学同級生の制服と大忙しの冬優子ちゃんですが、これからもボカロの世界で猫を被る冬優子ちゃんをよろしくお願いします!
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 ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。

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