スクールアイドルへようこそ、ラブライブ!へようこそ
【はじめに】
突然ですが、私はラブライブシリーズ「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」に触れて、ハマって1か月も経たないうちにDOLLCHESTRA(村野さやかちゃん、夕霧綴理ちゃん)の虜になり、ついでにラブライブ!北陸予選優勝から全国大会決勝まで目の当たりにしてしまったヒトです。
ラブライブ初心者なので調べた限りですが、それぞれの学校に所属して、3年間という限られた時間の中で活動するのがスクールアイドル。そのすべてのスクールアイドルの憧れの場所が「ラブライブ!」です。この「ラブライブ!」シリーズでは、かつて廃校の危機に活路を求め、伝説になったユニットがいるほどで、蓮ノ空は「地区予選→北陸予選→全国大会」と進んできたことからも、その規模の大きさやレベルの高さが伺えます。
アプリ「Link!Like!ラブライブ!」から閲覧できるストーリー「活動記録」15話は、ラブライブ!全国大会で敗退したメンバーの、大会翌日のことが描かれています。
前年は北陸大会を突破するも全国大会は辞退したため、実は現在の蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにとっては、ラブライブ!関係で初めての敗北ということになります。メンバーそれぞれの思いを紐解きながら、「ラブライブ!」の世界にさらに足を踏み入れていきたいと思います。
①大沢瑠璃乃ちゃん
瑠璃乃ちゃんにとって全国大会の場は「すべてのスクールアイドルの憧れの場所であり、旅の目的地」に感じられ、さらには加入時期の短さが負い目になっていました。梢先輩が「スクールアイドルであるかどうかを決めるのは憧れた日数や積み重ねた年月だけか」と問いかけ、部長直々に「スクールアイドルを見る目には少し自信がある」と声を掛けられて自信を取り戻す瑠璃乃ちゃん。楽しいことがしたくてスクールアイドルになった、と話します。
経験の長さが絶対有利でないことはどの世界も同じですが、負けた時に「経験値不足」が自らに向いてくることはどうしてもあります。逆に、経験の短さを、努力や才能、工夫で補うのもまた、スクールアイドルならではでしょう。
②藤島慈ちゃん
小さい頃の子役経験だったり、スクールアイドル以外での配信経験もありで、勝負の世界の厳しさを知り尽くしている慈ちゃん。だからこそ、なぜ全国大会で負けたのかと荒れ気味でした。でも、「幼馴染の瑠璃乃ちゃんと大きな舞台に立てて嬉しかった、踊れるようになって、色んな人に覚えてもらった」という、今まで出来なかったことが、出来るようにもなっています。
世界最強のスクールアイドル、それは、かつてラブライブ!で優勝したグループが伝説になったように、出来るようになったこと、これから出来るようになることが、未来のスクールアイドルへの光となる存在でしょうか。みらくらぱーく!の大進撃にも期待です。
③村野さやかちゃん
フィギュアスケートの腕前もなかなかのさやかちゃん。フィギュアスケートとスクールアイドル、どちらも「女の子の永遠の憧れ」であり、ほんの一握りにしか夢を掴めないという現実と戦い続けている彼女は、敗退した翌日も、フィギュアスケートに向けての練習を行っていました。
憧れの姉の背中を追いかけるも、優勝の多かった姉と比べて3位からスタートしたさやかちゃん。「負けたのは練習が足りなかったせい、初めて自分でも努力と思えること」をしましたが、その後もほとんど負けてばかりとはさやかちゃんの言葉です。それでも、努力することを諦めず、「努力を怠って試合に臨めば、たとえ結果を得られたとしても満足できない」と思うようになったそうです。
私がプレーしているアイドルマスターシンデレラガールズの担当アイドルである綾瀬穂乃香ちゃんもまた、バレエダンサー出身でしたが「報われずとも納得できる努力がしたい」という思いがありました。ある意味では、スクールアイドル/アイドル以上に、環境だったり、更には自分ではどうしようもできない時の運が降りかかるのが「フィギュアスケート」「クラシックバレエ」である、というイメージが私にはあります。
「それでも」という思いひとつで、好きな事、楽しい事を続けていく。それは、最前線で走り続けることの証明にもなる。それが、さやかちゃんと穂乃香ちゃんだと思います。
④夕霧綴理ちゃん
かつては「スクールアイドルではなく、夕霧綴理である」という、彼女にとっては呪いのような言葉に悩まされていた綴理ちゃん。さやかちゃんのおかげで、その鎖を断ち切って、それでも変わらずさやかちゃんのお世話で生きている綴理ちゃんですが、「さやが隣に立ってくれて他に何もいらないと思ってた」「スクールアイドルになって、蓮ノ空が好きになったけど、蓮ノ空が一番だと届けられなかった」という、欲張りな気持ちを頑張って整理しようとしていました。
時間をかけなければ正しく伝えられないけれど、それでも今の綴理ちゃんには、頑張って受け止めてくれるさやかちゃんがいて、蓮ノ空の世界に飛び込んだきっかけのDOLLCHESTRAの安定感にして、それでも底を見せない魅力を感じることが出来ました。
私も、一番最初のきっかけは綴理ちゃんで、それから、見た目とかキャラクターではなく、自ら発する台詞から、綴理ちゃんの魅力に気づかされました。さやかちゃん共々、もっと追いかけてみたいです。
⑤日野下花帆ちゃん
イメージしていた学校生活との違いで、学校を辞めたいと思ったけれど、まさに「その後輩が、その先輩に出会わなかったら。その先輩が、その後輩に出会わなかったら」というほどの運命の出会い、そして梢部長の猛アタックで、現在のスリーズブーケが出来上がりました。
パートナーである梢部長の「花帆さんと一緒にラブライブを目指したいと思った、楽しそうにライブをするあなたの笑顔が好きで、一緒だから毎日頑張れる」が、花帆ちゃんにとっても救いになったと思います。
ですが、夢と勝負の世界である「ラブライブ!」に全てを懸けていたのは、誰よりも梢部長本人でした。
⑥乙宗梢ちゃん
小さい頃からの夢であるラブライブ!優勝。そしてそのために青春を送るスクールアイドル。全国大会まで行きましたが、「優勝に手が届いたと思っても、本当に欲しいモノだけ手に入らない。優勝できなければ私にも何もない」と涙します。
たったひとつのためだけに生きる、ということは、否定することが出来ません。唯一の目的に向かって進むことは、次の夢だったり目標にもつながるからです。
それでも、花帆ちゃんが「スクールアイドルとして悲しい思い出になっちゃうなんて、絶対にダメです」と寄り添ったことは、梢部長にとって、救いになったと思います。
【おわりに】
ラブライブ!全国大会も終え、ストーリー上は、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの1シーズン目が終了した形になりました。勝たなければ得られないものがあって、ただそれだけのためではないかもしれないけれど、スクールアイドルには3年間という限られた時間があります。
私も、2023年4月スタートのアプリを、12月よりスタートさせましたが、最後の瞬間まで、スクールアイドルの青春を、輝きを、心に刻んでいきたいと思います。
スクールアイドルへようこそ、ラブライブ!へようこそ。
-----
ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?