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「”私にしかない才能”を磨く方法とは?」対談の報告。

2022年1月のスペシャルイベントが無事に終わりました。
中国語コーチング第一人者伊地知先生との対談:
『私しかない才能を磨く方法』
参加者は30人を超えて、とても充実した内容でした。
為になった沢山の話から、一部の内容を紹介します:

リンヤン:
the courage(カレッジ)のHPを拝見して、”自分で答えをだせる”という言葉が印象的です。なぜそうだと思われるのですか? 
また、”コーチングの世界では「クライアントは完全な人間であり、自分で答えを出し、決断し、前進する力を備えている」と定義しています。”(伊地知先生のブログより。)私達は(少なくとも自分は)何かを学ぶときに、先生や師匠に教えてもらうのを待つ。先生の言われたとおりにするのは、一般的な学ぶ勢だと思いますが、”自分で答え出したり、決断をするのですね・・”とても新鮮です。

ジロー(伊地知さん):
コーチングの世界では“定義しています”と書いたのですが、これ、実は答えを出せるかどうかはわからないんです。あくまでもコーチングの世界ではそう定義しているというだけなんですね。
もう少しわかりやすい例を挙げると、コーチングの基本的な考え方の1つに「望んだことは必ず叶う」という考え方があります。
本当は、望んだことが叶うかどうかなんてわかりませんよね。叶うかもしれないし、叶わないかもしれない。多分今までの経験から「望んだって叶わないよ」と考えてる人もいると思います。

ただ、「望んだことは叶う」と考えるか、「望んでも叶わない」と考えるかは、今私達が選択することができます。どっちの考え方を選ぶかは決められるんです。
で、どっちでも良いんですけど、「望んでも叶わない」と考えると、そもそも叶わないのに、自分が何を望んでるかなんて考える意味も無いので、そんなこと考えなくなります。逆に、「望んだことは必ず叶う」となったら、「あれ、自分は何を望んでるんだっけ?と真剣に考えるようになります。」何を望んでるか知らないのに望みが叶うなんてことは考えにくいので、望んでることをより真剣に考える「望んだことは必ず叶う」という考え方の方が望みが叶い幸せになりやすいので、その考え方を選択するというものなんです。
そして、受講生が自分で考えて、選択して、行動できると信じることで、それはできるようになるし、もしそれができないと考えるなら、目標を無難なものに下げて、まあまあのことをやるようにコーチも促してしまうことになります。
すごく身近な例でいくと、上司なんかがすごく信頼してくれていて、心から「お前にできないはずがない」と言ってくれたら、なんか頑張れちゃったというのもコーチングだと思います。 

リンヤン:
よく考えれば、「前進する力を備えている」の設定は、一水空も全く同じ考えです。一水空は受講する生徒さんをまず健康な人として見ておきます。自ら肯定するところから始めます。生徒さんから似たような経験話を聞いたことがあります:とある気功教室を体験しようとしたら、まず何かの病気や弱みを当てられます。”私の教室に入ったら、あなたの病気は必ず直してあげる。私のいうことを聞いて、全部任せてください。”
一水空は逆です:生徒さんの病気のことをできるだけ避けて触れないように心がけます。「みんなでよりよく健康しましょう」の方針でプラス思考を目指します。
弱みは誰にでもあります、どう対処するのかによって、生き方が変わると思います。悪いところをばかり見ると、そこはどんどん大きくなってしまいかちですが、同じことで、いいことを伸ばそうとすれば、いいことがどんどん起きますね!

リンヤン: 受講者たちのよくある目標は、どういったものでしょうか?
ジロー(伊地知さん):
目標と目的があるんですが、目標としてはやっぱり「中国語が話せるようになりたい!」「中国語の試験に合格したい!」という方がほとんどですね。ただ、その目標を達成したい目的は何かということを確認していくと、そこには人それぞれ本当に異なる目的があります。中国語を学んで、年収を上げて、経済的自由を手にして、家族との時間を増やしたい中国語を学んで、どこでも自由に仕事ができる状態を作って、好きなところで好きな仕事をして、いつも「自由だなあ」って感じたい中国語を学んで、あいつにしかできないと思われる仕事をして、同僚にすごいと思われたいなどなど。
リンヤン:なるほど!目標と目的は全く違うものですね~

リンヤン: 
語学コーチングのなかでも、「原点」のような存在はありますか? 一水空の中で、まず土台作りから始まる。身体が戻るところ、こころが宿る場所として、物理的にそのような場所を作ることが、色んな行動を起こすための拠点、原点だと考えています。ホーム作りのようなので、身体の”ふるさと”だと名付けてます。 
ジロー(伊地知さん):
もしかしたら自分観察、自分のことを考える時間を持つということがそれにあたるかなと思います。自分の大切にしている価値観なんかを意識していても、日々忙しく過ごしているうちにそれを忘れてしまうことがあったりします。私も自分の個人的な価値観としては「楽しく、優しく、繋がる」という3つがあるのですが、気がつくとすごく他者を意識しすぎて疲弊してて、「あれ、全然自分の価値観に沿ってないことやって疲れてる」となって軌道修正したりすることがあります。
結構他人のことは気にしてあげられる人が多いと思います。自分の部下が辛そうにしてたら「大丈夫かな、体調悪いか?それか、仕事多く渡しすぎた?量は多くないはずだけど、あいつの好きじゃない仕事の比率が多すぎたかな?」など。でもそれを自分にしてあげられる人は意外とすくないので、
1日の中で自分のためだけに、自分のことだけを考える時間なんかを持つのは原点かも知れません。ワクワクしてるかな?などの問いかけの時間とも言えるかと思います。
リンヤン:
仰る通りだと思います。実は、一水空のコンセプトは、「自分を知る」ために、自分を見る機会として考えております。ジロウさんが仰られた「自分観察、自分のことを考える時間を持つ」、とても大事なポイントだと思います。
誰にでもできることですが、つい色んなものに追われて一日が終わってしまうのは現実です。マインドフルネス、瞑想など様々自分との対話方法がありますが、習慣化して続けられるのは、もっと難しい。
そして、動いていた身体をすぐに静める状態するのは、簡単なことではありません。心を静かにしようと思っても、すぐにそのな状態に入れません。そんなときの入り口として、一水空は良い方法だとお勧めしたい。
以前自分のブログにも書きました:「覚悟」のために、部首を取ったら、「見吾」になります。まずは自分の身体を見ることから始めるのは、スタートするための基礎作りです。
現代人は、つい「効果」ばかり求めて、自分が備えている「能力伸ばし」には、目が行かないのは、ちょっと残念ですね。

以上、対談会での内容一部です。

実は、事前の打ち合わせで、ジロウ先生にこんな質問をしました:
先生から見るこれからの日本と世界は必要とするのはどんな能力ですか?
ジロウ先生:
いつの時代も、ということかもしれないですが、自分を知る能力かなと思います。 
結構周りにギラギラした人がいたりすると、周りの人の夢と自分の夢がごっちゃになってしまって、よくわからなくなったりします。みんなが大企業に行きたいって言ってるから、自分も大企業で働こうとか、経営者はみんな上場を目指してるから俺たちも目指すぞとか、そうすると本当は自分がやりたいと思っていないことなので、全然成果も上がらなくて、成果が上がらないから自信もなくなってという悪循環になると思います。
なので、いきなりすごく知るというのは難しいかもしれませんが、どんな時に「楽しい」って思ってるんだろうとか、そういう小さな観察ができるという人はすごく幸せになれると思います。
リンヤン:
この話はとても良かった!ついつい、周りに流されやすい世の中ですが、小さな「自分観察」をできる習慣は、確実な能力に繋がると思います!

「自分しかないの才能」を磨きたいのであれば、まず自分観察、自分を知ることから始めます。
自分の力を信じて「勇気ある選択」、「目標と目的の違い」を認識する。。
これらのことが累積していくと、道が開いてくと信じます。

ジロー先生、いろんなことを学ばせて頂きました!
本当にどうもありがとうございました。非常感谢您的指教!

対談の録音を収録しました:

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