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働き方について語ってみる

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完成度の高いコミュニティはコミュニケーション量が少ない

完成度の高いコミュニティはコミュニケーション量が少ない

 最近、社内で「コミュニケーションを促そう」的なイベントが立て続けに2回発生しました。うち1回はほぼレクリエーションなので何も考えず楽しめばよかったのでいいのですが、一方の1回はチームで打ち合わせてアウトプットを発表するタスクを負うもの。後者に対する私の感想は「レベル低いなあ」です。外資企業にいる時点で職場のレベルは日系企業よりはるかに高いのですが、やっぱりこういう無駄なことをやるものなのかという

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「同一責任、同一賃金」が正解です

「同一責任、同一賃金」が正解です

いづつです。こんばんは。流行っているワードに違和感があると、つい何かを書きたくなります。

私は「同一労働、同一賃金」というワードが嫌いです。この考え方は、働き方改革から逆行するからです。このワードを掲げる人ほど生涯同一賃金に落ち着きますよと言いたい回です。

■働き方改革とは何かをおさらい

過労問題に端を発したこの働き方改革のムーブメントは、残念ながら失策と断言していいと思います。

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会社のレベルが低いとわかるドキュメント

会社のレベルが低いとわかるドキュメント

こんにちは、いづつです。会社の先輩と話していたらため息が出るエピソードを聞いたのですが、他社でもあるあるだと思うので書いておきます。

■紙切れの誓約書

先輩が、ある日突然「競合に転職しない」という内容の誓約書にサインさせられたそうです。たぶん最近競合へ転職する人がいたからだと思うのですが、なんとも情けない会社だこと。私も過去の転職時に去る会社に同じようなドキュメントにサインを要求され

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本当は日系企業のほうが働き方改革しやすい

本当は日系企業のほうが働き方改革しやすい

 こんにちは、いづつです。久しぶりに働き方改革の話を書きました。

■改革は順調ですか

 さて、あなたの会社では働き方改革は順調ですか。聞いておいてなんですが、順調ですなんて答えはたぶんないと思います。適切な内容で改革を断行できる会社は「もうやりました」だし、遅れていてもせいぜい「経過観察中です」が答えになるからです。不適切な内容で進めている会社は言わずもがな「ぜんぜん進みません」になります。

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とにかくiPad miniが便利だって話

とにかくiPad miniが便利だって話

 iPad mini 5を手に入れて、プライベートと仕事で両用しています。おかげでどちらの日常も劇的に変化。その素晴らしさをお伝えせずにはいられません。いつもと違ったテンション高めの記事です。

■2台持つなら役割が異なるものを

 そもそもタブレットを買うことを考えたのは会社からiPhone 6が与えられたことがきっかけ。もともと個人でエントリーモデルのスマホ、AQUOS Sense Liteは

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トップの無言はメッセージである

トップの無言はメッセージである

こんにちは、新しい仕事はハードですが学びが多くて充実しています、いづつです。今回もマネジメントについて書きます。

日系の大企業にいたわずか1年4ヶ月の間で、海外含むグループ会社全体で残念なことに2名の労働中の死亡事故が起きました。とても心痛ましいことです。

しかし心痛むことに加えて強く気になったことがあって、それはこれらの死亡事故の後、社長から何もメッセージがなかったこと。実際のと

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人材集めは人事部の仕事じゃない

人材集めは人事部の仕事じゃない

 ついにNewsPicksのフォロワーが200人を超えました。ありがとうございます、いづつです。昔のTwitterアカウントの最高記録が1000人だったので、ユーザー規模を考えると200人ってだいぶ健闘しているんじゃないかと、調子に乗っております。

 また転職ネタですが、こんどは企業側の人に向けた話です。

■もう転職って普通の活動ですよね

 電車に乗っていると、ぱっと見渡すだけでどこかしらに

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外資に転職してよかったこと

外資に転職してよかったこと

 大学の教職員という特殊な仕事を除くと、最初は外資企業で働き、その後日系、すぐにまた外資へと移ってきた転職マン、いづつです。いやもう、古い企業にいると簡単に腐りますよ。もう二度と古い日系企業には戻れないなとすら思います。

 もちろん全ての企業をその資本だけで単純カテゴライズはできませんが、同じような転職経験者たちや転職エージェントたちに話を聞くと似たような見解が聞けるので、だいたい合っていると思

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福利厚生の充実は働き方改革からの逆行である

福利厚生の充実は働き方改革からの逆行である

 こんばんは、電車通勤になって1ヶ月、車内やホームで人物観察が楽しいいづつです。面白みのない日記だけ書いていてもだれてくるので、時々特集っぽいことを書かないと。

 人材を取り合う慢性的な労働力不足なニュースが連日のように目に入るこの頃ですね。どうやら日本に限らないようですが、従業員満足度を高めるために多くの企業が福利厚生の充実を目指しています。しかしこれ、まだまだ前時代的な発想だなと思ってしまい

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転職が活性化したときに必要な会社設計

転職が活性化したときに必要な会社設計

 こんばんは、先週の引っ越しで2度目の東京都民になりました、いづつです。また思うところを書いてみます。今回はニュース記事が起点です。

 経団連会長が、ついに終身雇用システムがもう続かないと認めました。というか終身雇用システムは特殊な条件でのみ成り立つ例外的なものなので、これがいつまでも続けられると思うほうがおかしいのですけど。

 終身雇用は企業の成長が確実に約束されている場合にのみ成り立つ特殊

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評価されるなら社内より社外のほうがいい

評価されるなら社内より社外のほうがいい

 こんにちは、いづつです。また思うことを書いてみました。

■上司がつけたあなたの評価値は妥当なのか

 サラリーマン、サラリーウーマンなみなさんは、上司に仕事ぶりを評価されています。そして、評価値をもとに会社のシステムがあなたの給料を決めている。いたって一般的な考課システムなわけですが、これって正しいのだろうかと考えたことはあるでしょうか。たった1人の見る目とひとつの計算式で人の価値を決めること

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コミュニケーション手段の使い分け

コミュニケーション手段の使い分け

■電話は迷惑ツール説

 最近、電話というコミュニケーションツールについて頻繁に盛り上がっていますね。ざっとネット上の話を読んでいると「電話は迷惑」という意見が多数のようで私もその1人。

 しかし文字、対面、電話というのは所詮手段であって目的達成のために適切なものを選べという話に落ち着くもので、電話にだって少しくらいはいいところがあるのはわかっている。

■じゃあ整理してみよう

 ということで

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個人は企業より強いという新しい常識

個人は企業より強いという新しい常識

 この話題ももうあちこちの特集や書籍で読めることで、何番煎じなんだかわからないくらいです。むしろ非noteユーザーにこそ読んでほしい気はしますが、日本中の社長と人事部が働き方改革を本質から理解して進めてもらうためには必要な基礎知識だと思うので、最後にまとめておきたくて。

■企業も世の中の価値観の変化に気づこう

 働き方改革の必要性を生じさせた原因には社内と社外の状況変化があるもので、社内事情の

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会社は司祭のいない宗教団体かもしれない

会社は司祭のいない宗教団体かもしれない

 こんにちは、いづつです。実は多くの会社が、宗教団体と同じ構造でできていますよ、という解説を書いてみたのでよかったら読んでください。

■組織の仕組みはわかりやすく分類できた

 組織のことで読んだ本の紹介2冊目。フレデリック・ラルー氏著「ティール組織」は、読む前は近年興りはじめた新しいタイプの組織形態であるティール組織の解説だけかと思っていたのですが、読んでみるとその解説の前にきちんと従来の組織

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