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評価されるなら社内より社外のほうがいい

 こんにちは、いづつです。また思うことを書いてみました。

■上司がつけたあなたの評価値は妥当なのか

 サラリーマン、サラリーウーマンなみなさんは、上司に仕事ぶりを評価されています。そして、評価値をもとに会社のシステムがあなたの給料を決めている。いたって一般的な考課システムなわけですが、これって正しいのだろうかと考えたことはあるでしょうか。たった1人の見る目とひとつの計算式で人の価値を決めることは妥当なのでしょうか

 もっと多数の人によって自分を評価してもらう方法があります。もちろんそれはSNSです。TikTokやInstagramで日頃からコンテンツを公開しているようなユーザーであればフォロワー数がだいたい評価値なわけですが、そういうインターネットでコンテンツ提供を生業としていない場合はLinkedInがおすすめです。プロフィールやスキルをしっかり書いて公開していると、時々転職エージェントやヘッドハンター、稀に人事担当から直接声がかかります。会ったことも話したこともないのに、掲載した少ない情報量ながらある程度自分のことを評価してくれる人が現れるって、いい時代になったものです。スマホ越しに世界の目に自分を晒してみると、「世界中の人からみた私の評価はどうなんだろう」と考えることが増えました。野球選手が年俸を球団と交渉するようなことを、サラリーマンでもやれるのではないか。

■3つのバランス、賃金・労働力・学び

 会社の側からすれば、当然ですが従業員にはなるべく安い賃金で働いてもらいたいもの。人は環境を大きく変えることを面倒臭がる生き物であることを利用して、会社は従業員の能力上昇より緩いペースで賃金を上げるというのが常套手段になっています。よほどのスーパーマンでない限り新しい仕事を始めたばかり人のは「労働力<賃金」という賃金過剰な状態ですが、仕事を身に付けながら働きぶりが改善してくると平均的には2年前後で逆転し「労働力>賃金」で労働力過剰になります。もちろん個人差が大きいことには注意。会社はその後さらに2-3年くらい従業員に続けて働いてもらえば元がとれる計算になります。だからだいたいの会社では、一度雇った人には最低でも4-5年くらいは勤め続けてほしいと願うものです。

 一方でサラリーマンならば誰だって、賃金は高くしたいもの。しかし前述の働きぶりと賃金の関係推移からして、同じ会社に数年以上いると、以後ずっと「労働力>賃金」になってしまいます。あなたがどれだけ時間当たりの労働力を高めて成果をあげようとも、上司には恒例行事ばりにいつもと変わらない評価点をつけられる。あるいは上司に高評価してもらっても、会社の規定のせいで昇給幅は大したことない。

 もっとも、サラリーマンは賃金だけではなく仕事の中で得られる学びも上乗せして考えるもので、「労働力<賃金+学び」という不等式が成り立つ間はその会社に居続けたいと思うものだったりします。しかし、この不等式が逆転し「労働力>賃金+学び」になってしまうと一気にサラリーマン人生は惰性になっていく。こういうのはどういうときか。労働力や賃金が下がることは稀ですが、学びが小さくなってしまうことは多々あり、だいたいそれが原因。

■学びが小さくなったら、もうそこにいるべきではない

 人は仕事を数年やれば苦労した経験や新しい発見が1つや2つあるもので、そのたびに実は大事なスキルを習得しているもの。それは他の部門の人と緻密に連携をとって難題を解決するスキルかもしれないし、それまで知りもしなかった珍しい設備を扱うスキルかもしれないし、マーケットの動きを認識することだっていい。しかしこの学びが止まってしまったと思う人は考えるべきです。

 その新スキルは、今いる会社でしか役に立たないなんてことはあり得ません。世界に目を向ければ、成長したあなたを強烈に欲している人がどこかしらにいる。人は75億人いるし、組織だって数えきれないほどあるのですから。世界に「このスキルを得た今の自分の市場価値はいくらですか」と問うことを、やってみるべきです。自分の適正な価値をきちんと上書きしましょう。上司や会社には期待できませんから。

 価値が高いと認めてくれる会社をいくつか見つけたら、その中から新しい経験に挑戦させてくれそうなところを選びます。そうでなければ、次の上書きにつながりません。今まで積み上げた経験が7, 新しい経験が3くらいの、7:3の比率の仕事に挑戦するのがちょうどよいと思います。

 例として、私の10年くらいの価値の上書き経緯はこんな感じ。最初にした仕事の年収を1としたときの倍率で表しました。

1.0 → 1.2 → 2.0 → 2.8 → 3.2

10年で3.2倍。我ながらなかなかの成功事例だと思います。最初の1.0の仕事をずっとしていたら、今頃せいぜい1.5くらいだったでしょうね。2倍以上違います。中にはさほど新しい経験を積んだわけではないけど、より高く評価してくれる会社が後で見つかっただけのものもあります。そういうこともあるので、やっぱり日常的に自分の価値を世界に問い続けたほうが得です。そのためにも自分のプロフィールは常に公開してまめにアップデートしましょう。

■ゲームは楽しい理由はキャリアプランにも通じる

 このような理想的な価値上書きサイクルがわかりやすい例はゲーム。私のようなまとまった時間を確保して自宅の据え置き機でがっつりとやるようなゲーマーでなくても、通勤中のスマホくらいだというライトゲーマーでもいいです。敵を倒したりステージを攻略すれば、レベルが上がりアイテムを新調できます。そして次の難易度の敵やステージに挑むというサイクルを経て、徐々にできることの幅が広がっていくのがとても心地いい。このようにゲームには「それまでの経験を活かして、新しい経験を目指す」という成長サイクルがシステムに必ず備わっているから楽しいのです。積み重ねた経験を新しい挑戦に使わずずっと同じことを繰り返すのは、ドラクエで言えばレベル10にもなって未だにスライムばかりを狩り続け非効率なレベリングをしているようなものです。

「今の仕事は楽しいか?」

 過去の投稿でも書きましたが、これはシンプルながら本質を突いた問いです。人は誰しも心のどこかに冒険心を持っています。楽しければ、学びがあり、新しい何かに挑戦しているということ。つまらなければ、学びがないということ。ぜひ行動を起こすかどうかの指標にしてみてください。そして、やり続ければいつか飽きます。飽きるというのは学ぶことが少なくなってきたということ。そういうときはまた次の挑戦が転がっていないか一度立ち止まって見渡してみましょう。

 という感じで、オチは転職の勧めでした。自分自身をグローバルオークションにかけてみませんか。

 ではまた。

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Yoshiyuki Izutsu

専門は、広くは化学、会計、組織論。深くは不均一系触媒。ややミニマリスト寄り。 https://www.linkedin.com/in/yizutsu/ https://newspicks.com/user/2177111

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