本業を持ちながら、パートタイムで活動する理由

僕はいま、国内最大規模の今治タオルを企画・販売する企業に勤めている。そんな僕が、本業を持ちながら、西アフリカのベナンという国の商材を使って、創業者と共に事業を立ち上げようとしている。

きっかけは、病気になったことだ。いや、重大な病気の疑いがあったと言うのが正しい。いまは元気に生きている。病気と診断され、疑いが晴れるまでの間に、いままで蓄積してきた経験と問題意識を、アクションへ移すまでに至る。

本業では、店舗経営とマネジメント、店長会議、店舗経営の改革を行ってきた。数学とデザインを学んできたこと、学んできた環境、様々な遍歴から経営に携わりたいという思いから入社したそれは、いまも変わらない。日本の商材を使ったものづくり経営をしたいという気持ちはあったが、0から1を生み出す力は、まだ僕になかった。尚更、1を2に、2を3に成長させるセカンダーとして役割に、ピタっときていた。人にはタイミングと、適材適所があるということだ。

そんな折、西アフリカのベナンという国の商材を使って活動をしている人と巡り逢う。その人は、活動をサスティナブルなものにしたいと話してくれた。強い思いがあっても、それを冷静な思考を用いて事業にする、成長させることができる経営者の右腕が足りていないという話を聞いていた僕は、共に事業を立ち上げたいと思った。人生を振り返り、未来を考えるとき、その人のように日本以外の、世界をフィールドに生きるなんて、これっぽっちも考えてこなかった僕には、まだ見ぬ世界があることに気付き、それを見たいと思った。何より、一人で西アフリカのベナンという国へ行く情熱に、胸を打たれた。

本業を持ちながら、パートタイムで活動する理由。それは、遍歴のコンプレックスから抜け出し、自分のことをクローズまで持っていきたいという思いがあるからだ。様々な遍歴は、長所と短所にもなりうる。本業でパフォーマンスを発揮する、結果を出し続けることが出来てはじめて、世の中に価値あるものを提供できると思う。規模とフェーズ、ビジネスモデルも違う領域だからこそ、学びがある。数学思考とデザイン思考、ファイナンスとデザインのスキルを磨き、挑戦したいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?