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夕暮れの広電と怖かった話

「荒手」「江波」「千田」の3つの車庫を巡ってきた。新幹線の時間まで中心部で暇をつぶす。まだ見てない電車乗ってない電車も乗りに行く。

古株ぐりーんらいなー

3700形「ぐりーんらいなー」

紙屋町から乗ったのは、3700形「ぐりーんらいなー」。3両繋がった「連接車」だ。

「ぐりーんらいなー」と呼ばれる車両にはいくつかあるが、乗った車両は一番古株。四角い雰囲気が時代を感じさせる。

八丁堀

三越、ヤマダ電機などがある繁華街「八丁堀」

これに乗って降りたのは「八丁堀」という停留所。「三越」ヤマダ電機の都市型店舗「LABI」「広島パルコ」といった商業施設や中国銀行の広島支店が立地。「紙屋町」に並ぶ市内有数の繁華街だ。

横断歩道の先に白島行きホーム

この停留所からは「白島線」が分岐。他の路線との直通はなく、専ら「八丁堀ー白島間」を往復するだけ。ただし、早朝と深夜に「江波」まで直通する電車がごくわずかに設定されている。利便性というよりも車庫入れが目的だ。

1000形「フラワートレイン」
デビュー時はワインレッドをまとい「ピッコラ」を名乗っていた。

この日は「京都市電」と「フラワートレイン」が往復していた。「フラワートレイン」はかつてワインレッドをまとって「ピッコラ」を名乗っていた「広電100周年記念モデル」だ。現在でも特別仕様なのは変わらず、見れたらラッキーだ。

怪しい韓国人

いろいろ撮っていたり、乗っていないのを待ち構えていると、「韓国人留学生」を名乗る3人組から声をかけられた。彼らがiPadを出して見せてきたのは赤地に黒文字でおどろおどろしい文言が書かれていた。

宗教とかそういう系のやつだと思って怖くなり、僕はすぐ逃げた。しかし、追ってくることはなかった。今までにない類の人たちで何目的かは分からない。片言過ぎて理解も乏しかった。検索しても何がどうだかわからなかったし、怖過ぎて記憶がぽっかりリセットされた。

グリーンムーバーmax

恐怖から逃れて再び電車を観察。すると、乗っていない形式がやってきた。

グリーンムーバーmax

「グリーンムーバーmax」こと5100形。ドイツ生まれの5000形「グリーンムーバー」をベースに国産で作られた低床車両だ。

車内外にはもみじの模様が散りばめられている。国産なのはもとより、地元密着もアピールしている。

×サンフレッチェ広島レジーナ

2023-24のスローガン『共闘』と車両番号
背番号の字体ではないらしい。
窓上部にラッピング。

乗った編成は「サンフレッチェ広島レジーナ」というサッカーチームとのコラボ。女子サッカー「WEリーグ」に属する。車両番号も前面と異なる字体で表記されている。ただし、背番号とは違う。

車内放送の一部は選手が担当。その中には「なでしこジャパン」で活躍した福元美穂選手もいた。2011年W杯で優勝メンバーの1人で、なぜか名前だけでピンときた僕。名前を覚えるのって意外に得意だったりする。

的場町

的場町
向こうに見える電車は比治山経由の広島港行き

「的場町」という停留所。ここから「広島港(宇品)」行きの電車が分岐する。

5号線からの広島駅行き
写真の「グリーンムーバーLEX」など小柄な電車が使われる。

「広島駅〜広島港」の系統は「1号線」「5号線」の2つ。違いは前者が「紙屋町」「八丁堀」など都心へ回り道するのに対し、「5号線」は「比治山下ひじやました」を経由し、まっすぐ南下する。前者が「max」のようなロングサイズを使用。後者は「単車(1両)」や「LEX」などショートサイズをメインに使用される。

あー!大阪市電!!

タワーマンションのある真下が広島駅
ただ、路面電車は右へまっすぐ大回りする。

ここで「グリーンムーバー」を狙って待っていた。しかし、激レアな電車に出くわしてしまい、乗り逃した。

寸手のところで乗り逃す。

あー!大阪市電!!😱
全集中してたら比治山方面から突然現れた。最後の生き残りで次来たときに乗れるかどうか分からないやつなのに…
ただ、記録できただけマシだ。

広島駅へ帰った

広島駅のバスターミナル
路面電車ともう一つの主軸。

その後も「グリーンムーバー」を狙って待ってみた。しかし、新幹線の時間まで1時間を切ってくると、不安になる。弁当を早いとこ買いたいし、スマホの電池も減ってきた。広島駅へ戻ってお開きにした。


1日乗車券で約4、5時間乗ってきた。でも…

これじゃあ、物足りんわ!!

「グリーンムーバー」は元より「大阪市電」「神戸市電」「被爆電車」など乗り切れなかった電車がほとんど。中には朝ラッシュしか乗れるチャンスがない電車もいる。今度は1泊してリベンジしてみたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。