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フェスで聴いた良い音楽

滋賀彦根で開催された『SAVE THE BIRTHDAYセーブザバースデー』という野外ロックフェスに行ってきた。入場無料、募金制というチャリティ形式のフェスで募金は運営資金の他、福祉活動などの社会貢献に役立てられている。滋賀ゆかりを始め、いろんなバンドが彦根に集まってくる。そんなこのフェスでは良い音の出会いがあった。

カネヨリマサル

元々、サーキットフェスで知り、JR西日本の「Z世代」向け旅キャンペーンのタイアップに起用されたことでちょっとだけ聴いて、オタクらしいミーハーな注目だった。「日記のような」飾らない歌詞にボーカル「ちとせ」さんの甘ったれたハスキー声が癒される。タイアップに因んで『二人』という曲とともに京阪神の「大回り」や「秋の乗り放題パス」「サイコロきっぷ」で旅のお供にしたい。

SKA FREAKSスカフリークス

滋賀発スカ系のパンクバンド。滋賀に住んでいた高校時代からラジオでパンク好きなDJさんがオススメしてたから名前だけ知っていて、軽音でも好きという先輩か後輩をなんとなく聞いていた。僕はパンクやスカに詳しくないものの、「ツーステップ」を踏み散らかすときの皆の楽しい雰囲気やサックスとギターの軽快なリズムとジャンプなどのパフォーマンスがサイコーだった。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!スパークサウンドショー

不思議な字面で、ラジオですら聴いたことが無い超初見。でも、興味本位で足を運ぶと、ラップと融合した聴いてて新しい感じや「ゴジラ」「バイク」のポーズを観客全員で合わせたり、ボーカルが支柱によじ登ったり、発電機の上で歌うなどの「ウルトラフリーダム」なパフォーマンスに魅了された。こんな初見でも楽しませられて「めっちゃフリーダムでおもろいやつやん!!」と僕は心の中で大称賛した。

WOMCADOLE

そして個人的にも、さらに誰もが一番の楽しみで大トリを飾る。彦根のライブハウスが彼らの始まりでメンバーには彦根の高校出身もいるこの街の「スーパースター」だ。3年ぶりの開催や主催者への感謝のシャウトから続く『アオキハルヘ』の

なーにかが足りなーい!!

という出だしで拳を掲げてうるっときた。そこから20分夕暮れの下での爆音と樋口さんのがなり声が荒神山に轟いた。


雲が過ぎゆくこの空の下であの曲を披露。奇跡と言える空模様…!!

そしてトリでは『綺麗な空はある日突然に』という曲が図らずも夕焼け空に見事にハマった。ゲリラ豪雨に襲われることが無く、無事に完走。大トリを彼らに託したのは何ら間違いは無かった。本当にありがとう!!と心の底から大感謝だ。

知らないことが多いもののやっぱりこういう場所が楽しいのは確かだ(モッシュ&ダイブは除いて)そこでいろんなジャンルを聴いて、知らない自分も釣られて楽しむというのは大好きだ。元々楽しいの好きにとってはなりふり構わず、いや、程々までに自分を表現して楽しみたい欲望に合っている。パンク好きが多い軽音部の雰囲気にも似てるようでとても懐かしくも思えた。大きなフェスには勝らなくても、良い爆音、良い自然、良い食とともに楽しむ野外フェスの良さを再確認できた。おまけにゲリラ豪雨に降られなかったというのもより良さが出たように思う。これからも社会奉仕のために故郷で良い音を伝え続けてほしいと切に願う。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。