2023年の日本シリーズの王者に輝いた「阪神タイガース」。親会社である「阪神電車」ではラッピング電車や記念きっぷ、グッズなどさまざまな企画が催されている。

その１つとして企画された「『TORACOトラコ号』『トラッキー号』の特別運転」。普段、武庫川線のみで見られる「装飾列車」を「大阪梅田〜高速神戸」間で３日間限定で運転するというもの。

リーグ優勝時に行った「『甲子園号』『タイガース号』特別運転」に続くもの。これが「日本一」という栄誉で現実となった。これを見に行ってきた。

尼崎駅にやってきた。公式プレスリリースによれば「一番列車」はこの駅始発。既にギャラリーが詰めかけている。映っていないが、留置線には既にその列車がいる。

列車が入線。黄色と緑帯の車両「TORACO号」と白地にピンク帯の「トラッキー号」。４両で連結の上「普通電車（各駅停車）」として走る。

着くや否や撮影合戦が始まる。人がたくさんいるし、３日限定でもあることからバタバタしているカメラマン多数。ぶつかった弾みに片っ方が睨みをきかす一触即発寸前の展開もあった。

個人的に「TORACO号」は初乗車。たまたまだが、今まで会ったことがなかった。

車体はタイガースの女性ファンコミュニティ「TORACO」のイメージカラー。公式ロゴもある。この色のユニフォームが「TORACOデー」の試合などで発売されている。

「フォトジェニック」を意識した内装は女子ウケ、インスタウケ間違いなし。だが、今回ばかりは男性陣多数。何とも皮肉。

連結部は通り抜け可能。

反対側の「トラッキー号」にも移れる。

「トラッキー号」は武庫川線で一度お目にかかった。上記の記事もご覧あれ。

阪神の「各駅停車」は「ジェットカー」の異名を取る高加速と高減速がご自慢。特急や急行から逃げ切るためのハイスペック。テレビの企画で「TOKIO」と対戦もしたほど。雨という悪条件でもなんのその。

路線距離が短く、これらハイスペックさが要求されない武庫川線では抑えていた。ただ、この３日間は抑えていた本気を見せている。

尼崎センタープール前駅では「直通特急」を待避。その合間は束の間の大撮影会だった。

「日本一記念」のフォトスポットに立ち寄るために「鳴尾・武庫川女子大前」で下車。「ムコジョ」こと「武庫川女子大学」最寄駅でかなり混雑している。こん中にいる「TORACO」はたぶん飛んで喜んでいるだろう。

別の時間、大阪梅田駅でも狙ってみた。

１駅先「福島」まで乗車。ラッシュアワーにぶつかる時間だったが、特段、混乱はなかったとか。

「阪神タイガース」にとって、記念すべき年になった今年ならではのこの企画。根っからのファンでもない僕だが、来年もまた行われることを願ってラジオとともに陰ながら応援していきたい。